(1)コロナも冬場を迎えて再び感染力を増して、東京では感染者1万人を超え、愛知も9千人台と第8波進行中といわれる。日本も接種率が進んだワクチン効果はどうなっているのかと思うが、ワクチンも効果が持続するものではなく5,6回と重ねて打つ必要があり、しかし政府は感染者数掌握でも高令の重症者に特化した方法に変更して基準を緩和し、ワクチン接種も回数を重ねるに従って接種率が低くなり、コロナも変異株を変えて感染拡大をくり返して第8波を迎えている。
(2)冬場はインフルエンザの感染拡大が懸念されるがこちらのワクチンは一部自己負担の自治体が多く、コロナ・ワクチンは特例臨時接種として全額国費負担で対応している。21年度だけでワクチン代、接種体制確保などで2兆3千億円(報道)の経費負担となり、自民党からは「(コロナも)軽症化してきて(特例無料は)今年中まででいいのではないか」(同)との意見も聞かれる。
(3)現在、コロナ・ワクチンはすべて外国の医薬メーカーから購入しており、ワクチン接種も5回、6回と進む中で予算はふくれあがり今後どこまでいくのか、第8波を迎えて予測はむずかしい。
現在国内でのコロナ・ワクチン製造ができずに外国依存であることが予算増につながっているとの指摘もあるが、コロナ・ワクチンを国内製造している米国でも無料接種をしているが世界一の感染者数を抱えて早ければ来年初めにも予算を使い果たす可能性がある(報道)といわれて、ワクチンを外国に依存する日本だけの特殊事情でもない。
(4)コロナ対策はワクチン接種が効果的で免疫力(immunity)を高めるといわれるが、副反応、後遺症もあり接種も5回、6回と進めばいつまで打ち続けるのかの不満、不安もあり接種率は低くなり、コロナ感染拡大はくり返してなかなかおさまらない。
コロナ社会の慢性化、倦怠化で政府も人混みのない中でのマスク着用の解除など日常生活をとり戻す方向性を打ち出しているが、インフルエンザ同様にこれから長いコロナとの日常的なつながりが続く予測の中でワクチン接種無料廃止、費用の国民負担問題が浮上している。
(5)インフルエンザ同様の考え方だがコロナ・ワクチンは副反応、後遺症もあり、リスク回避でさらに接種率が低くなることが考えられて感染拡大にもつながり、リスク負担を考えればコロナ・ワクチン無料接種は必要ともいえる。
そもそも外国医薬メーカーからのワクチン購入予算の原資は国民投資(税負担)なのだから、さらに接種有料化では国民の二重負担となり避けなければならない。
また、コロナ・ワクチンの国内製造を早く実現しなければならない。