(1)オリンピック発祥地の歴史を持つギリシャが国家財政破たんの危機を迎えて、EUから財政支援を受けて条件として厳しい財政緊縮策を求められて、長引く財政緊縮策に当時のサラマス政権は嫌気のさした国民の反発を買った。
EUからの離脱も取り沙汰されてこれにEU内からは財政再建に努力しないギリシャに対して財政支援、投資するのは割が合わないとの批判もあり、EUの悩みの種になっている。
(2)ギリシャではEUの財政支援の意向にもとづいて財政緊縮策を持続するサマラス政権が総選挙で、反緊縮、積極財政策を主張する急進的な理念、信条の野党のチプラス急進左派連合に敗北して政権交代を果たした。
その後もギリシャはデフォルト(default)危機がささやかれて、財政危機の不安は続いている。
(3)ギリシャ国民が選択したチプラス政権はチプラス首相はどこでも(映像)ノーネクタイ(no,necktie)のシャーツスタイルで若い思想活動家風で、さらに危機的な国家財政のかじ取りをまかされたのがこれまた「短く刈り込んだ頭髪に革ジャン(leather jumper)」スタイルの「映画に出てきそうな」(ドイツのメディア評)自由で奔放な政治スタイルが特徴のバルファキス財務相(元大学教員)だ。
(4)ほとんど国家破たん状態でEUの全面的な財政支援を受けるギリシャにとっては、これまでの政権のように財政支援のEUの言いなりになって一向に国民生活が回復しない現状打開には、このような急進的な政党の理念、信条の成り立ちから破天荒な枠にとらわれない自由闊達な政治スタイルでもないと政治、経済改革は望めないとの期待なのかもしれない。
長引くデフレ不況脱却に向けて経済の異端ともいわれてきたリフレ派の黒田さんを日銀総裁に起用して、大胆な異次元の金融緩和策で円安株高効果を生んだ安倍政権の政治手法に通じるところもある。
ギリシャがチプラス政権の自由奔放な政治風貌のようにEUの求める財政緊縮策に対抗して主張する反緊縮、積極財政策でギリシャの財政危機を救えるのか、注目されるところだ。
(5)ところがノーネクタイにシャーツスタイルのチプロス首相は10日にいきなり「第2次世界大戦中のナチス・ドイツによるギリシャ占領で被った損害の賠償を請求する」(報道)方針をドイツに伝えた。約22兆円の膨大な賠償請求だ。
ドイツはEUの政治、経済の中心国でギリシャ財政支援の中心国でもある。ドイツのワイツゼッカー元大統領が議会演説でナチス・ドイツの戦争責任と向き合い自ら反省を求めたのは30年も前のことであり、その後ドイツ統一、ヨーロッパの政治、経済、平和の統合としてのEUとしてドイツもギリシャもこれに同意して参画している。
(6)あまりにも唐突な歴史経過を無視したギリシャの戦争賠償請求、歴史認識問題の蒸し返しであり、チプラス政権の急進的な政治思想、信条が全面に出た窮余策だ。ドイツは政治的に解決済みの問題だと主張している。
比較は容易ではないが時宜的にも韓国朴大統領の唐突とした日本に対する歴史認識問題提起を彷彿(ほうふつ)とさせるものだ。
チプラス政権の急進的な政治理念、信条が国内の鬱積(うっせき)したこれまでのEU財政支援による緊縮財政に対する国民の反発、反目に応える「威勢」だけでない、的確な経済再建策を打ち出すことができるのか国民から求められているのだ。
(7)チプラス政権のノーネクタイ、革ジャン内閣(no,necktie and leather jumper cabinet)が単に急進派を象徴するものでない革新的な仕事師内閣(businesslike cabinet)そのものでなければギリシャの危機は救えないのはあきらかだ。
EUからの離脱も取り沙汰されてこれにEU内からは財政再建に努力しないギリシャに対して財政支援、投資するのは割が合わないとの批判もあり、EUの悩みの種になっている。
(2)ギリシャではEUの財政支援の意向にもとづいて財政緊縮策を持続するサマラス政権が総選挙で、反緊縮、積極財政策を主張する急進的な理念、信条の野党のチプラス急進左派連合に敗北して政権交代を果たした。
その後もギリシャはデフォルト(default)危機がささやかれて、財政危機の不安は続いている。
(3)ギリシャ国民が選択したチプラス政権はチプラス首相はどこでも(映像)ノーネクタイ(no,necktie)のシャーツスタイルで若い思想活動家風で、さらに危機的な国家財政のかじ取りをまかされたのがこれまた「短く刈り込んだ頭髪に革ジャン(leather jumper)」スタイルの「映画に出てきそうな」(ドイツのメディア評)自由で奔放な政治スタイルが特徴のバルファキス財務相(元大学教員)だ。
(4)ほとんど国家破たん状態でEUの全面的な財政支援を受けるギリシャにとっては、これまでの政権のように財政支援のEUの言いなりになって一向に国民生活が回復しない現状打開には、このような急進的な政党の理念、信条の成り立ちから破天荒な枠にとらわれない自由闊達な政治スタイルでもないと政治、経済改革は望めないとの期待なのかもしれない。
長引くデフレ不況脱却に向けて経済の異端ともいわれてきたリフレ派の黒田さんを日銀総裁に起用して、大胆な異次元の金融緩和策で円安株高効果を生んだ安倍政権の政治手法に通じるところもある。
ギリシャがチプラス政権の自由奔放な政治風貌のようにEUの求める財政緊縮策に対抗して主張する反緊縮、積極財政策でギリシャの財政危機を救えるのか、注目されるところだ。
(5)ところがノーネクタイにシャーツスタイルのチプロス首相は10日にいきなり「第2次世界大戦中のナチス・ドイツによるギリシャ占領で被った損害の賠償を請求する」(報道)方針をドイツに伝えた。約22兆円の膨大な賠償請求だ。
ドイツはEUの政治、経済の中心国でギリシャ財政支援の中心国でもある。ドイツのワイツゼッカー元大統領が議会演説でナチス・ドイツの戦争責任と向き合い自ら反省を求めたのは30年も前のことであり、その後ドイツ統一、ヨーロッパの政治、経済、平和の統合としてのEUとしてドイツもギリシャもこれに同意して参画している。
(6)あまりにも唐突な歴史経過を無視したギリシャの戦争賠償請求、歴史認識問題の蒸し返しであり、チプラス政権の急進的な政治思想、信条が全面に出た窮余策だ。ドイツは政治的に解決済みの問題だと主張している。
比較は容易ではないが時宜的にも韓国朴大統領の唐突とした日本に対する歴史認識問題提起を彷彿(ほうふつ)とさせるものだ。
チプラス政権の急進的な政治理念、信条が国内の鬱積(うっせき)したこれまでのEU財政支援による緊縮財政に対する国民の反発、反目に応える「威勢」だけでない、的確な経済再建策を打ち出すことができるのか国民から求められているのだ。
(7)チプラス政権のノーネクタイ、革ジャン内閣(no,necktie and leather jumper cabinet)が単に急進派を象徴するものでない革新的な仕事師内閣(businesslike cabinet)そのものでなければギリシャの危機は救えないのはあきらかだ。