サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

まるで夫婦のよう。/「今日どこさん行くと?」第5話 感想(コミックキューン2018年6月号)

2018-04-28 | つくろぐ。/今日D(鹿子木灯)
                              
                          ウキウキの戸部下くん可愛い。









戸部下くんは冒頭でミスして、かなり苛まれてた風でしたけど、
正直機械ではなく、生きている人間なんですから、ノーミスはあり得ないでしょう
別に開き直れって言いたい訳では全然ないんですけど、時には誰かを頼っても良いというか、
逆に言えば「そういう時」に“自分に任せんしゃい!”と言える度量が誰しも求められてるんでしょうね
でも、そうやって猛省したり誰かに深く感謝出来る心もそれはそれで必要でもあるんでしょう
そういう意味では、
無為に責めたりせず助けてくれる上司さんも、
健気に自己反省出来る戸部下くんも両方「良い人」っぷりが如実に出ていて、
個人的には「こういうのが鹿子木作品のキャラっぽくて素敵だなあ~」と深く感じてしまいましたね
作者の人柄がキャラクターにも出ているな。。というか。
これはお世辞とかじゃないんですけど。


あ、ちなみに、
それはそれとして冒頭の終始涙目だった戸部下くんは、
それはそれで可愛くて良かったです・・・笑
ある意味一番可愛い(ぉ





そして、最後のネクタイを締めてあげる件のシーンに関しては、
まるで夫婦みたいな。。彼氏彼女すら飛び越えたオーラが出てしまっていて、
個人的にストレートにニヤニヤさせられてしまいました・・・笑

昔からこの作者さんの漫画を読み続けて来た身としては、
こういう(大人の)男女のラブシーン?みたいなエッセンスにドキッとさせられたというか、
今まででは考えられないくらい新しい引き出しを見せてもらった気がしていて、
そういう面から考えても素敵過ぎる、
実直に“進化”を感じさせてくれる名シーンに仕上がっていたと思う

普通にラブコメのワンシーンとして秀逸だとも思うんですけど、
やっぱり自分は「ぼっち日和。。」という作品から数えてもう約7年もこの方の漫画に触れて来たので
そういった過程を含めての、古参の読者としての“感慨深さ”があったのは正直な感想ですね
この調子なら、その内上司さんが意識してくれる日も近い・・・!?と思いつつ(笑
これからも注目&期待です!!











また、今回取り上げられていた熊本の場所はあの益城町でした
熊本県民じゃなくても、某ニュースで散々報道されていたので、
きっと誰が読んでも分かる、
そして、
少しずつ「良くなっている」あの場所の現状に想いを馳せれる、
より一層感情移入しやすい話数になっている・・・とも感じられたお話でした
だから、熊本県民、それも益城町の方が読んだら更に感慨深く感じられるんじゃないかなあ、、、って
そういった意味合いでもおススメですね。

復興が進んだ、と実感出来る、そんな場所で過ごす楽しい時間・・・
の、「尊さ」を如実に漫画表現に落とし込んでいる時点で素晴らしい、と断言出来る話数でした。
また“曲がったままの看板”等リアルな一面も描かれている点にも注目です。


しかし、ラストに弓削さんにもネクタイ締められてたけど、
あれはあれで「アリ」だと思ってしまった・・・
戸部下くんが可愛過ぎるから!



時には励まして欲しい。/「今日どこさん行くと?」第4話 感想(コミックキューン2018年5月号)

2018-04-03 | つくろぐ。/今日D(鹿子木灯)
                           
                         上司さんの優しさ。









一般的に男は強い・・・というイメージがあるかもしれないが、
ある意味男以上に打たれ弱く女々しい生き物もいないんじゃないか?と思う
そう、男ならば落ち込んだ時や沈んでいる時に女性に優しく励まされたい願望が誰しもあると思うんですよね
まあ、現実は誰にも励まされなくても生きてかなきゃいけないんですけどね・・・苦笑






正直、
落ち込んでいる戸部下くんを一生懸命励まそうとする上司さんの優しさにはキュンと来ました・・・!
不器用に、だけど、誠実に「部下として」かつ「友人として」真摯に励まそうとしてくれる
そんな上司さんの相様だけでお腹いっぱいになってしまった今月号の“今日D”でした。







ただ、今回は、
純粋にきれいな海を観に行く・・・って感じではなく、
敢えて狭くて殺風景で、不安になるような道から行く。。っていうのがキモだったと思うんですよね
これが普通に海を観に行こう~だったら、ある意味ベタなだけのお話になってたと思うんですけど、
「ちょっと怖い」逆境からハラハラドキドキしながら行ったからこそ、
最後の海がより美しく見えた訳で・・・

そういう、
構成の妙的な意味合いでも素晴らしいお話だったなあ。と個人的には強く思いました
だからこそいじらしくも勇気を持って元気付けようとしてくれる上司さんによりときめける効果なんかもあったりして、
今月号はキャラの良さや熊本紹介漫画としても良いのは勿論、演出的にも冴えているお話に仕上がってたんじゃないか、と。

また、
そんな上司さんの気遣いに対して素直に喜んでくれている戸部下くんの笑顔も良かったです!
純というか無垢というか・・・一言で簡潔に書くと純真無垢、ですかね笑
なんというか、
個人的にはこういう事が「普通であって欲しい」って、
そう願わざるを得ない素敵な逸話になってるなあ。。と素直に感じられてそこが一番良かったですかね
来月以降も、縮まる(であろう?)二人の相様に注目しています・・・!











にしても、今月も熊本の絶景や名所がガンガン出て来て、
実直に興味をそそられる作品になっているのも見事ですね
鹿子木さんらしい純朴で誠実な話作りが光っている4話目でした。大満足!





戸部下くんの乙女っぷりに注目。/「今日どこさん行くと?」第3話 感想(コミックキューン2018年4月号)

2018-03-10 | つくろぐ。/今日D(鹿子木灯)
                             
                             始まった!









熊本ドライブ&社会人ラブコメ漫画(だと思われる)「今日どこさん行くと?」が新連載としてようやく始まった
新連載・・・っていうか、先々月号から連続して載ってるので実質3話目なんですけど(笑
ちょっと色っぽいカラー扉絵も付いて“正式感”が溢れ出てるのでそれだけでも嬉しいです
初回は前々回と前回の内容を引き継ぎつつ、
より色濃くラブコメの匂いを残した力作に仕上がってて個人的に大満足でした。






それでいて、観光マンガとしても勿論秀逸。
自分は思い切り関東生まれ関東育ちの人間なんで、
特に九州地方は今までで一度も行った事がないくらい縁の無い土地なんですけど、
フードパルといいこういう風に分かりやすく魅力が描かれると「ちょっと行きたいな~」って気持ちも沸いて、
でも逆に地元の人にとっては「あそこが描かれてる!」って感じでそれはそれでいい感触を持つんだろうな。とも思う
それでいて、車の作画中心に“ドライブの気持ち良さ”を演出する一連のシーンの爽快感も楽しかった
さり気に上司さんの行動がマニアックなのも読んでてニヤリとしてしまう面白味に満ちているかと(笑





しかし、
最後のラブコメど真ん中のキュンキュンシーンは本当に素晴らしかった・・・!
上司さんの思わせぶりな目配せにドキッとする男子の思春期感・・・!!
が、大好物な自分にとっては(笑
ご褒美のようなワンシーンに仕上がっていたと思います
その前の猫をモフモフしてご満悦の戸部下くんも可愛かったんですが笑
思わず(読み手としても)ドキッとしてしまうような質の高いラブコメ演出が特に秀逸で、
なんというか、男のついつい相手が気があるかないかを自分の中で都合良く判断してしまう
そんな間抜けないじらしさの表現も素晴らしくて(笑
この先も(大人だけど)そんな思春期男子っぷりに触れられるかと思うと今後毎月楽しみで仕様がないです
また、純粋に「可愛か」って頭を撫でてくれる上司さんの美しさにも惹かれた良好な第3話でした
戸部下くんの乙女っぷり含めて笑
「そういうもの」が大好きな人は是非、、、という作品ですね

また、「つくろぐ。」と同じく、毎月欠かさず感想書いていくのでよろしくお願いします。
アンケートでも勿論応援する予定!






ちなみに、ラストのページの猫の作画も超可愛くて良かった・・・笑





早くも連載化決定!鹿子木灯「今日どこさん行くと?」2話目 感想(コミックキューン2018年3月号)

2018-01-29 | つくろぐ。/今日D(鹿子木灯)
                              
                                カワイイ。











この漫画、自分が作者ファンだという贔屓目を抜きにしても面白いと思う。
って言っても、「どうせファンだから言ってる」とか思われちゃうのかもしれませんが(笑
ただ、熊本の情報は知れるし観光マンガとしても正直役に立つと感じるのです
正直な話自分は関東住み、しかも新幹線も通ってない県に住んでるので
九州はぶっちゃけかなり遠いのですが(笑
それでも、「いつか行けたら」と思う時に(前作も含めて)相当役に立ってくれるだろうな~、と
読んでいて深く思います。





何より、
ラブコメとして面白い(笑
冒頭のウブ丸出しの戸部下くんの描写からして堪らなかったんですが、
(女装とか似合いそう)
ちょっと思わせぶりな上司の目配せにドキドキする男の子の気持ち・・・みたいなのが
上手く描かれていて、それがまず面白いのと、今までガールズコメディ?を描いて来た作者さんが
ここに来て正統派な男女のラブコメちっくな物語を描いてるのもまた新鮮で良いんですよね
良い意味で新境地というか、ルーティーンを壊そうとしているのが伝わって来ます。


また、
「つくろぐ。」初期の絵も普通にカワイイ、と思って読んでたんですが
あの頃と比べるとたった数年で絵柄も作画力も大分進化されたなあ、、、って感じるのですよね
もっと言えば、「これで勝ちに行く!」という気概すら伝わって来る意思のある作品に仕上がってるのが頼もしい
最近のキューンは俺んちのメイドさん含めて男女の可愛いラブコメ“も”受けつつある状況なので、
その流れに上手く乗って今度こそ最後まで思う存分描いて欲しい・・・と願わざるを得ないです
取り敢えず、熊本でキャンペーン的なのをやって欲しい。。って思う(笑
出来たら応援も兼ねて聖地巡礼もしたいですね・・・
仮に出来たらUPしますよ、マジで。





にしても、
「会社の有名な美人さん」と“俺だけが”デートしてる、
彼女の素を知っている・・・という独占的な感覚とドキドキ感、
そして何より上司さんの飾り気のない可愛さがまた堪らないです
鹿子木さん、こういう大人っぽい女性も全然行けるんだな・・・と新しい引き出しを常に感じてます
そういう面も含めて、気合の入った車の描写も含めて、「もっともっと壁を壊して行こう!」って印象を受けるんですよね
これはまあ、今まで鹿子木さんの漫画を楽しんで来た古参ファンとしての意見ですけど・・・
気合いの入った見開きのシーンのカタルシスもまた見事でした。
連載になったら、
ラブコメ方面にも切り込んで貰えそうでその辺もまた楽しみです
そして、相変わらず純で可愛い戸部下くんの活躍にも期待しています・・・!









にしても、薔薇ソフトは気になるな~
最後の間接キス?的なアイスの渡しも良かったです
戸部下くん動揺し過ぎですっげえ可愛かった・・・!(笑)。
さり気に「疑似デート漫画」としても良好な本作、
連載になっても応援し続ける事を誓います。

あと、最後のドギツイ方言も失礼ながら笑ってしまった・・・笑
色々な意味で面白いので是非読んで欲しい一作です。





今村朝希改め鹿子木灯新作読切!「今日どこさん行くと?」 感想(コミックキューン2018年2月号)

2017-12-28 | つくろぐ。/今日D(鹿子木灯)
                             
                             やったぜ。










「ぼっち日和。。」「つくろぐ。」でお馴染みの今村朝希さん・・・ではなく、
心機一転ペンネームを鹿子木灯に改名して半年ぶりに戻って来てくれました
正直ツイッターも滞ってたのでこれはマジで嬉しかったです・・・!
基本的に、
ぼっちがテーマだったデビュー作、そしてDIYがテーマだった次回作、、、と
鹿子木さんの中にあるものを漫画にされている印象だったんですが、
今回も「熊本」(ちなみにこの作家さんは熊本在住)と「車」という趣味の中から選ばれている印象の新作です
そういう意味合いでは今までの延長線上でもある新作って言えると思います。



カワイイ(ぉ


ただ、ペンネームが変わった・・・って事は
結構(読む前から)何かしらの“覚悟”を感じてたんですが
今回は新機軸にも挑戦してらっしゃいます
それは「ラブコメ」と「男の子」ですね

「ぼっち日和。。」でも詩春の弟くんが貴重な男子キャラとして登場されてましたが、
今回はサブどころかメイン、それも主人公ポジじゃね?ってくらい堂々と男性が描かれています
なるほど、「何か」を変えているんじゃないか?って予想しつつ読み込んだんですけど、
まさか男の子キャラを主軸に据えるとは思いませんでしたね
しかも、
めちゃくちゃラブコメっぽい・・・!!
正直自分は男女の機微を描いたラブコメ「も」大好物なので、かなり興奮しながら読んでしまいました・・・!笑
というか、読む前から期待大だったんですけど、それを越えて来るクオリティで大満足でしたね。お世辞とかではなく。





鹿子木さんの描く男のキャラが新鮮、かつ、(ウブで)可愛い笑。とか、
純粋にほんのりラブコメとして良い気分になれる、とか、
ナチュラルな熊本弁の応酬が個性的、とか
色々見所はあるんですけど、
やっぱり車を売りにしているだけあって車の描写とドライブのシーンがすっごく良かったですね
颯爽と小気味良く走っているシーンを想像以上にしっかり魅せていて、
風景とか観光マンガとしての魅力もあるように思いました
ある意味少年のようなワクワク感と、
きっちりと絶景を描いて疑似体験を促すセンス・・・が兎角冴えていて、
純粋に熊本の景色だったり、観光気分を味わうのにも適している漫画な気がしました
その上で、上司さんのちょっと思わせぶりな目配せと、無駄に(笑)期待しちゃう戸部下くんのいじらしい可愛さ、、、と、
キャラものとしても面白くて、今までの鹿子木漫画とはちょっと違う角度からの面白さを存分に感じました。

正直、この「続き」を読んでみたいですし、
本気で連載になって欲しい・・・!とこの時点で渇望してしまいました
本音を言えば読む前から、ツイッターで告知を観た時点でアンケや感想等で支援するのは確定してたんですが、
実際に新作を読む前のワクワク感だったり、漫画の内容の充実っぷりを見たら「こりゃ益々本気で支援すっか。」という、
そういう気持ちにさせられてしまいましたね やっぱり自分は純粋に鹿子木さんの漫画のファンみたいです。
そんな訳で、今回も感想書いてアンケ出してプラスアルファも思案中。。と、
安定の応援コンボを決めたいと思います!
少しでも好きな方、
または鹿子木(今朝)漫画が好きな同士の方は、
是非一緒に共闘出来れば・・・!と心から思っております
前作は打ち切りだっただけに、今回は期するものがあるはずです。
それがはっきりと伝わって来る最高の新作でした。ファンとしても全力で応えたい!!














にしても、
上司さん可愛過ぎですね・・・笑
なんでしょう、「綺麗なおねえさんと呑むお酒は~」が好きならこの作品もきっと好きだと思う
っていうか、ラブコメも男の子の可愛さも熊本もドライブも観光も全部楽しめる漫画なので、
割と多角的に愛されるポテンシャルあるんじゃないかな?って贔屓目抜きで感じました
実は、
来月号にも掲載予定(!)らしいので、
二度も支援のチャンスがあってそれもまた嬉しいです
来月はどんな場所に行くのか・・・めっちゃ楽しみです♪



【みんながいたから】今村朝希「つくろぐ。」 第15話(最終回) 感想(コミックキューン2017年7月号)

2017-06-09 | つくろぐ。/今日D(鹿子木灯)
                                       
                                       やりきれない。










ブログを長く続けてる人は、多かれ少なかれ自分の文章に自信を持ってる部分があると思う
日本人の悪い癖で謙遜こそが正義~みたいな風潮があるけれど、ぶっちゃけ嫌いなら続けられないでしょう
では自分が自分の文章で好きなところは何なのか、というと、「嘘がない」事なんですよね
つまりその時その時のリアルな感情を出し続けられてるとこは自分でも認めてあげられてるんです
いきなりこんな始まり方で何を言いたいかというと、この最終回を読んで実直に落ち込んでしまった・・・という話なんです。

まず、、、
「単行本の続きが出ない」というのがやっぱり何よりも大きかったですね
物語が打ち切りという不本意な形で終わったのもショックなんですが
連載の努力の結晶である単行本が出ないのは更にショックでした
アンケートを欠かさず出す~っていうのも応援の方法としてはかなり大きいと思いますけど、
ぶっちゃけ単行本を購入する方がよりダイレクトに作品や作者の力になる行為だと感じてるんですね
それが一切出来ないっていうのはね・・・。

また、1巻の終わりが週刊連載の漫画のような「引き」が強いものに(結果的に)なっちゃったのも悲しいです
「この子たちは一体何者?」ってところで終わってるんですけど、2巻が出ないという事は、
単行本派の人やこれから単行本を手にする人達はその続きを知れないまま終わってしまう訳で・・・
そもそも、「中途半端に単行本が打ち切られてる」作品を積極的に購入する層がいるのかも疑問ですし、
この処遇によって「つくろぐ。」という漫画に触れてもらえるチャンスが減ってしまった事は大いに残念ですね。

どんなに素晴らしい最終回を書いても、
雑誌派という限られた層にしか読んでもらえない・・・
というのはやはりファンとしてもやりきれないですし、
そう考えると相当部数が絞られてたっぽいとはいえ、
ちゃんと最後まで出してくれた「ぼっち日和。。」は有難かったんだな。。と

元々、「みんなのお陰」という成立しやすいオチだったので
作品としては(まだまだ掘り下げる余地はあったとは思いますが)成立してるんですよ
それだけに、きちんと“単行本で”最後まで読んでもらえないというのはね。






では一体何が悪かったのか?と言えば、
センターカラーで最終回なあたり、それなりの人気はあったんじゃないか、、、って思いますけど
・・・いや、そもそも単行本の発売すら渋る作品の最終回がなぜカラーなのか?という疑問があるんですが。
個人的にそんな例は今回が初めてですよ それはそれで意図を問いただしてみたいけれど(笑
本当に人気がない作品だったらそんな処置はしないでしょう、という推測ですね。

だとすると、1巻が相当厳しかったのか・・・?という結論に行きつく
それはそれでいち読者としてはどう仕様もない問題なので悲しいですけれど
まあ人気商売ですし慈善事業でやってる訳じゃないのでしょうがなくはあります
単行本発売に合わせて大幅に作画修正とかやったり、努力の跡は物凄い見られる作品だったんですけど
なんか分かりやすいセンセーショナルさが足りなかったんですかね。

作画は毎月読む度に洗練されて来ていた、、、と断言出来ますし、
キューン作品らしい「キャラの色気」もだんだんと磨かれている最中だったんです
何より、ここ最近は1話1話毎に「キャラの成長」が垣間見られる作りになっていて
漫画としてどんどん良くなって来ていただけに悔しい気持ちの方が大きいですね

最終回としては、
足りない部分を補える関係性が素晴らしい。という結論と
華の個人的な成長を描いた、これまで「つくろぐ。」を読んできた読者にとっては納得のいくクオリティの
そんな最終回に仕上がっていてストレートに良かったです ただ、ストレートに良かった~と思えた事が逆に
「・・・さみしいなあ。」って感情を引き起こさせたのもまた事実
人間一人では決して辿り着けない境地があり、
誰かと化学反応を生むことで、
初めてそんな場所に辿り着ける・・・というのが
この漫画の最終的な結論になっているなあ。って個人的に感じたんですが
そのようやく辿り着いた答えを雑誌派という限られた層にしか読んでもらえないのはやっぱり寂しい
これが読み終えた時の嘘偽りない正直な気持ちであり、せめて誰かに伝えたくてこの感想を書こうと思いました

個人的には、大好きな菓子さんが最後まで美しかったのも素晴らしかったかと(笑)ドヤ顔もまた素敵なんだなあ。



またぶっちゃけてしまうと、
この最終回を読んで泣きそうになりました
なんかすごくさみしくてね。。
ってさっきから物凄く女々しい内容になってますけど(笑
いち読者として懸命に応援して来たつもりだったけど、結局こうなっちゃったな。。。っていうか、
正直かなり落ち込んだ部分はありました

ただ、終わり方としては想像以上に達成感を含んだものであったと思うので、
最終回としてのクオリティは高いと思います
華の充足した表情、
「みんながいるから」というテーマ性、
あと5ページ目の「苺狩りパーティだよ」のコマにさり気に前作の金ちゃんがいたり、
扉絵のカラーページにおしゃれアイテムのウッドピンチがあるところなんかも良かったです
散々単行本が出ない事に関しての恨み節みたいな感想になっちゃって申し訳ないんですけど(笑
ただ、最後まで素直に「好きだ」って思える作品で在り続けてくれた事には作者の今村朝希さんに感謝をしたいです
次回作にもめちゃくちゃ期待しています。そんな訳で1年以上書き続けた「つくろぐ。」の感想もこれで終わり。
また次回作の感想で同士(朝希さんファン)の方に再会出来たら嬉しいです。信じてます。








今村朝希さんの漫画で好きなところは色々あるけれど、
個人的には画面から「体温」まで伝わって来るのが特に大好きですね
それを今回最も強く感じました
出来れば、「ぼっち日和。。」も読んでもらいたいです
そしていつか同人などで「つくろぐ。」の最終回が出ますように・・・笑
ぼっちと比べて明るめの作風だったので、今の絵柄でまた気持ちダークなものを描いても面白いかもなあ。




【ザキさん可愛すぎ問題】今村朝希「つくろぐ。」 第14話 感想(コミックキューン2017年6月号)

2017-04-27 | つくろぐ。/今日D(鹿子木灯)
                                        
                                      つくろぐ。フレンズ(ぉ













既にアナウンスされてるんですけど、
「つくろぐ。」は次回で最終回。しかも、単行本の2巻は未発売になるみたいです
所謂単行本も打ち切り。。ってことですかね 正直今までの扱いからして覚悟してた部分はあったんですが(掲載順的な意味で)、
まさか単行本も出ないとは・・・率直に言ってショックでしたね。

まず、絵が初期と比べて格段に可愛くなっていて、
尚且つキャラの掘り下げも順調に行われていたように見えただけに
その意味合いでもショックですし、まさか休載明け直後にいきなり切られるとは思いませんでした

個人的には、、、
初めてキューンに読み切りが載ったときに、
「あ、今村先生の漫画が商業誌に載ってる!」って驚いて
ワクワクしながら本誌を購入した覚えがあります
今まで一度も買ったことなかったのに。。
ちなみにその時の表紙は「ひなこのーと」でした
その後記事を作成してアンケも出して、朗報を待っていたんですが
見事に連載が決まって喜び、キューンの購読を決め、自分なりに毎月気持ちを込めて応援してたつもりなんですが
ちょっとこのブログに影響力が無かったのか(笑)そこまで力になれた感覚もないまま
こうして一番迎えたくなかった結末を迎える事になってしまいました

自分の手ごたえとしては、じゅりあが出た辺りからキャラものとしての楽しさが芽生えて来て
創李の野菜克服の回でその素養が開きかけてた感覚が個人的なものとしてあったんですが
まあ、人気商売ですから、こればっかりはしょうがないですよね。。
仕事中ふいに空しくなったりもしたり、
重苦しい気分にもなりましたが、
4年ぶりのコミックスが出た事、そして、全1巻で終わらなかった事。。など、得れたものもあったと思います

ただ、心残りとしては、1巻の終わり方が新キャラが続々登場!って感じで終わってるんですよね
あれで続刊が出ないとなると、相当アレだなあ、というか、悲しみだなあ、というか・・・泣
美少女系の4コマ誌では単行本が途中で止まる事がある。って分かってたのに、
いざこういう事態になると中々現実を呑み込めない俺がいます。




カワイイ(笑


また、14話がすっごく面白いのが逆に口惜しさを増幅させてるんですよね・・・笑
ザキさんの掘り下げ回だったんですが、(ぼっち日和。。の)詩春っぽい部分はありつつ、また新境地的なキャラで
好きなものをめいっぱい好きなように語るシーンが兎角可愛くて微笑ましくて、、、ここまでザキさんをカワイイ、って
そんな風に感じたのは初めてだったかもしれません 先述したように、DIY中心だった初期から、
DIYも勿論継続しつつキャラ漫画としての引き出しをどんどん開けてる最中だったのがここ最近の「つくろぐ。」で
この回でもその試みや意欲がせいいっぱい出てるだけに、
「面白い!」って感じるのと同時に
「・・・でも、もっと読みたかったなあ。」って気持ちが湧いてくるのもまた正直な本音で。
不器用すぎる華の様子とか、相変わらずの菓子さんのストレンジっぷりとか、
ギャグも安定しているように思えるんですけどね

普通なら、好きな作品が途中で終わった時とかってその要因を分析したりするんですけど
やっぱこの14話を見てたらそういう気分にはとてもなれなくて、「もうちょっと様子見て欲しかった。。」という
そういう気持ちしか出てこないんですよ・・・汗
じゅりあとかまだまだ原石のようなキャラは居ただけに、惜しいですね。





余談ですが、
↑のシーンはまさしく「ぼっち日和。。」を連想させるようなワンシーンに仕上がっていて
古参の今朝ファンにとっては正直めちゃくちゃ堪らないシーンだと思います(笑
詩春もこんな風に勘違いされてたなあ・・・(しみじみ)
また、冒頭のノートに「ぼっち日和。。」のキャラたちがラフカットで描かれていたり往年の作者ファンにとっても、
非常に嬉しいサービス精神旺盛な話数に仕上がってると思うので、単行本が出ないからといってスルーせず、
この回は絶対に読んで欲しいですし、この漫画の面白さを感じて欲しいな。って思います
特に「ぼっち日和。。」の詩春が好きだった方は読んで損はしないと思う(笑
ちょっとセクシーな扉絵、
今村さんらしい時折不穏なギャグを挟むコメディセンスに
「自分の好き」を楽しそうに語るキャラの相様、
ザキさんのつくりん愛に(笑)
主人公華のドジっ子っぷりの面白さ、
そして今回も主軸であるDIY展開も忘れずに
ファンサービスもきっちりと、
上手く行ったり失敗したりの賑やかな展開にもほっこりしつつ、
純粋にこの手の美少女系日常コメディとしても水準以上の出来栄えだと思いました
ま、俺がそう思ってても、結果としては来月には終わってしまうんですけど。
でも、隠れてるだけで本当に堅実で良い漫画だったと思う。
誰がなんて言おうと、その感想だけは絶対に変えませんし、変える気さえ起こりません。
グッと来るシーンも多数ありましたし、自分の中ではコミックキューンを本作目当てで購入し続けるくらいに魅力的な漫画でした
アンケも毎月欠かさず出してたし、応援のファンレターも何通も送ったんですけど、やはり個人の応援にも限界があって
本当ならこのブログでもっともっと読者層を広められれば良かったんですが・・・。

力不足・・・ですね。
今村先生が次回作を上げるころには、
もっともっと影響力の高いブログになっていて
もっともっと説得力の高い感想を書けるようになっていたいです。
 でも、4年ぶりの新連載を、ようやくリアルタイムで毎回応援出来た、追えた・・・
っていうのは、「ぼっち日和。。」で大ファンになった身としてずっと夢見てた事ではあったので、
その点ではやってて純粋に楽しかった、充実してた面もあったりはします。

って、
来月もありますからね!
取り合えず今の率直な気持ちを吐き出した感想になってしまいましたが(このブログは嘘の無いブログなので)、
「つくろぐ。」はまだセミファイナル、来月のコミックキューンで最終回を迎えるので
それまではいち読者として相変わらずワクワクしながら待ってようと思います。












俺は上手く行かないことばっかです、今村先生・・・笑


実はちょっと涙が出そうにもなったんですけど・・・
自分が大好きな漫画が打ち切りの憂い目に遭うのは随分久しぶりでしたし、
ここまで一度も感想を欠かしてないんですよね、この漫画の・・・。
改めて、大好きだったんだなあ。と思うと悲しい気分にもなりましたが、
それはひとまず置いといて、
作家が一生懸命描いたものを楽しまないのは失礼ですから。
最後まで「続きが読める」という気分で全力で楽しませて頂きます

しかし、
来月センターカラーって。
正直度肝抜かれたというか、「えっ?どういうこと??」って思いましたよ
これって一体どういう措置なんでしょうね
単行本の2巻が出ない漫画の最終回がカラーで華々しく終わる・・・?
そこまでしてくれるならもうちょっと続けましょうよ
・・・まあ、でも、地獄に仏ってやつなんでしょうかね
兎角少しでも次に繋がる為にはいいことだと思いますし、最後まで当ブログは本作を推していきますよ。

いつか、次回作等がヒットして2巻を出せたり、或いは同人で出たりしないかなあ。って密かに思ってます。密かに。



【そのオリジナリティに用がある】今村朝希「つくろぐ。」 第13話 感想(コミックキューン2017年4月号)

2017-03-11 | つくろぐ。/今日D(鹿子木灯)












この漫画が連載されてから約1年が経ちました
まずはその間にコミックスや、一度の休載もなく毎月楽しませてもらった事に感謝したいです
ちなみにこの感想も一度も休まずここまで来てます・・・笑

まず書きたいのはこの漫画には確かなオリジナリティがある、という事です
今回は家庭菜園という身近で生活感たっぷりなネタを扱いつつ、
ただ単にうんちくのお話だけではなく
それをしっかりとキャラの「成長」に繋げている、、、というレベルの高い作劇が光るエピソードに仕上がってました
 ぶっちゃけ、単純にこういう内容の漫画ってあんまりないと思うんですよ
自分で野菜を作って、
自分で消化して、
その喜びを味わう。。的な、
要約するとそういう内容なんですけど、
それこそ“日常のドラマ”って感じがするんですよね
自分の手で自分自身の充足を演出して、人間的に成長をしていく、、、というストーリーラインは
堅実過ぎるほどに堅実そのものなお話で、今村さんの生真面目さがよく出ている名話になっていると言えます
ポップで可愛いし、ためにもなるし、でも、純粋に漫画としても面白くて、今回も素敵な回だったなあ。と感じました
正直ここから読み始めてもOKなくらい意図が分かりやすいお話だったので、是非読んで欲しい
でも読むだけじゃなくて、出来れば(魅力に)気付いて頂ければ尚嬉しいです。



カワイイ。


ただ、今月もあんまり良い掲載順ではないですよねぶっちゃけ
正直漫画の出来の良さからすると、普通にもっと人気になるなあ。って考えてたので
そこの噛み合わなさにやきもきしているのが個人的な本音としてあります
客観的に考えてみると、
第1話から比べて作画がかなり垢抜けた印象があって、
キャラも活き活きして来た感覚もあって、
尚且つキャラ自身の成長もじっくり丹念に描けてると思うんですよね
一年前は他の二人にエスコートされてた主人公の華が、
色々経験を積んで今は尊敬される立場にいる、って時点でグッと来ますし、
先月今月と短いタームでしっかりと創李というキャラの心理的成長を描けている手腕も見事だと思うんです
正直読んでてちょっと感動したもんね(笑
これはお世辞などではなく、
完全に素直な感想のつもりなんですが・・・
「いいもの」でも真っすぐに届くとは限らないのを痛感しています
だったらせめて、感想などで出来るだけ他の人の目に触れる機会を作ってこれからもアピールして行きたいですね
ホント、読めば分かると思うんで。

華が、自分の「好きなもの」の良さを創李に理解してもらえた時の嬉しさが直で伝わって来る表情の演出、
想像力を張り巡らせて、色々なものやことに感謝する。。という地に足の着いた作劇と
今月は胸に来るネタだらけでとっても良かったかと思います
おいしそうにサラダを食べてる創李も、
素直に菜園にハマってくれる純粋な創李に萌えてる華も両方可愛くて素敵でオチもまた秀逸だったかと(笑

世の中は、当たり前のようで当たり前じゃない、ことだらけ。
っていうのは最近自分も良く感じてる事の一つですね
スーパーに売ってる食材の件もそうだし、
例えば、
母親が弁当を作ってくれるのだって弁当を作るという「面倒くささ」を乗り越えて作ってくれてるものですし、
仕事に毎日行くのだって当たり前ではなく、「やりたくないけど行く」という選択の上で来てるんだなあ。と思うと
ある種尊さを感じる時もあります
何もかもが「当たり前にそこにある」ものなんかじゃなく、
「何かを乗り越えてそこにある」ものなんですよね
そういうテーマ性が最近胸に響くので、
そういう意味でも今月の「つくろぐ。」は大変良かったです
そんな訳で、キューン買ってる方はこの感想で何かが伝わったのなら、
是非アンケの投函やコミックスのチェック等よろしくお願いします
この漫画は末永く読んでいたいんで。












そういう感想とは別に、
子ども扱いされてプリプリ怒ってる創李は本当に可愛くてニヤニヤしましたね(笑
個人的にそういうネタに弱いのもあるし、初期がむしろ「頼れる同世代」的なイメージだっただけに
ギャップで余計に悶えちゃうなあ。。と創李の魅力再発見!的なエピソードにもなっててそこもまた秀逸でした
微妙に「ぼっち日和。。」の鹿子木風味が残ってますね笑



【野菜を食べよう】今村朝希「つくろぐ。」 第12話 感想(コミックキューン2017年3月号)

2017-02-14 | つくろぐ。/今日D(鹿子木灯)
                                               
                                               よくやったよくやった。












自分も野菜嫌いだったんで、
よく母親の皿に移してましたね
でも流石に今は「みっともないわ」って思うからやりませんけど、
まだ学生のうちなら可愛いもんですよね・・・笑

ただ、そういう小賢しい行為をしなくなったときに、
何気に「あっ、少しは(大人としての)プライドを持てたのかな。」って思うので(というか今書いてて思った)、
そういう意味合いでは未熟な時代を過ごしたからこそ感じ取れる成長、、、みたいな喜びはありますけどね
創李もまた、そういう過渡期に入っているのかもしれませんね。


創李はある意味華よりも器用で物知りなキャラ・・・って印象が強かったんですが
まさかこういう弱点があったとはね、、、と微笑ましい気持ちになれました
確かに、野菜を移してる子供は傍目から見るとちょっと可愛いですけどね(笑

自分の場合は、特に克服しようと思ってたわけじゃ無く、自然に(ある程度は)食べられるようになってたんですけど、
言われてみれば自産自消するような状況になれば、ちょっとは愛着が沸くのかもしれないですね
何よりも、そんな風に言われて創李もまた感化されて頑張ろうとしている姿が良かったです
弱点を克服しようとしている女の子は可愛い・・・そんな事を感じたりもしたお話でした。


そして、これもまた大袈裟ではなく、着実な努力、、、という本作らしいテーマでもあります
実は本作で(部屋の片づけのネタで)「毎日少しづつやればいい。」というメッセージ性の高いネタがあって
俺自身そういうネタに感化されている節もあるので、
読み手に正しい影響を与える漫画・・・として「つくろぐ。」は成り立っている気がします
日常系漫画でありながら、コツコツと努力するキャラの姿が読んでて胸を打つんですよね
この記事を読んだ方に少しでもそういう良さが伝わるように願っています。

今すぐ、じゃなくても良い。って事なんですよ。
今すぐに結果が出なくてもいい、
出来る事から堅実に積み重ねていって、
その結果素敵な現実に変わればいい・・・という、
地に足の着いた感覚がこの漫画には確かにあります
それは俺が今村さんのファンだからそう思うのではなく、
読んでいて自然に感じている事なんです
野菜が大嫌いで、他人に擦り付けてた少女が、自分で考えて克服を頑張ってみる決意をした・・・
そういうある種の「成長」を切り取った素敵なお話に仕上がってると思うんですよね
最近は、新キャラのお披露目回が続いてただけに、久々にメインの3人組の掘り下げが読めたのも嬉しかったです
珍しく華が主人公っぽくリードしている相様のレアリティも含めて(笑)今後の「つくろぐ。」にも注目なのです。






サッポロポテトを「野菜」と言い切るのは無理があり過ぎる・・・笑
じゃがりこのサラダ味を野菜扱いで食べてるなんて現代っ子すぎますねえ。
初期のたまごっちのネタとか、あまりに懐かしすぎて「ああ~」ってなっちゃいました
今村さんってもしかして自分と世代が近いのかも・・・?ってちょっと思ってしまったネタでしたね(笑

それにしても、絵が洗練されて来たのに比例して華がどんどん可愛くなって来てますね・・・
最近の華には母性すら感じてヤバいです。堪らないですね。今後も楽しみですよ。
もしキューン買ってる人で少しでもこの漫画が好きならば、
是非単行本やアンケート投函もよろしくお願いします。
今月も応援だ。


本誌の全体感想は、また次の機会に書きます!



【原点回帰】今村朝希「つくろぐ。」 第11話 感想(コミックキューン2017年2月号)

2016-12-27 | つくろぐ。/今日D(鹿子木灯)
扉絵がまず素敵。





今月は・・・個人的に泣きそうになってしまったというか、
今村作品に於いて超久々にネガティブ系キャラが出て来た、思い切り描いてくれた感動で
物凄く感慨深い気持ちになりましたし、バンドに例えると途中からテクノに傾倒していたのが久々にエイトビート鳴らしました、みたいな(笑
なんかそんな感触を覚える話数で正直めちゃくちゃ良かったなあ、、、とお世辞ではなく思いました。



あれ?「ぼっち日和。。」の前田くん?


意図的かどうかは分からないんですけど、今作「つくろぐ。」はそれまでの作品群と比べて圧倒的に“陽”に振り切った漫画だったと思います
少なくとも商業誌で発表された中では。。なんですが、それでも“みんなが地道に努力して~”っていう根本的な部分はある意味らしさ全開ではあったので
そういう意味では特に戸惑う事もなく純粋にここまで楽しみ切れてたと思うんですけど、
ここに来てまさかの「後ろ向き」解禁には驚かされました
特に際立ってネガティブなキャラがいないままここまで来てたので、
もう方向性が決まってるのかな。と思ってた矢先のこれですからね

過去作で言えばぼっち~の鹿子木に近いキャラと言えなくもないですが、
鹿子木よりもか弱くて、見てるとなんだか(良い意味で)可哀想になってくる健気なキャラクターで
これはこれで(今村漫画的に)新しいんじゃないかなー、って思いましたね。

多分、今作から読んでる方にとっては普通に可愛い新キャラって印象かなあ?って思うんですが
ぼっちの頃から大好きな身からすると「やっぱこれだよね。」っていうか、
「今村さんの漫画を読んでるなあ。」感が半端なくて(笑
それがまず嬉しかったし、
しかもただネガティブなだけって印象もなく
護ってあげたくなる、後押ししてあげたくなる印象も強くて
“この漫画に似合っている後ろ向きキャラ”に仕上げて出してるのが何よりも感動しました
今朝先生らしいネガティブ思考の新キャラだけど、キューンが提唱する可愛いにも反していない。
そういう絶妙なキャラに仕上がってるので、個人的には是非このタイミングで読んで頂きたいです。
コミックス1巻を買って読んでくれれば、すぐこの話数も理解出来ると思うので・・・
というトコロですね。





分かる。
分かるよ。
心が繊細過ぎて悪い意味で心配しすぎなんだよね
「いつ嫌われるか怖い」という心理は個人的に痛いくらいに分かります
一度興味持たれても、その後興味失くされるのが凄く凄く怖くて、素直に喜べなかったり、
「今はこういう事言ってくれてても、結局は・・・。」って泣きそうな気持ちになってしまったり
ネガティブな人間の心の在り方を信じられないくらい上手く表現してくれているキャラクターに仕上がっていて
ある意味今までで一番感情移入してしまったキャラクターでした・・・笑

どうせ好かれないかもしれない。
どうせ嫌われるかもしれない。
だったら・・・という
そんな心理も分かってしまうんだよなあ
傷付くくらいだったら、最初から諦めた方が楽だし余計なトラウマも抱えずに済みますから
そこまで心配して、嫌われたりしたら生きて行けない・・・!とまで思ってしまうくらいじゅりあの想いがリアルなのもまた確かな事なんですよね。

だから、華が思い切り後押ししたんです
なぜなら、華は既に菓子さんが「とっても素敵なひと」なのを身をもって体感してますから
大丈夫、そんな人じゃない、だからね?と後押しする華の優しさと
本当はもっと仲良くなりたい・・・!と想うじゅりあの本音が交差するシーンはただ可愛いだけじゃなくてグッと来ましたし、感情移入不可避なシーンに仕上がってました
そう、、、一見複雑な子のようでいて、行動原理は実にシンプルなんですよね。
ただ、仲良くしたい。
ただ、友達になりたい。
それだけの事なんです
それだけの事なんだけど、
ネガティブな人にとってはそんな「当たり前」の事自体が超ハードル高くて厳しいんだよな・・・笑
こういうキャラもこういうテーマもキューンでは今村先生にしか描けない作劇だと思うんで、
「手づくり」という元々あった武器に「ネガティブ」という更なるスパイスが加わった今の「つくろぐ。」は本当に面白いと思う
断言する
後は、見てもらうだけで
見てもらえる機会を増やせるように自分も応援頑張りたいと思う
今月は可愛さも今村節もギャグもとことんまでキレッキレで正にベストを更新した話数だと言えるでしょう
特に、新キャラのじゅりあが本当この漫画の新たな見所の一つに成り得るくらい素晴らしいので、
「気になってたけど。。」って方には是非是非手を出してもらいたい
絶賛進化中の「つくろぐ。」、
お世辞ではなく本心で“今でしょ!”って思います
純真過ぎるキャラたちの心情吐露と優しいやりとりに心からジーンとなれた傑作回でした。





じゅりあは、初登場時から「可愛い、可愛い。」って思ってたけど
こうしてガッツリ描かれてみるとホントにいじらしくて、ツンツンも可愛くて、けど、記号的ではなく
気持ちが作中一番じゃないか?ってくらい理解出来るキャラクターで・・・はっきりいって大好きになりましたね
嫌われたくない、そんな大幅に好かれたい訳じゃない、ただ仲良くしたい、遊びたい、側にいたい、友達でいたい、、、っていう
切実な心情はきっと誰しもあるんじゃないでしょうか
この子が華たちの協力もあって、
そして最後には自分の力で、
菓子さんと無事仲良くなれる瞬間が見たい。そしたら感慨深くて泣いてしまうかも・・・笑
そんな、カフェ作りとはまた違った意味合いで「結実」が大いに期待出来る、そんな重要回にもなってました
ストーキングっぷりとか(笑)些細な事を大げさに喜ぶ良い意味での滑稽さもまた可愛くて素敵でしたね
「悔死ぬ」泣きも可愛かったし、アスタにいじられてるのも面白かったし、菓子さんが来て慌て泣きしてる姿もキュート過ぎたし・・・。
最後の撫でられてるカットも百合的な美しさがあって良かったなあ。
要約すると、じゅりあ可愛い!!大好き!!って感想ですね笑
ありがとうございました。


コミックス1巻の感想もよろしくです
インテリアに凝ってみよう! 今村朝希「つくろぐ。」 1巻
大好きな今村さんの新刊!って事で相当神経使って頑張って書いた感想なので是非。








美しい・・・
菓子さんの天使っぷりも際立ってて菓子さん好きとしても大満足!
お風呂で身体洗う順番まで知られてて慌てる華も可愛かった~
北島三郎だらけの背景にも注目です(笑
アンケもすぐに投函します!!