水川さんの言ってる事は結構正論だとも思いました
確かに、
いつまでも死んだ彼女に固執せずに、
今の彼女を一番に想って行動した方が幸福だし正しい事なのかもしれない
ただ、
一方で、
旧友たちが「何か」を隠したがっている匂いがするのも現実なんですよね
結局、ハルの為に何も出来なかった~っていう後悔があるじゃないですか?
それが今の勝之を突き動かしてるんだと思うし、
最後のコマからは彼自身の“覚悟”も十二分に感じる事が出来ました。
それと同時に、
もしも罪が複数人によって隠蔽されていて、
未だにその秘密を貫き通してるんだとしたら・・・
故人的には報われない~という現実もありますよね
それは、
「悪」を許さない~的な少年漫画マインドとかではなく、
勝之自身の気持ちにケリを付ける為の大切な作業なんですよね
水川さんの言ってる事は最もなセリフだとも思うけど、
同時に強い言葉でここから立ち退かせよう~という「魂胆」も感じちゃうんですよ
勝之のやってる事は100%正しい事だとは思わないけど、
かといって、
100%間違っている事だとも思えない
そりゃ千鶴さんには悪いのかもしれないけど・・・
でも生じてしまった疑念を抱き続けてウソの感情を押し付けるよりは誠実だとも思う
ま、この辺ははっきりとした答えなんて誰も出せないでしょうね
ただただ運命のイタズラなんや、、、と納得して、今後読み進める事にします(笑
まあでも、
保身の想いも入ってたんじゃないか、とは言え、
多少大人っぽい仕草で大人っぽい正論を言う水川さんはちょっとドキドキしましたね
同じ場所に居ると思ってた同級生が、いつの間にか大人の階段登ってたような・・・・・
そういう感覚でした。ま、実際子供いるし、勝之よりも達観はしてるんでしょう
ただ、
勝之が想定以上に真面目で、恩義が深い人間だったのが誤算ではあったんでしょうねえ
読者としては千鶴さんも大切だけど、
いけないことした(?)方々が責任を負わずのうのうと暮らしてるのも正直引っ掛かるので。
そういう意味だと、物凄い絶妙なテーマ性の漫画、、、って言えますよね。