先月の19日、The Novembersのライブを恵比寿で観ました。
ライブで初めて生演奏し聴いてもらう〜というコンセプトでリリースされた最新作
去年のO-EASTでの熱演も記憶に新しいところ。
それから、
今年に入って改めてフィジカルとして世に放たれた状態で開催された今ツアー
春から始まってこの日が千秋楽というロングツアーだったのだが、
関東は最後の最後だった為か、
何とノベンバのワンマンを観るのが9ヶ月ぶり(!)というノベンバライブ中毒者としては
堪らない状況になってたので、
スラムダンク海南戦の神くんばりに「待ちくたびれましたよ・・・!!」という心境になっていた
そもそも今年は例年よりも関東公演が少なかったので
(それでもまだ恵まれてる方だとは思うけど)
あの爆音とビートに飢えてた所はありました
それを思い切り満たせた現時点での"最高"を提示した記念碑的な公演でした。では、以下。
お花も
届いてました。
会場は恵比寿リキッドルーム
初めて観た15年前もこの会場だったので、
ノベンバファンにとっては思い出深い会場の一つだと思う。
この日もきっちりソールドアウトで大勢のファンがその時を待ち焦がれていた。
初手は、
バラードの「かたちあるもの、ぼくらをたばねて」
高松さん側で観てたので優しさ溢れるベースラインに酔い痴れていた
この曲はやっぱりケンゴマツモトの魂のギターソロが肝だな〜と思いながら聴いていた
まっすぐな歌も良い。
数年前から、
曲間でシンガロングを促すパートが生まれている「Hallelujah」
ノベンバファンは良い意味でシャイなイメージがあるけど
この日は結構声聴こえた気がするなぁ・・・
あそこ、
毎回生の実感を得れるから大好き。
ケンゴマツモトのギターがバイオリンみたいな音を発していた「Morning Sun」
最早、定番曲の一つとなった感さえある曲ですが、
この日は小林vs高松の楽器バトルもあったりして非常に楽しかった。
最初の方は、
ふんわりした音で癒しを提供していた高松くんのベース
だが、この曲では一気に攻撃的な極悪ベースに変化した「1000年」
ブリッブリのそのサウンドに興奮しつつ、
そのドライヴ感に早くもヘドバン不可避
頭を振って管理人も応戦。
曲中で、
ケンゴさんが足上げて大きなアクションも取っていた「Ghost Rider」
この曲では小林vsケンゴのギターバトル勃発といつも以上にバンド演奏を楽しんでいる様にも見えた
勿論、
爆音の疾走感溢れるこの曲も最高だった。
MCで、
「改めまして今日はリキッドルームにようこそ!」と小林さん
そう言えば今年リキッドルームは移転後20周年だったので、
それもあって公演したかったのかもしれない。多分。
個人的に、
大好きな「November」
本音言うと、この曲もっとライブで聴きたくて(笑
というのも今年通勤の時に「抱き合うように」と合わせて、
この二曲を聴いて暗い気分を払拭していた自分が居たので。
本当、
待望だった。
生で聴く「僕らの夢や願いは〜泡になる」の歌唱、綺麗で儚くて最高でした。
メロディアスなベースや後半小林さんと高松さんのダブルボーカルみたいになるのも感動的で
何より、
「ここがどんなところだって」って歌詞が響きましたね
この曲って挫折から始まってもう一度立ち上がるまでのドラマになっていて、
中でも、
この言葉には精神的に励まされるんだよな…
自分の中で言い訳がなくなる正に"魔法のコトバ"
いつもCDやSpotifyで聴くたびに感動している曲を生で聴けたのは有難い
願わくばこの曲はたまにでも良いから演奏して欲しいですなぁ。
ベース側で観てたので、
ベースばっかりになってしまって申し訳ないけど
この曲も歌といっしょに歌ってるかの様なベースが心地良すぎた「Everything」
この日初めてのハンドマイクで心を込めて歌っていた小林さん
そして、
(周りの目や空気を察して)「誤魔化さないで」と聴き手に問い掛ける名曲「Seaside」
心が軽やかになるようなサビメロにこの日もウットリしていたけど、
いつも以上に間奏の部分が美しく煌めいていて、
それがまた最高に気持ち良かった。
あのキラキラ感はヤラれる。
ここで、
来ました「James Dean」!
この曲もずっと生で聴きたかった。。
跳ねるビートに興奮してこの曲でもヘドバン
兎角、
楽しいっ!という感情に支配される曲。
に、加えてサビ最後の「ここにいるよ」の連呼が
ある種の訴えであり生の咆哮みたいで感動的でもある一曲
それもホントに良くてね、
小林さんの「イェーッ!」のシャウトにも痺れたこれまた多幸感溢れる一幕でした。
個人的に、
アルバム「The Novembers」は
このブログで2023年のベストアルバムに同率一位で選出したので、
本当どの曲が来ても「待ってました!」みたいな笑
「GAME」、
バンドクラップが自発的に出来てたのと、
サビのゲーム!のとこでお化けみたいに手を掲げる
ファン独特の振りが出来ててその変化がまた面白かった
この曲は小林さんと高松さんがサビで交互に歌唱するのも新境地で楽しいんですよね
そして、
ハードなインダストリアルロックナンバー「誰も知らない」
地獄のようなベースが鳴り響く中、
「もう聞かせないでくれ!」と絶唱する小林さん
苦悩がバーストしてるかの様なシリアスな音像は初期作品にも通じるものがあるかもしれない。
そんな演奏模様に浸りつつ(そう、ノるだけではなく浸れるロックナンバーでもある)、
青赤の照明も格好良かった「黒い虹」、凄まじく轟々としたギターサウンドに興奮しつつ、
最後に小林さんがギター持ち上げて掲げる仕草がまたカッコ良かったな。
実は、
去年のO-EASTのライブでは唯一未披露だった「Cashmere」という曲
それが今ツアーではセトリに組み込まれる〜という事で
この曲を楽しみにしていたリスナーも多かったと思う。
この曲では演奏する前に小林さんが
「高松くんが作った曲を演ります。」と告知してから始まった
「まだそんな才能持っとんたんかワレ」と何故か関西弁で称賛しながら(笑)
放たれたこの曲は本当に素晴らしかった。
基本、
スキマのあるサウンドが新鮮で心地良かったし、
高松くんのベースもまたキレッキレだった
オリエンタル味もある雰囲気で、
「どこにでも行ける あなたのドア」
「おびえたりしないで」と懸命に歌唱するボーカリゼイション…可能性を訴えてる様で沁みる
メロディアスなベースを基調としたサウンドも良かったし歌とフレーズもどこかエモーショナルでもある。
という不思議な気持ち良さにヤラれてしまった一幕でした。
自分の想像以上に素晴らしかったので、
このままレア曲になるのも勿体無いかも、と思ったり。
って言うか今作全部グッと来る曲ばっかりだから、アルバムのツアーが終わる事自体が寂しいんですけどね。
あと2〜3回今作のツアー体感したかったとか言いたくなる出来栄えだと思う。
生では久々の「楽園」
サイコーに気持ち良かった。
ドクドク来る打ち込み含むビートに合わせて
「愛もそこでは昔話さ」
「悪もここではおとぎ話さ」とリアルな現実を聴き手に突き付ける
その現実を飲み込みながら得心の上でガンガンと踊り狂う
そんな瞬間は楽しすぎてヘドバンしながらトリップ感を受けていました
そこから、
立て続けに芸能城山組のカバーである「AKIRA」の「KANEDA」のカバー、
そしてこれまた狂騒を産む曲でもある「New York」と
ここ数年取り組んで来たノベンバ流の暗黒ダンスビートで観客をその渦に巻き込んでゆきました
正直、
その圧倒的な単純にフィジカルに訴えかける音像にイッた感触はありました
訳が分かる訳じゃないけど、それが気持ち良くて問答無用でぶっ飛ばされるカンジ、ね。
ライブもクライマックス。
管理人も大大大大大好きな名曲「BOY」
今年になってから取り入れたイントロの部分で、
小林さんがお立ち台に登り鮮烈なギターフレーズを何度も弾いて煽ってから始まる演出、
何度観てもブチ上がりますな・・・!
そんなギターリフに痺れつつ、
サビで
何度も何度も力強く歌唱される「生まれ変わる」というキーワードに
この日も胸が熱くなって衝動に駆られたりした。
音楽は聴き手の風景や世界を変える力があるとされているけど、
この曲は現時点でその最たるものにも思えた。ノベンバの楽曲の中で。
小林さんが「ラスト!」と叫び、
本編最後は「Xeno」にてフィニッシュ。
イントロの洪水の様な爆音から、「理論的な暴力」というフレーズ
そして最後の大轟音でのヘドバン不可避なサウンドスケープ…そのすべてに興奮し、
ケンゴマツモトが生声で「oh yeah!」と叫んでたのもエモーショナルで最高だった。
衝撃性の高いロックナンバーにて記念碑的な公演を終えたノーベンバーズ
最高にカッコイイ…
だが、
アンコールも敢行し、
しかも二曲も演奏してくれました。
MCで、
ここ少しうろ覚えですが
「宝物みたいなツアー」
「家族、仲間、先人たちのお陰で立つ事が出来た、戻って来る事が出来た。」
と感謝の想いを語り
栃木のセブンイレブンで小林さんと高松さんがバンドやりたいと語り合い、
いつかアートスクールと対バンしたい。とか言ってた時から約20年が経つ〜とか
そういう感慨深い話もしていました
最後の最後は、
バラード「抱き合うように」
ロッカバラード「いこうよ」のセットで最高の夜に終わりを告げました
実は、
「抱き合うように」は
仕事する意欲を完全に失ってた時に
Zepp Hanedaで新曲として聴いて
もう一度頑張る意欲を蘇らせた個人的に大切な曲の一つだったりもするので、
アンコールで披露してくれたのはとても有難い事でした
この曲では、
ステージ上でオレンジの光がストーブみたいにただ光ってから始まるという
文字通り温かみのある演出も素晴らしかったですね
優しさ溢れるギターの音色が心地良く、
「ウインクしてね」の部分で小林さん実際にウインクしたり
アウトロのケンゴマツモトのギターフレーズに光を感じたりと、
この日も沁み入る出来栄えでした
サビのユニゾンも良いし…
「楽しかったこと思い出せなくなっても」って歌詞、
久々に生で聴いて思わず泣きそうになったりもしましたね
この日一番泣きそうになった瞬間だった。
「いこうよ」は、
新譜「The Novembers」で再び船を漕ぎ出したノーベンバーズの
一連の流れ、そしてこの日のライブのエンドロールに聴こえました
ここからもう一度羽ばたくんだ!という強い意志を感じた
そしてそれは、
観客の人生に於いてもそうだったかもしれない。
この曲でも歌ってるベースラインに気持ち良くなってたな…
最後の方のドラムの畳み掛けといい
年数を重ねる度により個々の存在感が増し、
どんどんロックバンドらしさが増しているノーベンバーズ
その最新の最高峰でありその先も楽しみになる様な未来も詰まっていた名演でした。
サイコーに素晴らしいロックショーを見せて頂きました。
ありがとうございました!!!!
1.かたちあるもの、ぼくらをたばねて
2.Hallelujah
3.Morning Sun
4.1000年
5.Ghost Rider
6.November
7.Everything
8.Seaside
9.James Dean
10.GAME
11.誰も知らない
12.黒い虹
13.Cashmere
14.楽園
15.KANEDA(カバー)
16.New York
17.BOY
18.Xeno
19.抱き合うように
20.いこうよ
という訳で、
集大成であり、
再出発でもある記念碑な公演のレポでした。
曲数も全20曲とフルボリュームの公演でしたね
さて、
これからのノーベンバーズですが、
取り敢えずレア曲を中心にセトリを組むであろうURAツアーの開催が決まっています
決まってるけど、
実は
東京公演のチケット取れなかったのよね笑
流石にO-EASTやZepp Hanedaでもワンマンやるバンドが
FEVERでやったらそりゃそんな簡単に取れんわな。
でも、
昔やってたメンバープロデュースのワンマンシリーズは全通出来たんですけどね笑
やっぱり地道に人気も上がってるのかなぁ。
去年もチケ取れなくて諦めたのに、
二年連続で断念するのはかなり悔しいので
断腸の思いで遠征する事を決めました。仕事を休むつもりは無いので、
リアルに身を削っての参加になる!✌️😠🔥
是非、そのクレイジーっぷりを見届けて下さい。。
ではまた、ライブハウスでお会いしましょう。