サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

永遠の後悔。/青年少女よ、春を貪れ。第二十話「ここで、ハルが」

2021-06-12 | 山田シロ彦








勝之が風邪引かなかったら、
ハルは生きてたのかもしれないですが・・・
ただ、
それは後から振り返ってみれば分かる事であって、
人生の最中ってそんなに「俯瞰」では生きられないですよ。
筆者も人生に於ける後悔なんてもう数え切れないレベルで存在してますけど、
でも、その後悔っていうのも、、、結局いつだって全力で完璧に生きれる人間なんて居ないんですよね
この先の事なんて誰にも分からないし、分からないから「余裕」が生まれるのも事実だし、
だからと言って常に全力で生きてたら気持ちも体力も持たないし。
 正直・・・
色々な意味合いで難しいですよね
ただ、
ちょっとの時間を経て勝之が自身の犯した失敗を認識した
それは当人にとったら重くてもある意味大事なこと、、、なのかもしれないです
そういう想いが次の未来に繋がったら・・・素敵だと感じましたよね。




男の未練あるある。



しかし、
ここで音無嬢の登場なんだよなあ(笑
個人的にはこのタイミングで彼女が現れた意味を探っています
多分、
ほっとけば勝之一人でもなんとか出来たのかもしれない
だけど、
勝之は優し過ぎるきらいもあるので、
過剰だけど厳しさもある音無さんを登場させたのかもしれないです
音無さんも、
今現時点では「良い人」って感じではないですけど、
多分根底では「良い人」な部分だってあるはず・・・はず!(祈り)。
 だから、
アメとムチが相俟って、
良い感じに融和すれば・・・とは願ってますけど、
実際はどうなるのかはあまり予想が付かない
そもそも、
龍樹が殺した~っていうのも、
彼の想い過ごしで本当は別の死因かもしれないし、
まあ・・・古崎さんの事を含めて謎だらけなんでこれからも静観しつつ応援もして行こう!って思います
あ、でも、音無さんが勝之をフルボッコに批判したら流石に堪えるかもしれない・・・笑
その点も含めて、来週分にも期待、です。。




友情の崩壊。/青年少女よ、春を貪れ。第十九話「それが、報いだものね」

2021-06-05 | 山田シロ彦








この漫画を読んでると「良い人」とは何か?を考えさせられます
一つの角度だけで観ると・・・
多分、
殆どの人間が失格の烙印を押されるんじゃないかとは思いますけど(笑
一つの角度では偉人でも、別の角度で観るとどうしようもない~っていうのはザラなので。
逆に言えば360℃何もかもが正しい立派な人間で居るのは相当難しいという事。
 ただ、
音無さんの問答無用に罪を告白し、
全員で詫びて盛大な報いを受けろ~っていう、
それはそれである意味正しいっちゃあ正しい事の様にも思えるんですけど。
恐らく、あそこまでの恫喝に近いやり方は人の良い勝之には絶対に出来なかった、でしょう。




怖いよ~😱💦




しかし、
形振り構わず「正しさ」を押し付け、
他人をクズ認定するやり方っていうのは、
逆に言えばその人の“いいトコ”をガン無視した乱暴さも孕んでますよね
何気に、
勝之のやり方でそこそこ上手く行ってた?だけに、
全員を晒し者にしようとする?音無さんのやり方は勝之とは相容れないのかもしれない
まあでも、
音無さんが100%間違ってる~とも言い切れないのもまた辛い、、、
辛いっていうか「巧い」ですよね笑
まだ、
明らかになってない事が現時点で多いので(古崎さんの事とか)
はっきりとした意見を書けないのも正直なトコですが、
音無さんの存在感というか俗に言うサイコ〇ズっぷり?笑は確かに強烈な一幕でした。。
“正しさ”って難しいなぁ・・・。






ただ、
わゆちゃんは夫の事とかで、
今まで散々悩んだり傷ついたりしてきたので、
ある意味報いがあるのならばもう既に受けてるんじゃないか?とも思う
そういう観点からするとこれ以上彼女の事を追い詰めて欲しくはない・・・っていうか、
やっぱ最終的には幸福になって欲しい。って強く願ってしまいますね。
いや~本作は最後の最後まで読みたいです・・・!!
まだまだ応援っ。



多角的視点。/青年少女よ、春を貪れ。第十八話「全部、なかったことになる?」

2021-05-27 | 山田シロ彦









龍樹は何か嘘をついてる気がする
それも、
自分から外れクジを引くような・・・
本当はもっと別のところに真実は隠されてそうだけど、
それをラスボス音無さんがめちゃくちゃかき乱したりするんでしょうか笑
 ただ、
正直、良いトコだけの人間なんて絶対に居ないけど、
悪いトコだけの人間も正直居ないと思うんですよね。
芸能人が不祥事起こしたとして、
ニュース番組などメディアの報道で「そればっかり」になっちゃう悪癖があるでしょ?
でも、
人間はそんな一つの角度から判断出来るような単純な生き物じゃない
それは、死んだ人間であるハルも含めて、わゆちゃんも含めて、亮も含めて・・・
勿論、龍樹だってきっとそう。あと、音無さんも・・・・・音無さんは若干怪しいかな笑←
いやでも、
個人的にこういう人間の描き方は物凄く好みというか、
ある意味青年誌でしか出来ない絶妙な欠点と優れた点の同居になってるんですよね
主人公の勝之だって「優し過ぎる」という表裏ある個性を持ってますし、ね。







これから、
いよいよ謎に満ちていたハルの心境、
それと「あの日」のみんなの気持ちだったり、
音無さんとハルの関係性だったり・・・色々な事が明らかになってくると思うとワクワクします
龍樹だって、ハルだって、決して根はそんな悪意に塗れるような人間じゃないと思う
全部の真実が明らかになった時、またみんなで笑えればいいな。って
そういう気持ちもあるけれど、
音無さんがそれをぶち壊しそうな予感もする・・・笑
でも、
最終的には勝之の初恋にケリがつくように祈ってます!!






ところで、
ハルがモデルになってた母親の漫画、
自分の世代だと「ママとパパはポヨポヨザウルスがお好き」を彷彿とさせますね
そういう意味だとかなりリアリティを感じながら読めたんであそこは凄く秀逸だったと思いますよ
ああいうの、読み手はすっごく面白いし大好きですけど、当人には当人の想いがあるんでしょうねえ
「その辺」がきれいに描かれる・・・のにも期待大、ですね♬



実は俺は。/青年少女よ、春を貪れ。第十七話「それで、ええんやろか?」

2021-05-14 | 山田シロ彦







勝之の出した結論は限りなく良い人な勝之らしいものだったと思う
勝之も勿論最初は強い意志を持ってハルの想いを知りに帰って来たんでしょう
ただ、
その事を知れば知ろうとするほど、
昔の友達を傷付ける・・・と考えてしまうと、
温厚な勝之にとってはそれはそれで「耐えられない事」なんでしょうね
それは別に優柔不断でも日和ってしまった訳でもない、
非常に彼らしい決断ですよ。
打算も何もない、
美しいまでに「良い人」な勝之が素晴らしかった、だけのこと。







でも、
正直、
勝之の事だから絶対にこうなるとは思ってましたよ
どう考えても強引に他人の心の扉をこじ開けるタイプじゃなさそうですもん
性格も良くも悪くも達観してて自己主張が激しい類でもないから、
自分を誤魔化してでも「平和」を選んだ・・・んでしょう
ただ、
それはそれで大人な選択なんですけどね
遺骨を海に撒いて仕舞いにしようとする姿は哀愁もありつつ、
男らしい“潔さ”にも満ちていて良かったです。。







でも・・・
龍樹があやめた、っていうのは本当なんでしょうか?
古崎さんとかまだ登場すらまともにしてないのに「解決」って有り得るのかな
もしかしたら、今回のオチもミスリードで本当はもっと別の答えもありそうな気もしました
龍樹の過去も、
龍樹の人生観もまだ知らないので、
色々な意味合いで続きが気になるオチでしたが・・・
これで来週休載なんですよねー(!)。
ニクいタイミングで休んでくれるぜ・・・!と血涙流しつつ←←←
最後の発言を聴いた後の勝之の反応も気になる。。

けど、
龍樹は本当に悪人なんでしょうか
最後のは事実の可能性もありますけど、
どうも、
心からの悪人には思えないんですよね
ホントに悪人だったら最後までシラを切って終わらせるはず
それを良しとしなかったのは、心のどこかに良心が残ってたのでは・・・とか個人的に感じました
ま、まだ真相の入り口すら描かれてない状態なので、どストレートに憎めないのもあります笑
ただ、ここからの青年少女は更に面白くなりそうな予感に満ちていてかなり楽しみ♪
というか、あのオチからどういう風に続くのか予想が付かなすぎるんですよ!!(笑)。


正しさとは何だろう。/青年少女よ、春を貪れ。第十六話「もう、潮時ちゃうかな」

2021-05-07 | 山田シロ彦








今回のタイトル良いですね~
もう、潮時ちゃうかな、って。
そう言われれば、
もう潮時なのかもしれません・・・自分自身が。自分の全てが。
否、
いきなり脱線して申し訳ない(笑
ただ、なんでしょう、この漫画読んでると「本当の正しさってなんなんだろう?」って思うんですよ
亮がやった事は勿論全部が全部正しい事ではない、隠蔽してるという事実も確かにある
だけど、ここまで思い悩んで、贖罪の為に生きて、自分の幸福を棄てて・・・
龍樹にも言えるんですけど、
確かに、
勝之の視点から見れば卑怯だし隠蔽してるって事自体が悪なんですよ
ただ・・・
彼らの「全部」が悪か、って言えば違う
各々色々頑張ってて、彼らを慕う人物も居て・・・
恐らく“そこ”を描きたいのかな、とは読んでて思いますけど、
そうだなあ
画一的に見れば悪だけど、
多角的に見ればそうじゃない
それって人間そのものじゃん。とは感じます




龍樹の生徒可愛い。。



亮もね、
誰とも幸福を築かず、
認知症のおばあちゃんの介護を日々頑張っている
濡れ衣を着せられ(?)自分の人生を滅茶苦茶にされて・・・
でも、
「隠蔽」という事実は消えない
消えないけど、
別の角度から見たら単なる偉い人じゃないですか
そういう意味で・・・
純粋に彼の罪が暴かれるべきものなのか?という疑問は残る
それと同時に、亡くなったハルの事に関して真実が埋もれたままでいいのか?って気持ちも
 最後の、
龍樹の独白にはビックリしましたが・・・
暴かれて欲しいのか、欲しくないのか複雑ですよね
龍樹も龍樹で教師になって決して他人に誇れないような人生は歩んでないはず
まだ龍樹の闇が明らかになってないので深い言及っていうのは出来ない
でも、
龍樹も龍樹で単純な悪人ではない・・・そんな気もする
事実、生徒に慕われるような優しく親しみやすい先生やってるみたいですし。
ま、良い事やれば罪が帳消しになるって話はまた違うと思いますけど。






でもなんか・・・
想像以上にみんな苦しんでるし、
想像以上に漫画的なシンプルな善悪から距離を置いた志の高い作品に仕上がってるな~って感じました
っていうか、読んでて切なくなる/切ない未来を想起させるので結構クる漫画ですね(笑
最終的に、ハッピーエンドと行かずとも救いのある結末になればいいなあ。



記憶の中の君。/青年少女よ、春を貪れ。第十五話「思い出すな」

2021-04-23 | 山田シロ彦
可愛い。。









やはりただの事故ではなかったらしい
亮にとっては忌まわしき記憶を掘り下げられてるのと同義で、
確かに・・・
あそこまで頑なに拒否するのも理解出来るかもしれない
でも、当時の彼氏・・・いや、“ハルにとって最後の彼氏”かな。
その勝之にとっては正直そういう細かい事実を聴く権利はあると思う
それはある種の「正しさ」ではある
正しいけど、
ある意味傷口をもう一度拡げるみたいなもんで、
しかし悪気ではなく情に因る行動なのも加味して何とも言えぬ悲壮感・・・うん、
悲壮感と共にどうしようもない軋轢みたいなものも感じましたよね。








いっそ、
全部を話してしまえば楽になるのかもしれない
でもそれが簡単に出来たらこうなってはないんだよなあ
ただ一つ言えるのは、
亮も亮で、
別に悪人とかではない
彼の中では罪悪感とトラウマが重なってハルの事を持ち出されると心が保てないんでしょう
亮はまた勝之とは別の視点でハルが大好きで、
最後の最後までハルを諦め切れなかったのかなあ・・・とも読んでて思いました
 でも、
そんな亮の心の動き、また、
トラウマの描きっぷりは真に迫るもんがあって非常に素晴らしかったです
この漫画って人間同士の描写に軋轢が多い作品だけど、
正直、
根っからの悪人及びサイコパスは居ないんですよ
でも、それが非常に秀逸なところなんですよね(笑)。
現実でもそうでしょう
画一的に見ればダメだけど、
多角的に見ればそれなりに素晴らしい人間だったりもする
そういう意味合いでは物凄くオルタナティブな青年漫画だな。とも感じられた15話目でした
今週遂に単行本の1巻も出ましたので、ゴールデンウィークに是非どうでしょうか
ま、取り敢えず自分はそれを購入してアンケも入れたいと思います♪
入れたいっていうか、もう入れたけど。










しかし、
記憶の中のハルは無邪気でとっても可愛かった
こりゃ勘違いするのも、最後に吐きながら泣くのも両方理解出来るわな
段々亮が可哀想なキャラにも感じられてきたけど、
でも、
勝之のやってる事も彼氏としては素晴らしいとしか言いようがない行為ではあるから。
まさしく二律背反・・・って感じですよね読み手としては。そこもまた、巧い。



何故お前だけ?/青年少女よ、春を貪れ。 第十四話「おれも同じやな」

2021-04-16 | 山田シロ彦








今週の青年少女、
亮が昔抱えてた勝之への嫉妬が描かれてた訳ですが・・・
正直、
結構気持ち分る部分もあるね(笑
なんでしょう、
自分は全然上手く行かないのに、
他人がとんとん拍子に上手く行ってたら・・・腹立つでしょう?笑
それは自分を意識してくれなかった~という悔恨の想いもあるかもしれないけど、
「なんであいつだけ?」って感情は誰しも描いた事はあるんじゃないですかね
統計を取った訳でもないし、
統計を取る手段もないですけど。
でも、通じ合ってた風だったのが、いつの間にか意識の範囲外な事が分かったらショックだよなあ
しかも、自分が本当に欲しかったものは、あっさり友達に奪われてしまった。。
勝之は何も知らないし何一つ悪くないけど、
個人的には亮の抱えてた感情はある程度のシンパシーはあるかな・・・笑







というのも、
人間って清く正しく美しくな気持ち「だけ」で生きていける生き物ではないので、
内心この感情は間違ってると理解しててもそれを抑えられない時もあるんです
っていうか、
そんな事ばっかりじゃないですかね、現実って
亮が結局友達としてしか意識されてなかった顛末含めてリアルだな、って感じました
そうそう、確信を持った時ほど案外全然そうでもなくて、ショック受けちゃうんですよね
だから・・・・・
勝之は100%悪くない!
悪くない、けど、亮の視点から見ると、やっぱり嫉妬を抱くには十分のキャラクターなんですよねえ
亮が通じ合ってると感じた女があっさり友人の男に心酔しちゃってる訳ですから
正直いけないことなんだけど、
亮が勝之をハブいたのも(自分の立場だったらそれをやるかどうかは別として)、
個人的には理解出来る・・・し、やっぱりどこか亮は勝之にコンプレックスを抱いてる気もする。。
そして、
そこで生まれたジェラシーと焦燥がやっぱり「何か」を引き起こしたような、
そんな予感もしますねえ
ぶっちゃけ、
自分も持ってない・・・というか、ダメダメ人間なんで(笑
同じく持ってない者として亮みたいな感情に対しては正直「分からない」とは言えないんですよね
そこがこの漫画の巧いところであり、漫画漫画する事を極力抑えて、
生きた人間の心情が描かれていると個人的に感じました
これからは、
恐らく闇の部分が描かれて行きそうな予見もありますが、
でも、根底はきっとみんな悪人なんかではないんでしょうねえ。
初回以来の巻頭だったので、この漫画の“絶妙な良さ”が読者に伝わってる事を願います。。







しかし、
思った以上に亮の感情にシンクロしてしまった・・・笑
あまりにもシンクロし過ぎて泣きそうになってしまったりもしました(恥ずっ)。
そんな青年少女も来週19日に1巻発売!!凛とチア。も全巻持ってるので、勿論買う予定です✌️😄✨



それぞれに事情がある。/青年少女よ、春を貪れ。 第十三話「何も、知らんくせに」

2021-04-09 | 山田シロ彦








個人的に、
亮の言ってる事も「確かになー。」と思うところもあった
みんなそれぞれに事情というか何かしらの抱えてる感情があって、
それと闘いながら日々を生きている・・・
その日常を、
「過去」に邪魔されたくない。という気持ちはそれなりに理解出来る部分もありました
有り体に“正義”と言っても、
そんな画一的な生き物じゃないからさ、
人間っていうのは。。
亮が何をしたのかも(現時点では)読者には分からないですが、
ボケてしまったおばあちゃんの介護をしながら、
その上、
何かしらの罪悪感を抱えながら生きているそれ自体は紛れもない事実なのであった
勝之にもどうしても知りたい真実があるけれど、
亮にもどうしても譲れない現実がある・・・結局は、そのしのぎ合いなんでしょう、、、ね。




可愛い。。☺️



でも、ま、
やっぱりハルは事故に遭ったのかね?
少なくとも嫉妬とかによる屠りとかではないみたいだけど・・・
それに、
亮の脳裏にも相当「それ」のショックが未だに焼き付いてそうで、
そういう意味合いでは全部話して(色々なものから)解放されようよ。って気持ちもある
農家の娘から思いっ切り好意寄せられてそうだけど、しっかりと応えてはいないみたいだし・・・
それって、
結局何かしらの「罪悪感」から来るものなんじゃないの?とか予想しちゃうけど、
亮本人が勝之を拒否する気持ちを表明してるので実際どうなるか?って話ですけど、ね。

ただそれって、
分かりやすい言い方をすればモラトリアムなんですよね
得体の知れない「何か」に苛まれ続けてるのなら、
もういっそのこと、
全部話してスッキリした方がいいんじゃないか?という想いもある
勿論早々簡単に話せない事だからこそ「こうなってる」のは分かるんですけど。
 しかし、
亮も別に「悪人」ではない、
ばあちゃんが居なくなった時のあの態度・・・
本当にどうしようもない奴だったらあそこまで取り乱さないですよね
そこには「もう二度とあんな(ハル)ことには」という確かな想いも感じられました
そういう意味だと、ばあちゃんを勝之が保護してくれてた~という“恩”も手伝ってくれて、
結構「進展」も見込める気はしてるんですが・・・どうなんでしょう
正直、
亮も何かを隠し続けてるけど、
根っからの悪人ではない事は今週確かに感じられたし、そこが最も良かったので。
ここからの彼の人生と、勝之との関係性に、、、期待です!!







勝之もやっぱり良いヤツだ。



この漫画、
勝之と千鶴さん中心だった頃は、
大体その二人が善人で後はろくでもない人々~みたいな風に映ってたんですけど、
ここに来てシロ彦さんらしい「簡単に都合の良い悪を作らない」リアルな作風に変化していて。
そこが魅力的なんだなと再確認出来ましたし、その流れで行くと、まあ・・・音無さんも極端な人だけど(笑
最終的には映り方も変わってるような、そんな予感もしますね。
っていうか、先週この漫画で初めて泣いたので(笑
勿論次週以降も期待でございます

で、
次週は久々に巻頭カラー!!
単行本発売記念という名目ではありますが、これを機に大プッシュしたいですね♬



本当に欲しかった言葉。/青年少女よ、春を貪れ。 第十二話「いいお母さん」

2021-04-01 | 山田シロ彦








でもさあ、
そんな何でもソツなくこなせる「完璧な人間。」なんて早々居ないって・・・。
俺の祖母が言ってた言葉で印象的だったのは「多少は目を瞑らないといけない」という言葉
つまり、
何もかもとは言わないけど、
ある程度は相手のダメな部分も許さなきゃいけないと思うんですよね
何でもかんでも無理解で頭ごなしに否定されちゃわゆだってそりゃ苦しくなるよ
もし相手がしんどそうだったらちゃんと支えて、
その逆もまた然りですし・・・
う~ん、
正直、この旦那文句が多すぎるようにも思うんだよな
その割には感謝の言葉も一切無いし、
やっぱり人間頑張ったら、
多少はねぎらわれたり褒められたりしたいもんだから、、、
わゆの「頑張ってるトコ」も個人的には認めるべき、だと思いますよ。







もっと言えば、
わゆのやってる事全部が至ってないような言い方してますけど、
ちゃんと面倒見てるし健康にも気を遣ってるし子供の喜ぶ事をしてるっていう「優しさ」もある
ぶっちゃけ、
揚げ足を取ってマウント取ってるだけにも見えるんですよね
何をこじらせてるのかは分かりませんけど、
完璧な人間がこの世に居ないように、
全部が間違ってる人間だってこの世には居ないので。
ま、相対評価ならどちらもそれに近い人間はいるのかも分かりませんけど(笑
けど、
わゆだって仕事してちゃんと稼ぎつつ、
子供の世話だって放棄してる訳じゃないし、優しく尽くしている一面もある
「そういうトコ」もしっかりと認めてあげるべきでは?と今週読んでて素直に思いましたが、
でも案外、
人間って慣れるとまず減点式になってしまうのはありがちな事なんで、
あの旦那も気に入らない部分が膨らみ過ぎてああなってしまっているのかも、ですね
そういう意味ではものっそいリアルな夫婦描写には仕上がってて流石シロ彦さんや!と思いました(笑
凛チアでもこういうリアリティの深い描写得意な印象でしたが更に研ぎ澄まされてるイメージですね。




勝之・・・



だからこそ、
勝之の言葉が胸に響いた・・・。
「自分のダメなトコ」だけではなく、
「自分の素敵なトコ」を見ていてくれたから・・・。
しかも、
勝之とは物凄い久々に再会した訳で、
それでも勝之は子供の言動や表情からわゆに愛されてる事を感じて、
ああいう言葉が出たんでしょうね
それは非常に勝之らしい言葉でもあったし、
これまでの描写から勝之が言いそうな言葉でもありました
ぼーっとしてる、とか、
注意力散漫な部分ばかりを責められ、
全否定の最中にあったわゆにとっては、
勝之の言葉こそ今最も欲しかった言葉・・・だったんでしょう
そもそも、市販ではなく、わざわざ手作りのぬいぐるみ作る時点で愛情が無い訳もなく、
また子供の為に頑張ってない訳もない、わゆだって立派に母親やろうと毎日頑張ってるんですよね。
そういう「努力してる部分」をまさか身内ではなく他人から言われるのは皮肉ですけど、
でも人生案外そんなものなのかもしれない。
しれないけど、
だからこそその後のわゆが肩を震わせ泣いている(?)カットには正直胸が震えました

誰でも、
「頑張ってる姿」を認めて欲しい
よしんば、
そう思ってなくても、
否定されてばかりの人生は辛い
たまには誰かに「頑張ってるね。」と頑張りを肯定して欲しい。って気持ちはある・・・し、
それまで旦那に“ダメな母親”の烙印を押され続けて来たからこそ、
勝之の言葉が彼女の胸に刺さったんでしょう

母親が自分の為に作ってくれたぬいぐるみ、それを抱きながら笑顔で話す子供、
そんな母親が、あの子にとって悪い母親なわけがない。
自分の全てを否定された後に、
自分の「やってきたこと」をあんな風に真っ直ぐに肯定されたら、そりゃ誰だって泣くと思う。
わゆは頑張ってるし、多少至らないトコがあっても、ちゃんと誠実であろうとしてる。
それが第三者から証明されて・・・それがまたわゆ好きとしては嬉しい一話でした。


そして・・・泣きました(爆)。
わゆ、頑張れ・・・!!






しかし、
あんな風に悪態突かれても、
健気にぬいぐるみ探そうと頑張ってたわゆはやっぱり「良い人」ですな
なんか気が付いたら作中で最も報われて欲しい人物になってました・・・(笑)(涙)。

次週、わゆの心の変化・・・に注目です。



理想と現実。/青年少女よ、春を貪れ。 第十壱話「茶番はやめんか」

2021-03-26 | 山田シロ彦
この表情、好き。。









わゆって名前は最初から可愛いと思ってた
見た目も正直好きですけど・・・今週でイメージ変わりましたね。
 確かに、
勝之の言う通り(男友達は仕方無いとして)本当に「何か」を隠蔽したいのなら、
わざわざリスク犯してまで飲み会に参加するのは悪手ではあるんですよね
しかも大して勝之とフレンドリーでも無かったんでしょう?
その上、
今週で「来なかった人も居る」という事実が判明
それを加味するとやっぱり後ろめたい出来事があるのでは?とは感じたんですけど・・・
だとしたら、わゆとしては本当は洗いざらい話したかったりするのか、
でも、
それに対して躊躇する気持ちもあるから「蒸し返すな。」と勝之に告げたのか、
その行動自体がある種のモラトリアムだったりするのだろうか。。
等、
色々考えましたけど、
もっと印象に残ったのはわゆが実直に可愛そうな子だという事。







今までは、
勝之と千鶴さんの世界中心で描かれて来たんですけど、
でも「怪しい」だけが先行していた彼女にもまた辛い現実がある・・・って事
それは、
結婚の理想と現実。。
正直、
未婚の身からすると、
結婚してる~ってだけで満たされてそう。みたいな勝手なイメージがあるんですけど、
実際の生活を想像してみると一度愛想付かされたら地獄なんだろうな、って

しかも、
水川わゆさん、
見た目通りのコミュ障かつ引っ込み思案かつ言いなりになってしまうタイプの人だから
(奇しくもこの数時間前の勝之とのやりとりでも押しに弱そうな感じはあった)、
旦那に強くも言えなくて・・・
見ていて不憫でした
見た目はかなり可愛いですけど、
(人間関係って)ぶっちゃけ性格の一致度合いの方が見た目よりも重要なんで、
性格が不一致だと結局愛想付かしたり冷めちゃったりするんですよね
 恐らく、
この旦那はかなりの完璧主義者、、、所謂フェミニストってやつなんでしょう
他人の些細なミスやいい加減な部分を許さないタイプの人間である事は伝わって来た
本当は、
相手のダメなトコも許さなきゃいけないんですが・・・。
まあわゆにとっては牢獄みたいなもんですよね。







でも、
個人的にこういうモジモジしてる強く言えない子って好きだし、
気持ちも分かるから・・・そういう意味だとわゆさん不憫可愛いな、とも思いましたね(笑
旦那のモラハラに対して多少は怒りのエネルギーを垣間見せてもいいのでは?と感じつつ、
相手が正しさを押し付けてくるタイプの人間なんで「別に」が最大反撃なんでしょう
みんなが夢見る結婚のイメージとは真逆な相様、
だからこそ、
恋愛に対して気持ち良い妄想を描いてる人に複雑な感情があるのかもしれないけど・・・
 もしかして、
この状況を知った勝之が、
何とかする→わゆが感謝の念を抱く→わゆが協力的になる。的な、
そういう展開も予想したりしたんですけど。

ただ一つ言えるのは、
彼女の存在もまたこの物語に於いて、
重要な要素になりそう、、、という事ですね
それと同時に、
ここまで悲惨な日常を送ってるからこそ、
わゆさんには幸せになって欲しい・・・!!と強く願ってしまう話数でもありました。
俺んとこ来ないか
・・・すいません、調子乗りました(バカ)
でも、サブキャラの行方まで気になるのは作品が豊かになって来た証拠
この漫画がもっと人気出る様にアンケと感想の二刀流で頑張りたいと思います!!







しかし、
先週まで、
疑わしい旧友陣のひとり、だったのに、
今週でいきなりガラリと印象が変わったのは凄いな、って思いました
ハンバーグ?捨てられた時のムッとした表情も切な可愛い表情作画になっていて・・・
なんか一気に“好きなキャラ”になっちゃいましたね。。笑