
色気があって良い。
匂いがしない・・・というのはどういう事だろう?と考えると
これまた音楽に置き換えると分かりやすい
どこから切っても大衆的で、
その人自身の人間性が全然伝わってこない小手先の歌は確かにいっぱいある
だけど、正直「それ」自体に“良い悪い”は阿良也の云う通り無いのもまた事実
人によっては個性の無い安心出来る歌(演技)を求めるのもまた現実なんですよね
アキラの芝居はアキラの内面まで伝わって来るような深みのあるものではない・・・
だけど、そんなアキラの大衆的な演技に救われている(というか、好き)な子供もちゃんと居て。。
こればっかりはいつの時代も難しい問題ですよね。ただ、それを安易に否定しなかったのは良かったですね。
結局、「それ」もまた人の好みの問題でしかないんでしょうね。

だけど、「それ」を肝心なアキラ自身が納得してるかどうかはまた別の話
正直、現実でも「匂い」を求めて安定した偶像(アイドル)活動から離れていく人もいるじゃないですか?
ああいう人らもきっと大衆的であろうとする事に実は内心葛藤していて、
今回のアキラみたいに「匂い」のする役者達に対するコンプレックスを抱えてたりするんでしょうね
それは結局「売れてる/売れてない」の問題ではなく・・・
逆に言えばみんなの好みの上っ面を撫でてれば「したいこと」とはどんどん乖離していく可能性もある訳で、
アキラもまたそういう俗的な評価ではない“何か”を得たい、成長したいタイミングなのかもしれません。
夜凪ちゃんの成長物語であると同時に、他の役者さんの成長物語でもある今作、
その片鱗が花開きつつある今週号だったのかもしれません。
巌さんはあっさりとアキラの参加を認め、
過去にアキラの母、アリサと何らかの衝突?があったっぽい伏線もありましたけど、
その一方でアキラ自身をそんなに嫌ってる訳でもなさそうなんですよね
そこがまた面白いっていうか、
そんなアキラを含めてこの舞台がどういう風に転がっていくのか、、、に期待です。

今回の「アクタージュ」は、
売れてるとか知名度がある、だとか
そういうものが“評価基準には入らない”、
それはただの事実であって本当の評価ではない・・・という
表現という曖昧な基準の中での確かな真実にちゃんと触れてくれた気がして、
でもそれを真っ向から否定するような頑固さもなくて、、、とかなり自分好みの内容でした
それでいて、最後は夜凪ちゃんが「何か」を掴んだっぽい?
夜凪ちゃんの笑顔の演技は「最低限こう見えるだろう」という置きに行った感じの演技に見えました
それは阿良也の云う通り潜ってない、自分自身と向き合ってない演技そのものに見えたんですよね
ただ、アキラが子供に向けた素の優しさ、表情に「何か」を得たのか、
相手の気持ちまで想像して演技をする事に意識が行き始めたのか・・・
何にせよ、再来週号がまた楽しみです!
しかし、「熱愛してない」と散々言いつつ、
不用意に手を握ってしまう夜凪ちゃんのファンタジスタっぷりがまた面白かったです(笑
阿良也は今は厳しいけれど、頑張って認めてくれるといいなあ。