サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

downt「downt Release Show」@新代田LIVE HOUSE FEVER 24.3.22

2024-04-04 | LIVE











先々週の金曜日、downtのライブを新代田で観ました。









先月発売されたdowntの1stフルアルバム「Underlight&Aftertime」のレコ発公演。
downtに関しては実は前々から知っていて
DMBQとの対バンの時に「こういうバンドが居るんだ。」と知ったんですよね
ただ、
その対バンは大雪の影響でDMBQが会場にこれなくなって結局downtの単独公演となり、
当時は名前ぐらいしか知らなかったので、
DMBQ目当ての管理人としては(ライブハウスのスタッフにキャンセルの有無を問われ)キャンセルしてしまったんです
でも今思えば、行っときゃ良かったかな.....みたいな感情もあります(笑
その後、インディー界隈でグイグイ来て
自分自身も音源を追い駆けてたんですけど、
誤解を恐れず言えば90年代のオルタナロックの継承者、、、みたいなイメージがあります
新譜に関しては学生の頃bloodthirsty butchersのアルバムを聴いてたのを彷彿とさせる部分もあって、
でも、
しっかりと歌が際立ってる部分もあって・・・と
非常に面白い作品に仕上がってると思う
何となく
LOSTAGE好きなら聴いてみて欲しいな。って気持ちもあります
さっきから分かりやすさ優先で固有名詞出しまくってて申し訳ないですけど。
ただ、令和に於いては稀有なタイプのロックバンドだと感じました
尚写真撮影がOKみたいだったので、
一部演奏中の写真を上げてます
では、以下。









穂ノ佳

ゲストバンドとして出演。女性二人男性二人のバンドだった。
元々ボーカルの方がdowntのファンで実現した?らしい
良かった。
透明感のあるボーカル
演奏の上手いメンズの存在も際立ち、
ちび〇子のたまちゃんみたいな髪型のドラムの方が特に目立ってましたね
えげつないドラミングでした
最後の畳み掛けもスゴくて魅入ってしまいました。。




downt

1.紆余
2.Whale
3.Yda027
4.煉獄ex
5.AM 4:50
6.underdrive
7.mizu ni naru
8.111511
9.13月

10.minamisenju




一曲目は「紆余」からスタート。
雨音の様なドラムから始まり、雄大なベースラインに聴き入りつつ
まずは清廉とした世界観から響かせていく。ただ、
この曲は途中から轟音に変わる曲で
その時のギターがまたえげつない音出してて二重に聴き惚れる出来栄えでした。
かと思えば、
「歌を歌おうとしている」の部分の歌唱にもグッと来た「Whale」と
楽曲によって印象に深く残るポイントが異なっているのも面白いなあ~って感じました
ジャリジャリしたギターの音色も良かった。
 更には、
ポエムの様な歌が特徴的な「Yda027」
この曲では「ウウウウウウ」とグイグイ来るベースサウンドに魅了されてた気がする
ここまでは割と静が際立つような選曲が続いてたけど、
一気にロックンロールな雰囲気に変わる「煉獄ex」
サバサバとした歌唱に、
攻撃的なアンサンブル・・・と一気に様変わりしたテンションに会場の盛り上がりもスゴかった。
恐らく、緩急を上手く駆使してる様な感覚があってあそこまで興奮出来たんだと思う
そういう意味ではセトリ構成的にもgoodだったなあ、とつくづく思った
それに、
この曲ではメンバーのカクカクした動きや
音源以上に踊れる仕上がりになってるのを如実に感じたバンド演奏の妙がまた恍惚的でした
それまでの包み込む様な雰囲気から一気に不敵な印象に変わるその感覚が痛快だった。


ライブは中盤。
静謐なバラッド「AM 4:50」をオルタナ感たっぷりのアレンジで叩き付ける。
この曲は演奏も良かったけど、丁寧なメロディとそれをなぞるボーカルもまた素晴らしかった。
盛り上がる曲も好きだけど、寄せては返す波の様なこういう曲も快感だった印象がある。
 からの、
スピード感溢れるロックンロール「underdrive」では
この日初めて疾走感を受けるアンサンブルがステージ上で炸裂
それまで以上に駆け抜ける演奏の楽しさに管理人も思わずヘドバンしてました(笑
ヘドバンと言っても過激なものではなく、頭を上下左右に揺らす程度のものですが・・・
この曲のドライヴ感によるサイケデリックな音像はトリップを受ける程に素晴らしかった。
夢中になりました
若手でこういう感じを出せるのも稀有かも...と思いつつ、
ブリッブリのベースにテンポの良いドラム、途中から爆裂するギター~と
三位一体の爆発力に骨抜きにされてしまった一幕でした。
伊達にスタジオで猛練習してるだけの事はあるな、と。
 そう言えば、
bloodthirsty butchersに通じるものを感じてたんですが、MCで正にブッチャーズの事に触れ
「青春したい。」とラストアルバムのタイトルにちなんで話してくれたのが個人的に嬉しかったです
っていうか、
(頑張れ、という声援を受け)「頑張らないとだな。」とたどたどしく喋る富樫さん
「ゲストバンドの事とか物販の事とか(言わないと)・・・」とサポートする河合さん
そしてその様子を「うんうん。」って感じのスマイルで見守るロバートさん、、、と
この間ミュージックラインでやってた通りの役割をこの日もこなしててそこも面白かったな笑
でも
そんな関係性も素敵だな~って思いました
とてもバンドっぽいと言うか。


ライブもクライマックスへ。
ギターリフのフレーズがめちゃくちゃ綺麗だと思った「111511」
まるで流れる川の水の如く流麗なギターリフに魅了されて骨抜きになりました・・・
と言う事を
後述のサイン会?で伝えたかったんですけど、
ただただ「ギター格好良かったです。」ってシンプルな言葉になってしまいましたね(情けない俺)。
 でも、
この曲も本当に良かった。
どんどん白熱するバンドの演奏に、
「だれかのイメージの中で 僕は生き続けていく」
この曲は特に歌が際立っていて.....個人的には歌謡曲にも通じるエッセンスも感じて
ここまでの9曲の中でも大分引き出し多いな、、、とバンドの未来が楽しみになるようなライブでした。
この曲を聴きながら、今はもう会えない誰かの事を想起したりして、それもまた心地好い時間でしたね。。
 MCで富樫さん
「ライブは嫌いですけど。」
「こんなに終わって欲しくないのは初めてです。」
と語り、
バンドサウンドの旨味がたっぷりと詰まった「13月」で本編は終了。
この曲は、静かに始まって後半どんどん爆音&ディープに変化していく楽曲で
中でも富樫さんのギターの鳴りがLOSTAGEの拓人さんを彷彿とさせるエモーショナルなもので、
それがものすごく格好良かったし聴き応えあったし人生滲んでたなぁ・・・と。
先ほど歌の事を書いたけど、
楽器は時に歌に匹敵するくらいに"歌う"よね、ともこの曲のギターを聴いていて感じたりもしました
Xにも書いたけど、海みたいなロックバンドだと思いました
静謐な曲はそれはそれで気持ち良いし、
じっくりと浸れる良さがある
けど、
時に荒れてそれがまたえらい痛快で格好良い、その緩急がツボに来るロックバンドだと思いました。
アンコールでは人気曲「minamisenju」を新アルバム外の楽曲で唯一披露、
この曲の声を張り上げる部分が痛快で大好きなのと、
締めの畳み掛けはやっぱテンション上がる
生で聴くと、
よりダイナミックに響いてそれもまたライブならでは!という感じで最高だった
「あまりにも無力で あまりにも無価値だ」の後の「ああ~あ~!!!!!」の部分がまた
とってもエモーショナルで歌唱という面でも痺れたフィナーレでした。

ぶっちゃけ、
結成してそこまでの年数経ってないって事で
もうちょっと粗削りなのを想像したりもしてたんですけど、
なんかそんな感じもなく、
ただただバッチバチに格好良くて陶酔してしまった.....というのが本音ですね
逆に言うとこの先の進化や変遷も凄そうで益々楽しみになって来ましたよ
勿論、
これは観てる側の感想で演じてる方にとっては課題とかもあるのかもしれないですけど、
個人的には現時点での集大成が表現されてた会心のライブだった様に思いました
正直、「これからの人たち」を追って行けるのも音楽好きの喜びでしょう。
ホントに良いライブでした!
ありがとうございました!!!






















余談。
ライブ後の物販で、
普通にメンバーの方々がロビーにいて
富樫さんはお客さんの購入したCDや物販にサインしてました
自分もまだ未所有だったEP購入してサインを書いて貰った
にしても、
ああいう時って本当に緊張するなぁ
それ考えると人前に出て喋ったり表現活動してる人はマジですげーわ。と思ったり
今回の初ライブでリスナーとしても期待以上のカタルシスがあったので、またライブに行くでしょう!
downt、昔から管理人の音楽レビュー等を見てくれてる人なら好きになる可能性高いバンドだと思います
今後も要注目ですね。