サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

GRAPEVINE「Almost There Tour extra show」@Zepp DiverCity TOKYO 24.3.28

2024-04-10 | LIVE











先月末にGRAPEVINEのライブをお台場で観ました。













去年出たアルバム「Almost There」のおかわりツアーでした
っていうか、
それ以前にライブハウスでバインを観るのが数十年振りだった事に気が付いた(!)
そういえば、最近バインを観たのってことごとくホールばっかりだった様な
そうそう、
この日やけに田中さんの笑顔が眩しいな~って思ったら
そういう事だったんだ、と。
それなりに近くで観れていたせいか、
いつもよりメンバーの表情が良く見えて楽しかった公演でした
勿論、ホールはホールでスケールの大きい響き方とか利点も多いんですけどね
それぞれに良さがあるって感じ。

GRAPEVINEを初めて知ったのは、
オリコン(雑誌)かミュージックステーションのどっちかで
この日えらい近かったせいか初めてミュージックステーションでバインを観た時の事を思い出しました
っていうかバイン聴き初めの時によくTV出てたから
自分の中ではバインって未だにド真ん中のロックスター感あるんだよな。
「ああ、田中さん、いつもこんなに楽しそうに歌ってたんだな。」とか思ったり、
GRAPEVINEを聴き始めて25年目になりますけど
未だに小学生の頃と同じ様に
バインの音楽に陶酔している・・・
TRICERATOPSもそうですけど、なんかそういう❝変わらない自分❞みたいなものを感じて
それもまた感慨深かった一夜でございました。。では、以下。

















一曲目は、
「雀の子」からスタート。
初っ端から「これから挽回したんねん」と力強い歌唱から始まった
この曲は新譜の中でも派手さを感じる曲なんで今振り返ると先行配信なのも納得する
歌も良かったけど、要所要所で「ジャーン!」と存在感を示す田中さんのギターも格好良かった。
ブリッブリのベースにも魅了された大人のROCK「Neo Burlesque」
サビでものっそい笑顔で歌ってたのが印象的だった「Ub」、
ちなみにちょっと目があった気もした(気のせい乙)。
そこから、
王道感もあるロックナンバー「EVIL EYE」
何度も歌われる「確かめるぜ」の響きも心地良く間奏の西川さんの火を吹く様なギターにも痺れた。
更に
伸びやかなメロディラインに攻撃性のあるロックサウンドが乗る「マダカレークッテナイデショー」
この曲は「another sky」の再現ツアーでも演奏されてたので割かしここ最近よく聴いている
この曲を聴いている最中、田中さんって「やっぱ歌上手いな。」と改めて感じたりした
っていうか声の衰えが少ない気がした。
「能書きはもうたくさん」と痛快な言葉が放たれる中、
「お台場~!」と呼び掛けたり田中さんのシャウトが炸裂したり非常にロックンロール的で楽しい一幕でした。

柔らかいギターの音色が心地良い、歌謡曲にも通じるメロディの良さを感じた「それは永遠」
そして明るめのロックナンバー「TOKAKU」では田中さんがアコギに持ち替えて
リズミカルにフォーキーでもある作中観で聴かせていく。
そこから、
亀井さんのドラムから始まったのも好反応だった「ねずみ浄土」
年々重厚になっていくアンサンブルに心酔しつつ、
AORの要素も感じる「停電の夜」へ
色気のある歌声で放たれるグッドメロディがとても素敵だった。
 圧巻だったのは「アマテラス」。
のっけから「生成AI」という現代的なワードが飛び出し田中さんがラップ(!)も決める異色の楽曲
正直、GRAPEVINEの楽曲でラップを取り入れる曲が出て来るのは想像もしてなかった
そういう部分は何気に時代の良さを取り入れてる部分はあるかもしれない。
そして、
サビのスケール感が見事だった。
ゼップダイバーシティは大きめのハコなんでこの曲のスケール感を上手く内包してた印象もある
バインらしいシニカルな部分を表現しつつもどこか神秘的で・・・
正に陶酔感たっぷりのステージング
でしたね。
ラスサビで、
ドコドコと畳み掛けるドラムもまた痛快だった。


ディストーションギターの歪む感覚も好みだった「Ophelia」
他の曲よりも幾分ダークなテイストで物憂げなロックで観客を魅せていく
この曲のひたすら退廃的な作中観が続いて行く感覚も聴き応えがあって良かった
哀しみに寄り添ってくれる感じ...
再びアコギで、バインらしいメロディを響かせた「The Long Bright Dark」
沁みるバラッドであり最新曲でもある「Loss(Angels)」と濃厚な世界観を構築していく。
田中さん、
「あと700億曲やるぜ!」という定番のMC(笑)の後に
勇猛なギターの音色も気持ち良かった「Good bye,Annie」とこの曲を皮切りに盛り上がりモードに突入。
この曲、聴いてる時に何故かトライセラっぽさも感じたりもした
 更に、
男子心が反映されていると思われるキラッキラのクラブチューン「実はもう熟れ」を投入
この曲では近くの客がホントにディスコみたいに踊りながら聴いててその光景も良いな。と思った
曲前では「お台場のアモーレたちよ!」と前振ったり、ほのかにバブリーな匂いもした一曲でした
イントロから素敵だった「Glare」、
西川さんのギターの音色がとても綺麗だったし、
90年代っぽいメロディラインも好みで「良い曲!」と感じていた
楽曲は矢継ぎ早に投入され、オールディーズの雰囲気のロックナンバー「Scare」
音源以上にグルーヴィに鳴っていたバンド演奏にも高揚しつつ、
「ええ確かに言いました」の部分の逆キレてる様な感じも痛快で楽しかった(笑


ライブもクライマックスに突入。
田中さんの「ほないくで~」という宣言の後にシングル曲「超える」を披露
この曲ライブで聴く度に想うけど、ギターの音色がホント素晴らしいですよね
厚みがあるけど、ポップさもある感じ・・・
それに加えて、
「先へ急ぐのが精一杯」というフレーズ
正直、
年齢を重ねる度に若さは戻って来ない/衰えていくのを肌で感じてるので
この日はやたら胸に響く歌詞になっていました
この曲が出たのは20代の頃ですけど、
30代後半の今聴くとまたちょっと響き方も違うよな。ってしみじみ思いましたね
実直に励まされる一曲でこういう楽曲を挿入してくるのがまたある種バインらしくてニクいセトリでした
「きみが察知した運命
 ねえ 
 それは聞きたくもない」
ってフレーズも熱くて痺れました。。
心意気、っていうか。

底抜けに明るいギターリフにもビンビンに元気になれた「Ready to get Started?」
「限られた人生ぶっ飛ばして行こう」ってフレーズに今ならではの歌詞だなぁって感じつつ、
やっぱどうせ生まれたなら好きな事して生きなきゃだめ、って気持ちにもなった。
そう言えば、
去年のツアーではこの曲で終わりだったんだけど、
今回のツアーでは「SEX」が本編のラストナンバーになっていました
アルバムでもこの曲がラストナンバーですよね。
美しいアンサンブル、
細やかなメロディ
そして、
キーボードの音色も美しく...繊細な世界をじっくりと聴かす印象でこういう終わり方もアリだと思った
とっても濃密な「SEX」を響かせて本編は終了、それも今のバインらしいエンディングでした。


勿論、
アンコールも敢行。
フロントまで出て来てグイグイ来るベースを金戸さんが弾いてたのも印象的だった「阿」
これがまた文字通りグルーヴィかつ妖艶で素晴らしかった
冒頭からセッションっぽい雰囲気で格好良く、
そこから世界観が拡がっていく感じが正にバイン!って印象の魅せ方だった様に感じた。そして踊れた。
 不敵なロックナンバー「God only knows」、
更に、
ザクザクと刻む様なギターフレーズに攻め攻めのサビメロが乗って格好良い「Shame」
最後の最後に若々しいロックナンバーを持って来るセンスも流石だな。と思いつつ
この曲はこの日演奏した楽曲の中でも特に瑞々しく感じられた
でもこれが近年の曲なのもスゴいですよね。
歌詞も哲学的だし、
ホントGRAPEVINEって良いな・・・と思いつつ最後は「Arma」で締め。
「このままここで終われないさ」「物語は終わりじゃないさ」とオーラスに相応しい楽曲
 個人的な話、
どんどん若さを失っていく自分に対して滅入る事も多くはなって来たんだけど、
この日は「超える」含めてバインのこういう楽曲に背中を押された感覚が確かにありました
勿論、
頑張れば報われる
信じれば救われるって事を純粋に想えるほどのピュアさは無いんだけど、
それでもネガティブに偉そうに酔ってるだけの人間になりたくない~っていう気持ちもあるから。
エモーショナルなギターソロや希望を感じさせる歌詞にもまた胸打たれたこの夜
今でもGRAPEVINEのロックはピカピカに輝いてる事を証明した見事なワンマンでございました。
四半世紀後も聴き続けるぜ。
















1.雀の子
2.Neo Burlesque
3.Ub(You bet on it)
4.EVIL EYE
5.マダカレークッテナイデショー
6.それは永遠
7.TOKAKU
8.ねずみ浄土
9.停電の夜
10.アマテラス
11.Ophelia
12.The Long Bright Dark
13.Loss(Angels)
14.Good bye,Annie
15.実はもう熟れ
16.Glare
17.Scare
18.超える
19.Ready to get Started?
20.SEX

21.阿
22.God only knows
23.Shame
24.Arma















新譜の世界観にもドップリ浸りつつ、
その中で既存の曲のチョイスにもキラリと光るものを感じまくった一日でした。
今後は、東阪の野音にて夏のワンマンライブを行う事が発表
野音とバインの組み合わせは良いに決まってるので、
チケットが取れれば是非行きたいですね!
個人的には、
野音でバイン観た事ないと思うので、その意味でも行けたら良いですね。
まあ管理人は「行けたら良いな。」って書いたら大体行ってると思いますけど(笑
夏のライブって事で夏の曲も演るのかな?とか想像すると今から楽しみです♪