サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

SHISHAMO「退屈なハッピーエンドに迷い込んだのは君のせいだ」@KT Zepp Yokohama 24.6.2

2024-06-11 | LIVE











先々週の日曜日、SHISHAMOのライブを観に横浜に行きました。









ニューアルバム「SHISHAMO8」のリリースを記念して敢行したツアーの初日
気が付けばアルバムのリリースツアーは久々でしたね。
個人的にはSHISHAMOのライブを観るのは今年初、
約半年ぶりの事だったので
その意味でも嬉しかったですね
その間に出た新曲群も沢山ありますし、
新譜で初出しの曲もありますし
久々と言うだけではなく今の彼女たちのモードを感じるという点でも楽しみにしていたライブでした。
なおツアーの初日だったのでセットリストのネタバレには注意です。では以下つらつらと。











この日は雨が降っていました。
傘が邪魔になるといけないので、
柵に陣取り開演まで待つ
なお、
モバイルファンクラブのししゃモバで取ったチケットだったので番号はかなり早めだった。

1曲目は「会えないのに」
松岡さんの重めのベースラインが心地良く響く中、
久々のツアー初日及びライブハウスでの公演と言うこともあり
のっけから盛り上がる観客たち!
ロッキンなギターソロも炸裂する中、
軽快なイントロから
牧歌的な歌声が広がっていく「犬ころ」へと続いてゆく
リズム隊の「ウーウー」という優しいコーラスと共に
「今日も君は生きたんだ」とジーンとするフレーズも響く
この曲のそんな雰囲気が好きだった。
純朴な3ピースロックに浸りつつ、
SHISHAMO印のロックンロール「私のままで」とサイコーな流れが続いていく
この曲では「あなたのための私じゃない」ってフレーズが特に心に響いたかな・・・
なんか、色々と…..ね。
キレッキレのギターソロも炸裂させ尚高まっていくテンション
 MCでは
「(今日が)デビュー戦な気持ち」と新しい覚悟を語りつつ、
新譜から「ハリボテ」
この曲は、
照明と歌詞がリンクしている感覚がとても良かった
個人的に数年前の野音以来に聴いた「なんとなく。」
この曲も存外に良くて
あの頃よりもギターがジャリンジャリン鳴ってたし
ベースラインも太かったし、兎角バンド然としていた様に感じた
その上で少し大人な世界を歌う艶っぽいボーカルがまた素晴らしかったですね
ゆらゆらと踊れる感じも好きでした。


存外に良かった〜と言えば
去年出た新曲でありながら去年のライブでは演奏しなかった
「わたしの宇宙」がまたツボでしたね
マーチングみたいなイントロから、
サビの綺麗な歌声になだれ込む
ミドルテンポの曲でありながらそれ以上の展開のメリハリを感じたこの曲
改めて生で聴いてると「君の中にもほら広がってる」の部分のメロディが本当素敵だな〜と。
そして、
「私はこの「孤独」を「自由」と呼ぶ」って歌詞には
聴いていて色々考えさせられたりしました・・・
自分の中にある好きなものや気持ち、
そこに嘘はつかないで。と、
聴き手に訴えかける様な一曲。最近は、
こういう曲がSHISHAMOの振り幅を拡げている様な気もしますね。


ニューアルバム以外からも演ります!って事で、
個人的に初めて買った彼女たちのアルバムである「SHISHAMO5」から
「ねぇ、」を披露
勇ましいテンションと共に攻撃的なギターリフを響かせ
サビではエモーショナルな歌唱で往年の名曲を聴かせていく
生で聴くと、
訴えかける様に歌われる
「心の中で思ってるだけじゃ きっと、君に伝わらないね」の部分にグッと来る。
心の真ん中にクる様なまっすぐな歌に感化されつつ、
ガレージロックの様なリフも最高な「狙うは君のど真ん中」
更に情念をステージに叩きつける「君の大事にしてるもの」と
近年ライブでよく演奏する人気曲も聴かせていく。
人気曲と言えば、
やはり「きっとあの漫画のせい」も外せない
やっぱり「笑わせないでよ」の部分の歌唱がスバラしいのと、
ラスサビの畳み掛けるようなドラムがまたエモーショナルで良かったですね。


さて、
ライブでの鉄板曲たちを一通り終えて、
再びニューアルバムの曲たちを響かせていく。
最後の「ランランラン」のユニゾンが切なかった「春に迷い込んで」
オルタナロックにも通ずる「溺れてく」では渋めのギターソロもまた聴き応えがあった
そして、
現在ボートレースのCMでも大量オンエア中の新曲「最高速度」へと移行
つんざく様なギター、ゴリゴリのベースラインが響くいかついロックナンバー
サビではポップに弾けるけどそのスピード感がまたえらく爽快でしたね
なんというか
インタビューでも語ってるけど、
最近のSHISHAMOは3ピースのサウンド、
3ピースでどこまで出来るか〜ってのを言葉ではなく
実際にステージの上で追求しているように見える
それが非常に格好良いですね
最後の、
少し苦しそうに歌った「君だってそうだよ」のフレーズにグッと来つつ、
「どうして続けるのかなんて考える暇もない」ってフレーズもまた今の自分には沁みたなぁ・・・。


そして、
いよいよライブも終盤に突入。
去年の夏に出した新曲「夏恋注意報」をプレイ
この曲、エフェクター駆使してるのかリバーブが効いたギターサウンドがめちゃくちゃ気持ち良かったですね
その上ギターソロもバリバリにキマっててもう少しギタリストとしての宮崎朝子が評価されてても良いのかな、とか思った。
そして、
最後の「おーおーおーおーお!」のシンガロングも熱くてホントライブに欠かせない曲に成長しているなと!
その流れでこれまた夏のアンセムの1つである「君と夏フェス」も熱量マシマシで披露
「ロックスター」の部分のコブシが効いた歌声に
やっぱり最高のサビのメロディー、
そして
ラスサビの笑顔のドラミングがこの曲の多幸感を物語っていました♪
まだまだハイライトは続いていく!
「君の目も鼻も口も顎もまゆも寝ても覚めても超素敵!!!」、
この曲は以前よりも盛り上がりが凄くて、多分TikTok効果もあるんじゃないかと思う
そういう外的要因も合わさって楽曲がさらに育ってきた感覚も受けました
それと、
個人的にも最近この曲をシンプルなハッピーアンセムとして楽しめるようになってきて
それもあっていつも以上にブチ上がって聴けたこの曲
でも、やっぱりサビ終わりのちょっと切ない感覚は相変わらずでそこも胸にきましたね。。
 これも久々、
物販のタオルをみんなで振り回す「タオル」
この曲も楽しかったし宮崎朝子の「横浜、最高です!」の言葉も嬉しかった。
本編最後は「明日も」「明日はない」を立て続けに演奏してフィニッシュでした。
「明日も」は、
何度も生で聴いても飽きないし、
本当タフな名曲だと思った

ギュイ〜ンと突き刺さる宮崎朝子のギターソロも素晴らしかったし
サビの聴き手に対する包容力もいつ聴いても胸にくる
素直にまた踏ん張って行こう。という気持ちになれる
そんなアンセムっぷりに心酔しながら、
音源よりもスピーディに仕上がっている「明日はない」で締め
よりロッキンに、より攻撃的に鳴らされる現在のSHISHAMOの必殺曲の一つ
その迫力に飲まれつつ
凛とした表情で歌われるサビの歌唱にも感銘を受けてました
自分の中に確固たる意志がある感じの格好良さ。
そんな激情をステージに叩きつけて本編は無事終了
今のSHISHAMOのモード、
そして振り幅の広さを存分に見せつけた
堂々たるロックショウでございました
ありがとうございました!!!










1.会えないのに
2.犬ころ
3.私のままで
4.ハリボテ
5.なんとなく。
6.わたしの宇宙
7.ねぇ、
8.狙うは君のど真ん中
9.君が大事にしてるもの
10.きっとあの漫画のせい
11.春に迷い込んで
12.溺れてく
13.最高速度
14.夏恋注意報
15.君と夏フェス
16.君の目も鼻も口も顎も眉も寝ても覚めても超素敵!!!
17.タオル
18.明日も
19.明日はない

20.きらきら
21.ハッピーエンド
22.恋じゃなかったら














んで、
アンコールではご覧の通りニューアルバムの曲で演奏しなかった3曲をそのまま披露
まず、心の葛藤を歌った「きらきら」
これがまた素晴らしかった。
去年の春にリリースされた曲にもかかわらず、
これまで1度もライブで聴いた事はなかったので
まず生で聴けた事が嬉しかったですね
そして、
歌が良かった。
「こんな自分をただ愛してみたい」と素直に歌ううた
そんな歌詞に伴って虹色の照明も素敵だったし、
演奏にはオルタナっぽさもあった
何より、
挫折して来た中でも
最後は自分を信じたい。という泥臭い世界観
が胸にきましたね
松岡さんのコーラスや音源とは違って時折激情のバンドサウンドを聴かせるアレンジも良く、
今回のライブに於いて最高のアクセントとして機能していたように思う。
そんなニューアルバムの楽曲の化けっぷりもちょくちょく感じられたこの公演
「ハッピーエンド」の間奏のシューゲイザーみたいなアレンジも含め、
新基軸も多種見られた公演でした
最後の最後は、
「恋じゃなかったら」で締め
そう言えば、「SHISHAMO7」のリリースツアーも
アンコールの最後ってそのアルバムのラストナンバーでしたね。
 この曲が、また良かった・・・
入り間違えてやり直したりもしたけど(笑
オールディーズを感じさせる格好良いギターリフがまず痺れたし、
最後の
三人で一緒に歌う部分では
その牧歌的な雰囲気に充てられて泣きそうになってしまった。
「なんて気持ちがいいんだろう
 君を好きだという気持ちだけで
 どこまでも走っていける」
このフレーズで
泣きそうになった
あぁ、
この世界に生きてる事って素晴らしいなぁ とか
「好き」って想える事自体が素敵な事だなぁ。とか
瞬発的に考えてしまって涙腺に来たんだと思う
って言うか、
これ書いてると思い出してまた少し泣きそうになりますね・・・
最新の楽曲で最高沸点を刻んでくれた事に感謝しつつ、
ここからまだまだSHISHAMOは突き進んでゆく
更に凄いバンドになってゆく予感がした公演でありました

そして、
このクオリティでまだツアー初日なので、
最終日にはどうなってるんだろう!?とワクワクしつつ、
そちらもまた楽しみな今日この頃です♫
また感動と興奮を貰いに行きます!