サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

DIR EN GREY/PIERROT「ANDROGYNOS-THE FINAL WAR-」@国立代々木競技場第一体育館 24.10.11

2024-10-20 | LIVE











今月の11日、代々木でDIR EN GREYとPIERROTの対バンを観ました。










実は、
7年前の横浜アリーナでのこの企画も観ています
当時の記録↓
DIR EN GREY×PIERROT「ANDROGYNOS」@横浜アリーナ 17.7.8
つまり、
これが初めてではなく7年ぶり2回目の参加だった訳ですね
この組み合わせに関しては永遠のライバルというか…
いや、
所謂ブレイクし始めの頃は
管理人も小学生でしたから普通に聴いてただけなんですけどね笑
ただ、
個人的に物凄く燃える組み合わせというか、
情報を見た瞬間に「行かなきゃ。」となる組み合わせというか。
そういったある種の使命感を抱きながら参加した一夜でした
 ちなみに、
会場は渋谷駅からも行ける距離なので
途中でタワレコでお買い物とかしてから向かいました
何気に良い立地の会場だと思う。
そして気合いの入ったゴスファッションの方が多々いて
視覚的にも楽しかったですね…隣に座った方もゴスファッションだった。








PIERROT

1.HAKEN KREUZ
2.Adolf
3.MAD SKY-鋼鉄の救世主-
4.ドラキュラ
5.ENEMY
6.脳内モルヒネ
7.ゲルニカ
8.パウダースノウ
9.鬼と桜
10.REBIRTHDAY
11.CREATURE
12.蜘蛛の意図
13.HUMAN GATE
14.SEPIA




PIERROTは、
自分が小学6年生の頃にメジャーデビューしたのかな
デビューした当時から人気があって。
その頃毎週CDTVのチャート観るのがとっても楽しみで
週間5位に「MAD SKY-鋼鉄の救世主-」がランクインした辺りで撃ち抜かれた感じありましたね
なんだろう、
ある種少年心をくすぐるカンジ…
勿論、バンギャの方々もくすぐってたでしょうが
あのキリトのガスマスクしてるビジュアルとか格好良くて大好きでしたね〜。 
文字通りピエロみたいな目のメイクもね。
 正直、
アラフォー世代で
小学生の頃好きだった曲を生で聴ける機会ってあんまり無いんですよね
特にV系の場合解散してたり活動休止したままだったり…..っていうのも多い。
だから、少しでもあの頃の自分と楽しみたくて!というのもありました
管理人はV系全盛期の頃にガキんちょだったので未だに彼らに対する憧憬は残ってますね
曲も普通に聴き続けてますしね。なんか音楽的趣向の礎の一つになってる感あります。

キリトが、
正にアジテーターな衣装で登場し
「HAKEN KREUZ」でライブはスタート。
キラキラしたギターフレーズもまた心地良かった。
そして、
「Adolf」
90年代のV系がよく使用していた耽美なクリーントーン
あの音色を聴くだけで「そうそう、これこれ!」ってなる自分がいました
これが所謂○○でしか味わえない栄養がある的なやつなのかな〜と思いながら聴いていた。
力強いドラミングがまた素晴らしかった。
 そして、
管理人の思い出の一曲「MAD SKY-鋼鉄の救世主-」!!
ミーハーかもしれないがやっぱり個人的に一番好きなPIERROTの楽曲
聴くだけで小学6年生のあの時代に戻れる感じがあって・・・
今回もこの曲を聴けたという事自体が有難い事でした。
バックスクリーンに当時のPVも流れる中、
管理人はステージから横側の2階席で観てたんですけど
それも小学生の頃初めて行ったコンサートと似たような座席だったので
本当小学生の頃みたいな感覚で楽しめてグッと来てました
むしろステージから遠い方がエモいって言うね。
 ヘドバンしつつ、
間奏でのブレイクに痺れつつ、
あの攻撃的なバンドアンサンブルを生で聴けて至極幸福でした。
それと、
令和の今聴くと、
これ自分が苦手なSNSの曲にも聴こえてですね、
またちょっと新しい感覚で聴けたのは前回とは違ったカタルシスでした
勿論、「自分の中で」、ですが。。
「暴走する常識の狭間で 操られている事も知らずに」
「笑っていよう 出口の鍵が見つかるまで…」
とかそれっぽい。
あの巨大な渦や喧騒に巻き込まれまいとしてる心境にも似ていて、
えらい感情移入しながら聴いてしまいましたね
本当大好きな曲だなぁ、と改めて。

キリト
「キチ○イの皆さん元気ですかー!」
「気持ち良い戦争しましょう。」
と問い掛け、
疾走感溢れるポップさも光る「ドラキュラ」
そして、
正に90年代ビートロック!とも言うべき「ENEMY」と
半端なく会場全体を盛り上げていく。
サビの「鮮やかに」という部分の歌唱が本当にあざやかに聴こえたのも忘れられない。
 名曲「脳内モルヒネ」
インパクト大のタイトルの割に
サビのポップさが堪らない曲
昔、
まだライブに行ってない頃
ピエロのライブのセトリ見てよくこの曲が載ってた事を思い出した
あと、今これ書いてて思い出したけど、中学生の頃パソコン部で作ったイラストのタイトルに
「セルロイド」とか付けてたのも思い出した笑
懐かしいなぁ・・・
明るいサビの雰囲気と裏腹に切なさも滲む歌唱が乗っかり、
独特のセンスを感じさせるこれまた恍惚のステージングでした
あとこの曲のキリトの動きが結構キュートでしたね。


サビのドラムのリズムが面白かった「ゲルニカ」
ゆらゆらヘドバンの群れがまた気持ち良かった
そして、
美メロが光るバラッド「パウダースノウ」と
聴かせるタームでも魅せていくPIERROT
「君のなかで生きていかせて」というフレーズが聴いてて胸に来ました
「手を招く」のところでみんなで手を招く振りをした「鬼と桜」
これまた、
90年代的耽美クリーントーンが光っていた「REBIRTH DAY」
リリースされたのは00年代ですけど懐かしい香りのする曲だった。
まあ、
00年代でも、最早20年前だからなぁ笑
爽やかなグッドメロディが光る楽曲でこれまた名曲だと感じた
特に、
「それでも 足を止めないで」の部分は
ロックバンドらしいガムシャラ感が滲んでてグッと来ました

全体的に希望を感じさせる曲なのがまたアクセントとして機能していた様に思う。


ライブもいよいよクライマックス。
これまた、
思い出の一曲「CREATURE」
何が思い出かと言うと、当時オリコン誌で
毎週のチャート順位(トップ10)をピタリと当てよう。みたいな企画があり、
その企画に応募した時この曲を首位に予想して送ったんです
今振り返ると、
物凄い忖度だったな。って純粋に思うんですけど笑
ちなみにこの曲は8位でその時の首位は確か福山雅治の「HEAVEN」だった。
ジャケットの不気味さがまた大好きだった。
 そんな個人的な思い入れもあり…
いや、純粋にめちゃめちゃ盛り上がってもいたかな
個人的にこのライブのハイライトにも思えた一幕でした
特に、
キリトの
「時代を越えてあんたら狂ってますね!」
「キチ○イの皆さんが令和の時代に隠れてたんですね。」
との煽り?からの
「剥がれ落ちた理性という名のぬけがらを今ここに置いていこう」という歌詞ですから、
そりゃもう理性なんて捨てて踊り狂っちゃうぜ!みたいなテンションではしゃぎまくり!!
良い意味で大人のデトックスが出来てサイコーでした
ヘドバンもかまし、
興奮の度合いも激しく、
正にライブで披露する為に生まれたナンバーだな〜と
ガンガン拳振って踊って…ホント最高の瞬間でした

キリトが「行くぞーっ!」と宣言し、
様々なお客さんが激しくヘドバンかましてた「蜘蛛の意図」
アイジのギターソロにも痺れつつスピーディーなロックチューンで魅せていく
そして、
曲中にキリトとドラムのTAKEOが肩寄せ合うシーンも印象的だった「HUMAN GATE」
これがまた素晴らしかった。
銀テープの特攻、
優しいメロディ。
何より、
「きっと誰もが同じだけの苦しみ背負いながら
 それでも笑顔を見せている」
というフレーズ
これは、
正に我々の日常ではないか。と感じて
ものっそい心の琴線に触れてグッと来ていました

また、ライブの会場で、あの雰囲気で聴くとより胸に来るのよね
なんか心の些細な苦しみを感じながら日々自分なりに頑張ってるのを
理解してくれてる…..というか。
意外にも、
ピエロの詞世界は時にこんなにも泥臭く美しい。
そんな事を感じつつ、最後は美しいクリーントーンが光る「SEPIA」にて締めでした
キリト「(この後の)DIR EN GREYでぶっ倒れて下さい。」と発言したり、
7年前と同じく素直にDIRを讃える発言があったのも気分良かったですね
激しいビートから始まり、
最後はそれでも歩こう。というテンションで終わった
正に映画の様な構成のライブでありました。本当はもっともっと聴いていたいくらいでしたね。
それにしてもキリトのMCがいちいち面白くてやっぱり今でもこの方はカリスマだわ。と感じました。
思い出のヒットナンバーも交えて演ってくれたし本当にありがとう!という気持ちですね。






DIR EN GREY

1.13
2.人間を被る
3.T.D.F.F
4.脈
5.The Perfume Of Sins
6.The Devil In Me
7.Ranunclus
8.輪郭
9.カムイ
10.鬼眼-kigan-
11.Eddie
12.鱗
13.詩踏み
14.羅刹国

15.G.D.S
16.朔-Saku-
17.激しさと、この胸の中に絡み付いた灼熱の闇




出て来た時から物凄い衝撃性だった
ハードコア及びヘビィメタルを飲み込んだ圧倒的なビート
特に、
Shinyaのドラミングは
2階席までその振動が届くくらいにビリビリでスゴかった
やっぱりロックバンドのライブはどこの座席でも楽しめるようなパフォーマンスでないとね。
本音言うと座席とか整理番号とかぶっちゃけどうでも良いんですよ。
この日だって、
あの座席でなければ遠い席でも響き渡るShinyaのドラミングの凄みは体験出来てなかった訳ですから。
もっと言うとその座席ならではの楽しみ方はどこでもありますからね。
遠い席の方が全体の空間を見渡せる〜とかもね。
あ、
勿論最前は最前でめっちゃ気持ち良いけどね!!笑

この日のDIRのライブでは、
お前は誰の為に生きるのか
誰が正しいとかどうでもいい
誰かの為に生きるな
自分の為に生きろ〜
みたいな
そういうメッセージ性が込められた楽曲が多かった気がする。
 確かに、
何か行動をするとき
何か発信をするときに、
その段階の前に不特定多数の「誰か」の顔が浮かんだりするのは
決して本当の自分の気持ちなどではなく、むしろ何かに歪められてしまった自分…という気がする
孤独から解放される代わりに、
"本当の自分"がどんどん死んでいくのはよくある話だと思う
ならば、
「空気」から離れて
本当の自分と生きていくのも立派な選択の一つ
だろう。
そんな事を思いながらライブを観ていました
誰の為の忖度?
何の為の気遣い?
それは本当に自分が望んだ事なのか?
暴力的で美も感じさせるビートの裏に、
今のDIR EN GREYの溢れる哲学性が滲んでいたこれまた最高のライブでした
一曲一曲がどう〜とか言う前に、このセトリ全体で一曲。みたいな、
そういう類を観ないライブでそれはそれでかなり新鮮に感じられましたね。


PIERROTは、
再結成後新曲とか特に無いので、
DIR EN GREYの今のモードを魅せるセトリは対照的に思えた
でも、
お互いのバンドの歩みを考えたらそれは自然な事だとも思えた。
ずっと続けて来たからこその強靭なビートを叩き出すDIRのライブも格好良いものだった
激しい曲ばかりではなく、
途中
じっくり聴けるバラードゾーンも設けたりと
その辺のメリハリも素敵な公演でございました
特に、
「私も人間」という
悲痛な主張に聴いてて胸が切なくなった「カムイ」は圧巻の出来栄えでした
Dieさんのアコギの音色も流麗で良かったな…
スナック感覚で他人を傷付ける現代へのアンチテーゼにも感じた忘れられない一幕だった。


そう言えば、
周りの方のヘドバン観てたんだけど、
やっぱり髪長い女性のが見栄えよく感じましたね笑
いや、
男性も全然やって良いと思いますけど。
長い髪が振り乱れる瞬間は演者に負けないくらい輝いていました
振り方も自分より上手く感じて勉強になったなぁ…
本編最後の「羅刹国」のサウンドの塊感、
そのめちゃくちゃハードな音像と
和風でもある感覚にヤラれつつ、
代表曲の一つでもあるアンコールの「激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇」も素晴らしかった
痛みの感情がある種のポップさも孕んで伝わってくる感覚が堪らなかった
MCはほぼ無く、
音楽だけで駆け抜けていった内容でしたが
京さんが「我々を怖いバンドだと勘違いしてませんか?ビジュアル系の中で一番優しいバンドですよ。」
発言してたのは正直面白かったですね笑
その後、
「首持ってこーい!」とか言ってたけど。
激しさの中にも滲み出る哲学性や美しさに魅せられた一夜でした。
両バンド共、
ありがとうございました!!!!!!!!!!













7年前も参加出来ただけでも有難いのに、
また新しい奇跡に立ち会えて心から幸福でございました
今回、
ファイナルって付いてるけど、
いちリスナーとしては3度目も期待しちゃいますね・・・笑
 そして、
PIERROTは
来年有明アリーナでの2DAYSワンマンも決定しましたね!
ワンマンでは観たことないのでチケットが取れさえすれば是非行きたいところです
やっぱり自分を育ててくれた一部分である90年代V系は今でも大切な存在。
今後も自分なりのペースで追い駆けてゆきたい所存です!!
しばらくは、
この日披露された楽曲群を反芻して
浸りながら生きて行きたいと思います…。。