サブカルチャーマシンガン

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リーガルリリー「TOUR2023 『where?』」@東京キネマ倶楽部 23.11.21

2023-11-24 | LIVE











今週の火曜日、リーガルリリーのライブを観ました。










今年夏前くらいに発表されたミニアルバム「where?」のリリースツアーの一環として行われました
ちなみに最初にこの公演は無くて後々追加公演として東京公演が決まった形でしたね。
Chilli Beans.との対バン、そして野音のワンマン・・・と
音源としては一昨年辺りから聴いているものの、
ライブに関しては2023年に入ってから急に3回も観に行っています 初参加を含めて、ね。
 観ていて感じたんですが、
リーガルリリーはThe Novembersやeastern youthと対バンしてもおかしくないくらい
振り切ったオルタナティブロック或いはギターロックっぷりを発揮していて、
そういう観点だと未だに轟音ロックの血が途絶えてなくて安心も出来た一夜でもありました
ただ、
あの3人だからこそ生み出せるエネルギーみたいなものも確実にあって、
それもまた印象に深く残った火曜の夜でございました。
では、以下。

















東京キネマ倶楽部には去年の夏以来約1年振りの来訪。
最寄り駅の鶯谷の雰囲気からしてそうなんですが、
ここに来ると昭和の匂いがする...というか、
この会場自体が元々キャバレーかなんかだった場所をライブハウスにした~みたいな感じだったと思うんで、
要所要所に古き時代の名残・・・の様なものを感じてシックで好いんですよね
良い意味で現代風じゃないというかね。
まず、
エレベーターで上がる~って時点でちょっと特殊だし。
色々な意味でこのハコならではの要素があって個人的にお気に入りのハコの一つでございます。

場所柄もあり珍しく梅酒を飲みながら開演まで待機。
メンバーは昔のMステみたいに上記の画像の階段からステージに降りてきました
出て来た時に3人で深くおじぎをしてたのも印象的でしたね。
 ライブは、
初っ端から「若者たち」の轟音からスタート!
初めて観たリキッドルームの時もそうでしたが、初手からの爆音はインパクト大ですね。
オレンジの照明と「メトロノームはいらなかったんだ」というフレーズがまた沁みいる様なステージでした。
ダンサブルなアレンジとつんざくギターサウンドが気持ち良かった「ハイキ」
もうライブに行くのも今回で3度目だからか、
より楽曲も身体に馴染んでる感覚。
この曲の最初のサビ終わりでほのかさんがめっちゃ楽しそうに演奏してたのも印象に残った。
「触りたいなぁ。」とエモーショナルな歌唱が胸を打つ中、
更にポップネスが炸裂する「ライナー」に移行
音源以上にグルーヴィに、
そしてストレートかつサビ終わりの温かさが胸に残る素敵な幕開けを魅せてくれました。


四つ打ちの様なアレンジで疾走感と共に聴かせた「林檎の花嫁」、
疾走感と言えばこちらも美しい疾走感で魅せた「GOLD TRAIN」とキラーチューンを惜しみなく投下。
ベースのドライブ感に、90年代オルタナ感、ジャリジャリ鳴らされるギターの音色が堪らない。
サビのポップに情景が拡がっていくロマンティックな感覚は癖になるくらいに素晴らしかった。
この曲も3回行ったライブ中3回聴いてるので馴染んだからこその感動があったと思う。
 メンバー紹介から始まり、
攻撃的なアンサンブルから始まった格好良すぎる「東京」
東京公演での「東京」だからかこれまで以上に気合の入った演出にも思えた
ブレイク時の鮮烈な演奏、点滅する照明...はまさにロックンロール!!って印象のパフォーマンスでした。
その硬派な雰囲気のままに骨太なバンドサウンドに魅せられた「地獄」を投下
そして、
物憂げな「明日戦争がおきるなら」では、
ステージの後ろの幕に3人のシルエットがデカく映る独自の演出が目を惹きました
演出と言えば、リアルに蛍の光みたいに数点の光だけでシックに演奏し切った「蛍狩り」も良かった
この曲は音源では渋い印象を受けてたんですが、ライブで聴くと何度も放たれる「輝きを放て」という
そのフレーズがまるで観客へのメッセージにも聴こえて存外ライブ向けの楽曲だな。
って思います
これはこれでエモだな、っていうか・・・・・。


この曲は「うた」が中心に響いてた気がした「ハンシー」も格好良かった
今この瞬間にしている事がもしかしたら最後かもしれない、、、と歌う歌詞が印象に残った。
イントロの部分をエレキ弾き語りで聴かせたライブの起爆剤と言っても良い「ノーワー」
やっぱり、
叫ぶようにたかはしほのかさんが歌う「のーわーのーわー!!」のインパクトがスゴい。し、
物憂げな歌詞の中で最後にちょっとだけ希望が香るそのさじ加減も素敵に感じました
この曲終わりのMCでほのかさん
「皆さん、リーガルリリーですよ」と満面の笑みで挨拶していてそれも微笑ましかったですね
リーガルリリーにとって東京がホームらしい...ので、その影響もあったのかな?
アコースティックギター中心で牧歌的に奏でた「overture」
逆に、
エレキギターの超ブルージーなリフにこの日も悶絶気味になってしまった「地球でつかまえて」~と
曲数を重ねて様々な側面で魅せて聴かせていく良い具合のセットリストに仕上がってました。
また、この曲の心臓まで響く様な激渋のギターリフがこの会場には似合う!
まるでタイムスリップしたような感覚。。
懸命な表情で「私をつかまえて」と歌う歌唱もまた印象的でした。


ライブもいよいよ終盤戦。
最早、定番曲のオーラまで漂っている新譜から「管制塔の退屈」を披露。
この日気付いたんですが、途中の「退屈を忘れるのー」の部分、高い声で切なそうに歌ってるので
えらい印象に残るな・・・と
それと、
サビはエモーショナルかつどことなくエレジーって感じもするし、
また
みんなで(良い意味で)一体感の無い最高のシンガロングをした終わり際がまた素敵過ぎました。
リーガルリリーの「みんなで歌える歌」ってお題の中では最高の回答をしたな。って印象
そう、
やる気出そうぜ!みたいなものよりも、
一人一人のそれぞれの声がただただ鳴り響くシンガロングのがリーガルリリーの音楽性には似合ってる。
それは良し悪しという意味ではなく、リーガルリリーならこうだよね、って感じですね。
 最近、
デジタルシングルとして配信リリースになった新曲「泳いでゆけたら」
個人的にこの曲大好きで通勤時とかによく聴いてるんですよね
なので始まる前一番楽しみにしていた楽曲でした。
ライブだと生音メイン、
かつ、
後半ダンサブルになって普通に踊りながら聴ける様な音像が実に素敵な一曲でした
音源だとポップに駆け抜けるイメージなんですが、ライブだと打ち込みでなく生音が際立つんで
エモい方向性で聴こえるのも新しい発見で良かったですね。
重たいベースの音が恍惚的だった「1997」
一部尖ったギターフレーズが楽しかったり、「片道切符を失くさないように」
懸命に歌うその歌唱にも胸を打たれた一曲でした。
 音源以上に走るドラム、
情熱的なギターソロも素晴らしかった名曲「リッケンバッカー」。
そのドラミングの影響でCDとかで聴くよりもパンキッシュな仕上がりになってたのが気持ち良かったし、
ラスサビの、
「ロックンロールさぁ~」の盛り上がりは、
今まで以上に胸アツな仕上がりでした。

爆発する演奏、
高まって行く鼓動、
そして、
「ロックンロール」という良い意味で超ストレートな歌詞・・・本当に素晴らしかった。
思えば、今の時代ストレートに「ロックンロールさ」って叫ぶバンドって少なくなった気がする
それをやってるのがリーガルリリーみたいな佇まいのバンドってのも面白味がありますけど、
しかしこの瞬間はめっちゃ気持ち良かった。。
落語家が演目を磨いていく様に、
ミュージシャンも同じ楽曲でもより磨き上げて届ける面白さがあるのかもしれない。
そんな事を感じたこの日の「リッケンバッカー」でした。

「争いのない世界が欲しいよ」というフレーズの歌唱が印象に残った「キラーチューン」で本編は締め。
心なしか音源よりもぶっきらぼうに歌ってる様に思えたたかはしほのかさんの歌が良かった。
令和に際立つオルタナティブロックサウンドを響かせつつ、
「ロックバンド」としての矜持も垣間見える、
正にロックバンド・リーガルリリーの格好良さに満ち満ちた公演だったかと思います。
ありがとうございました!!!














1.若者たち
2.ハイキ
3.ライナー
4.林檎の花嫁
5.GOLD TRAIN
6.東京
7.地獄
8.明日戦争がおきるなら
9.蛍狩り
10.ハンシー
11.ノーワー
12.overture
13.地球でつかまえて
14.管制塔の退屈
15.泳いでゆけたら
16.1997
17.リッケンバッカー
18.キラーチューン

19.ジョニー
20.はしるこども














アンコールでは、
バッキバキのアンサンブルに魅了された「ジョニー」
更に、
ライブではお馴染みの超エモーショナルなギターロック「はしるこども」にてオーラスを迎えました。
「はしるこども」はこの日も凄くてファンキーなベースラインに始まって
三位一体の塊感のあるバンド演奏、
更に、
怒涛の疾走感とどこを切っても「THEロックバンド」な音像
更に、「走って。ころんで」という超絶エモーショナルな歌詞にも感情移入しながら聴いてしまった
正直、生きていると日々上手く行く事ばっかじゃないでしょう?
ぶっちゃけ、
むしろ上手く行かなかったな...って事の方が多い訳で。
だから、ガムシャラに「ころんで」って歌うほのかさんの歌唱には胸打たれましたね
その上で「きみを信じてるよ」と伸びやかな声で歌うラストがまたグッと来るうたに仕上がってて、
聴いていて「・・・もうちょっと踏ん張ってみるか。」と思わせるには十二分のステージ
でした。
それ自体がもう既に何もかもロックンロール的というか、
情熱に溢れていて本当に素晴らしかったです。
爽やかに、
そして泥臭く駆け抜けた2023年のリーガルリリーの今年最後となった東京ワンマン。
今年機会に恵まれて3度もライブに行けてその魅力にハマった感じあるので、
来年も是非リーガルリリーのライブに足を運びたいなぁ.....と。
まだライブで聴いた事の無い大好きな楽曲もあるので、
2024年にはそこにも期待したいですね!



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