サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

MONO NO AWARE「アラカルトツアー」@Spotify O-EAST 24.6.7

2024-06-15 | LIVE










MONO NO AWAREのライブを先週の金曜日に観ました。










ニューアルバム「ザ・ビュッフェ」の発売を記念したツアーの初日
なお、
このアルバムが店頭に並んだのはこのライブの数日前であり
ぶっちゃけ聴き込む時間はあんまり無かった笑
Xでも書いたけど、
この公演の数日前に渋谷のタワレコでCDは無事購入はした。
それから家で数回程度しか聴き込ま(め)ずに臨んだので
そういう意味では普通のリリースツアーよりも新鮮に聴けたかもしれないですね
人によってはそんな時間も無くぶっつけ本番という人もいたかもです
リリースツアーって1〜2ヶ月後に行うのが恒例にはなってるので
その点"出して本当にすぐ〜"ってのは画期的にも映った公演でありました。

ちなみに、
MONO NO AWAREのライブに行くのは約2年ぶり2回目
その間にそのライブで聴いた「東京」がとっても良くてね
散歩の時とかによく聴いたりもしていました
セルフリバイバルヒットでしたね。
あ、
そう言えば
初日のレポなんでセトリのネタバレには注意ですね。参加する人だけね。

















会場に着くと、
階段を上がったところに新譜のジャケがデカデカと飾られていた
この家族写真みたいなジャケかなり好きでこの影響で初回盤ではなく通常盤買ったんだった。
個人的に
渋谷O-EASTはかなり音の良いハコだと思ってるので
このハコでMONO NO AWAREを観るのも楽しみにしてました
そう言えば、待ってる時のBGMでスーパーカーの「cream soda 」が流れてて懐かしかったなぁ。

1曲目は、
新譜と同じく「同釜」からスタート
太めのベースサウンドが気持ち良く、フロントマン3人で歌う箇所も良かった
何より、あのポエミーな後半の部分を一気に歌い上げた後に爆音のギターが炸裂する演出・・・
あれはCDでは感じられないライブならではの強烈なアレンジでいきなり刺激的で高揚感もスゴかった

突然ビンタされたみたいな…..そういうエモーショナルな衝撃性でした。
これは、
もう一回浴びたいな、、、と思わされてしまった。
 続く「味見」は
前回観た時はアンコールで演奏されてたので
序盤の起爆剤として投下されてて新鮮だった
この曲はドラムのビート感と、
「肩を落とす前に頬っぺたを」の部分の歌唱がとても良かった
正直、
どんなに現状に不満を覚えてても
三大欲求を満たしてる瞬間は幸福なもんです。人間はそんなもん!
 更に、
新譜から「野菜もどうぞ」
リズム隊のグルーヴが心地良い曲で
戻って来た綾子さんの存在もまた頼もしかった
MCでは、
「MONO NO AWAREのリリースパーティーに来て頂きありがとうございます。」
「そこに居てもらえたら嬉しいです。」
と独特の言い回しで玉置さんが挨拶
イントロの口笛が軽快さを増幅していたパワフルな「もうけもん」
どことなくニューウェイブみたいな感じもあってそこも聴き心地が良かった。


ライブの定番曲(だと思われる)「かむかもしかもにどもかも!」では、
玉置さんまるでサムライのような表情で真剣に歌唱してました
以前ライブで聴いた時よりも、
より踊れるカンジ…
特にベースラインが気持ち良くて
早口言葉の楽曲〜という画期的な部分以上にフィジカルの面でも楽しめてました
終わった後の玉置さんの「だあっ!」という気合いに満ちた咆哮でオーディエンスも大盛り上がり(笑
 そして序盤のハイライトとも言える楽曲「異邦人」が放たれた。
この曲、
イントロからジャキジャキと駆け抜けるギターの時点で気持ち良いんだけど、
久々に生で聴いたら更に躍動しまくってるドラムが実に最高だった。
ドラムのビートだけでもイケちゃう感じ・・・
そこに、
雄大で民族音楽的でもあるコーラスが重なり
独特なのに踊れる音楽空間が出来ていて興奮が収まりませんでした
「僕らは異邦人だった」と言い切るラストも含めてカタルシス満点の一幕でしたね。
それとCメロの歌がまた素晴らしかった。和な雰囲気も含めて。

イントロのギターからしてパッショナブルだった「幽霊船」
そのうねりにも刺激を受けつつ、
真っ青な照明が生み出すムーディな雰囲気がまた幻想的で素敵でした。
間奏では、
突如爆裂のアンサンブルをステージに叩き付けたり
その緩急にも魅了された一幕でした
意外と、
強烈な爆音でも聴かせるバンドだったりもしますよね。
それでいてまるでレイブの様な気持ち良さもあったり多角的で堪らない一曲でした…!
 

ライブは中盤へ。
音源の印象よりもライブ映えしていたのが「うれいらずたのぼー」
後半のディープでスペイシーな演奏が空間を操っている印象もあって良かった
真っ黄色の照明も格好良かったミニマムなポップナンバー「あたりまえ」
聴いてて、
当たり前じゃない〜という常套句に対して
当たり前であって欲しい。という逆説的な願いを感じたり
もした。
MONO NO AWAREのそういう部分は独自性があってよいですね。
 そして、
新譜の中でもキャッチーな「88」。
キュートさを感じるギターのフレーズにまず魅了され、
打ち込み的なビートから生ドラムに変化するアレンジ
アウトロでは「お〜お〜」と猛々しいボーカルが響き渡る部分もテンション上がった
何より、この曲はサビが普遍的なJ-POPっぽくもあって、
それがまた聴いてて気分が良かったのはありました
オルタナバンドだとは感じますけど、
王道のポップスも出来るフラットな感じがまた好きですね。

妖しげなコーラスに美しいギターフレーズが絡む「イニョン」
そんで、張り詰めた空気感から始まり、
気が付けば
最高にゆらゆら踊れるダンスナンバーに変化していた「お察し身」が素晴らしかった
音源でも勿論好きだったけど、
ライブだとクラブで流れてても大丈夫なくらい流麗なグルーヴで聴かせていてホント心地良かった。
MONO NO AWAREの生のグルーヴ感本当癖になるなぁ・・・と感じれた一幕でした。


ライブも終盤へ。
イントロからして名曲感のあった「風の向きが変わって」はサビの歌詞が身に沁みた。
今後バンドを代表する楽曲になっていくんじゃないか〜という感覚もあった。
玉置さんのディストーションギターが炸裂していた「忘れる」
そして、
イントロでオリジナルの高音スキャットを加えていた「そこにあったから」は
その生ならではの演出も素晴らしく導入のセンスもまた非凡なるものを感じましたね
この曲は、
サビの疾走感と
玉置さんの凛とした歌がとっても良かった
声質が独特なので気づかれにくいかもだけど、すごく歌上手いな〜と思って観てました
そんで、
「いつまでもみな幸せでいて」の部分…
フロントマン3人のユニゾンの美しさと逞しさが高揚を誘い、
穢れた心が浄化されるような感覚もあってこれまたハイライトの様な一曲でした
この曲の歌詞の視点も面白くてある種MONO NO AWAREにしか描けない境地の楽曲だとも思う。
例えば、自分の趣向が大衆的じゃないとしても、そこに存在している時点でもう自分だけのもの、って言うか。
その世界を「好き」をもって没入すれば何も関係無くなる〜みたいな。
個人的な解釈ですけどね。
まあ、「大好き」が「ある」って時点でもうその人の勝ちなんですよね。たぶん。

本編最後は、
玉置さんの真っ直ぐなうたがシンプルに力強く響いた「アングル」でフィニッシュ。
この曲はニューアルバムで初めて聴いた時から大好きな曲だったので、
ライブでも聴けてとっても嬉しかったですね。
視点を変えれば、
見方も変わる。という大事なことが歌われている一曲
まるで映画のEDみたいな感覚も心地良い中、
盤石の締めでこの日のライブは終了
アンコールでは、
待ってましたの名曲「東京」を披露して堂々のオーラスでした
そうそう、この曲のラスト、人力ダンスビート!?ってくらい踊れるアレンジに仕上がっていて
あのアウトロだけで8分くらい聴きたいなぁ・・・!とか感じてしまうくらいグルーヴ感満載でした
最後の最後に沸点を刻んで終わるあたり流石ライブバンドだな。と思いましたね
 MCでは、
「物販の話、キツいっすよね・・・。」
ポロリと本音が零れてたのも面白かったですね笑
あと、
ライブの時のハンズアップに対して、
やる必要もないけど、やらない必要もない。
そういうのを否定して空気を作るのも自由ではない〜みたいな事を語っていて
そのフラットな思想が個人的には前のめりで頷けるものでした
オルタナティブだけどポップスに対する敬意も感じる音楽性と同じ誠実な語り口が格好良くて
ますますファンになってしまった一夜でした!
ありがとうございました!!!!










1.同釜
2.味見
3.野菜もどうぞ
4.もうけもん
5.かむかもしかもにどもかも!
6.異邦人
7.幽霊船
8.うれいらずたのぼー
9.あたりまえ
10.88
11.イニョン
12.お察し身
13.風の向きが変わって
14.忘れる
15.そこにあったから
16.アングル

17.東京














そう言えば、
このライブは"トイレ事件"もあって
ライブ中に綾子さんが「めっちゃトイレ行きたい。」と零し、
まさかのライブ中にメンバーがトイレに行くシーンがあった(!)。
それに対して
ギターの加藤さんが「よく(約)千人待たせたね。。」と返し・・・たと思ったら
ボーカル玉置さんが気付いてない内にこっそり自分もトイレ行ったり、
まるで昭和のコント番組みたいなやりとりも面白かったですね笑
当日は一般的じゃない笑という印象でしたが、
今振り返ると
それもある意味MONO NO AWAREらしかったのかも。
ニューアルバムの曲がすごくライブ映えしてたので、また是非行きたいですね!




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