サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

NUMBER GIRL「無常の日」@ぴあアリーナMM 22.12.11

2023-02-22 | LIVE












12月11日、NUMBER GIRLを観て来ました。










これ。
色々と想いが溢れすぎていて、何を書くかすごく迷うんですけど。
ただ小細工をするよりも素直な感情を紡ぐ方が自分には向いているので、
なるだけ無垢な想いを放出出来る様に頑張りたいと思います。。
 ええと、まず、
この公演のチケットって自分の誕生日に当選したものなんですよ
忘れもしない8月の後半・・・日付変更辺りの時にメールをチェックしてたら、
「当選しました。」というメールが届いていて。正直、運命じみたものを感じたと言いますか、
ロマンチックな言い方をすれば中学生の頃リアルに聴き狂った自分へのプレゼントに思えました
偶然と言われればそうなのかもしれませんが、偶然にしては出来過ぎてる気もするんだな。
だって、よくよく確認すると誕生日の上に自分が生まれた夕方に届いてるからね
なんか.....逆に夏じゃなかったらどうなってたんだ?とは感じます笑
まあ正直今回に関してはすごく運が良かったんです。

もう二つ前置きで書きたい事があって、
NUMBER GIRLを聴くきっかけって今ではもう殆ど無くなったジャケット買いだったんですよ
当時は愛知県に住んでたんですけどライブアルバムのジャケが新聞風になってて、
そこの文章が良い具合に思春期に突き刺さる様な素晴らしい文章で、、、
聴いた事すらなかったのに興味本位で買ってました。
 今では、
サブスクとかyoutubeとかあるんで、
聴く前に知らない~って状況が生れ難い時代なんですよね
だから、そういう意味でもナンバーガールとの出会いは劇的なものでしたし、
その時買った「シブヤROCK TRANSFORMED状態」は死ぬほど聴きまくりましたね
中学生の頃は爆音の中で眠るのがマイブームでこれとeastern youthの「雲射抜ケ声」をよく聴いていて...
ちなみにeastern youthは音楽ライターの故・イノマー氏の影響で聴き始めていました
歌唱って丁寧なだけじゃなくて感情剥き出しでも良いんだ、
演奏ってこんなに荒々しくても良いんだ。
みたいな、
そういう意味だと自分にとっても後続のミュージシャンにとっても革命的な存在だと思いますね
しかもあの音楽性である程度の人気を博してオリコンの20位以内にランクインしてた訳ですから、
どういう側面から切り取ってもある種のパイオニアだった~のは振り返ると感じます。

すいません、
既に長いんですけど、
もう一つ思い出を語らせて下さい。
これも中学生の大半を過ごした愛知県での出来事なんですけど、
何気なく入った中古のレコード店でインディーズ時代のアルバムをたまたま見つけたんです
「水色革命」とか入ってる「SCHOOL GIRL BYE BYE」という作品。
当時は、
インターネットすら未発達の状態だったので、
ぶっちゃけCDの帯とかに付いてるディスコグラフィーとかで過去の盤の情報を認知してた訳です。
或いは、棚を漁ってまだ聴いてない音源がないかどうか探ったりね。
・・・・・振り返ると、今からでは考えられないくらい原始的な方法ですよね。。(苦笑
でも1stとかライブ盤とかに付いてる帯って勿論メジャー盤の情報しか載ってない。
だから、
「知らないCDがある!!」ってなった時の衝撃と歓喜の感情がスゴかったんですよ
しかもあのアルバムどこか懐かしい手触りが当時から香っていて一聴して大好きになって、
自転車でカセットテープに録音した「OMOIDE IN MY HEAD」聴きながら自分の世界に浸って...
ま、何が言いたいかと言えば、
ナンバガは自分の紛れもない青春(思春期)だった。って事なんですよね。
メンバーにとってもそうだったのかもしれないですけど、
個人的には、
リアル中学生の時にNUMBER GIRLと出会って、
多感な時期を一緒に過ごせたのは幸福な事だったのかもしれない。
って想いました
〇〇世代って言葉を自分に当て嵌めるなら間違いなくナンバーガールはその一つに該当すると思う。
勿論リアルタイムの時は年齢的な事もありライブには物理的に行けなかったので、
大人になった今改めての終わりを目に焼き付けられたのも稀有な事でした。















前置きの時点で既に長くなってしまった。
会場のぴあアリーナMMは初めて行く会場でした。
MMってどういう意味だろう?って以前から思ってたんですけど、
最寄り駅がみなとみらい駅である事を知って即座に「ああ、みなとみらいの略か。」と理解しました
会場名も分かり易ければ、外観も一番上にでっかくぴあのロゴの看板が丁寧に飾ってあったので、
マップを使う必要性すらなく簡単に見つけられたとっても親切な会場でした
中も、
近年出来た会場だったのでキレイだったし、
そしてめちゃくちゃデカくてテンションも上がりました
自分はアリーナ席のそこそこステージから近い場所で席も良い感じでしたね。
ちなみにsyrup16gの数日前のライブで売られたであろう新グッズを身に着けている人を発見し、
管理人的にちょっと嬉しく思った記憶がありますね...笑

ライブは、
「大あたりの季節」からオルタナ色全開で始まった。
そこから、名曲「透明少女」~「OMOIDE IN MY HEAD」と出し惜しみなく矢継ぎ早に続いて行く
この時感じてたのはひさ子さんのギターソロ及びギターの音色がヤバい!という事と、
アリーナ席とは言えステージからはそこそこ離れているにも関わらず、
アヒトさんのドラムの振動がスゴい~という事でした。
改めて、
NUMBER GIRLのギターフレーズは良い具合に感傷を揺さぶられるな。としみじみ感じつつ、
破壊力抜群のボーカリゼイションにブチ上がる「ZEGEN VS UNDERCOVER」、
この曲は、
発売当初に深夜のCDTVかなんかの合間のCMで流れてたのを思い出しながら聴いてました
今度は、ナカケンのベースが火を吹く「鉄風 鋭くなって」。
ブリンブリンの爆音ベースに陶酔しつつ、
大好きなライブ盤の一曲目でもあった「EIGHT BEATER」では管理人自身もブチ上がっていました
拳を突き上げ、暴れたくなる衝動に駆られ、ハードな音像がひたすら聴き手を突き刺す。
「そうそう、これこれ!」と言いたくなるロックンロールとしか言い様のない演奏に大興奮!!
ナンバーガールの世界を切り裂くような轟音が大好きだった事を改めて想起してました。
個人的に出会いがライブ盤だったのでこの曲は「一曲目。」というイメージがかなり強いんですね。

音源よりもブルースの匂いを深く感じた「DESTRUCTION BABY」も素晴らしかった
演奏もいぶし銀で良かったんですが向井さんの❝歌❞が尚沁みる出来栄えでした。
そこから、
これまた大好きな「NUM-AMI-DABUTZ」が投下!
この曲ではこれまたブレイクの部分のひさ子さんの爆裂気味のギターソロが鮮烈で、
音だけで繊細な感情を表現してしまうひさ子さんのギターサウンドの凄味を感じながら聴いていました。
かと思えば、
「CIBICCOさん」ではナカケンのベースで会場がブチ上がったり~と
楽曲毎に主役が入れ替わる感じが改めてスーパーバンドである。という事実を浮き彫りにしていて。
後半ではセンチメンタリズム溢れる雰囲気もツボでその辺の緩急も素晴らしかったですね。
疾走感溢れる演奏にテンションが上がった「桜のダンス」、
「水色革命」では.....
ちょっと恥ずかしい話なんですけど、
学生時代に好きだった女の子の事を思い浮かべながら聴いてましたね
「夢かもね」の部分は痛切なくて、、、それがちょっと気持ち良くもあってね。
自分も正直30代後半だしそういう聴き方もアリでしょう(笑
この曲も中学生時代に聴いてそのメロディの良さに感銘を受けた曲だったので、
中学生の頃の自分も喜んでるだろうな。と想いながら観てました。

「TRAMPOLINE GIRL」の痛快で気持ちがイイアンサンブル、
サビの伸びやかな歌声がカタルシス満点だった「YOUNG GIRL SEVENTEEN SEXUAL KNOWING」、
エキゾチックな向井さんのギター、向井さんとひさ子さんが向き合って弾く場面もあった
「delayed brain」・・・と人気曲の披露はまだまだ尽きず。
「delayed brain」は当時から新機軸!という感触があって大好きな曲だったし、
セトリ的にも激しいアンサンブルの真ん中に置かれていたので、
緩急的な意味合いでも神懸った配置に感じてました。
歌詞も、
大人になってからの方が刺さる感じもしていて感情移入しながらその作中観に浸っていましたね。

で。
以前単独記事も書いたくらい大大大大大好きな「MANGA SICK」!!!
漫画シックってタイトルが既に管理人向けだ.....笑
野音で初めて聴けて泣きそうになり、
この日もまた聴けて感無量だったし、痛くも切ない歌詞に感情移入しまくりでヤバかったですね
ゴリゴリのギターサウンドもむちゃくちゃ格好良くて個人的に堪らない一時でした。。
「現実的SUGILL」
「気分の中で生きていたい」
「愛してるって誰に言う」
etc・・・
歌詞の一つ一つが自分に刺さりまくって楽曲の中で裸になれた感覚が非常に恍惚的でした。
この曲はライブで数回生で聴けたしこれからも度々推してゆくと思う。

「U-REI」、スゴかった・・・!
楽曲の最中に、
向井さんが葉巻を吸いだして、
勝手に休憩したりメンバーの機材に悪戯したり、
常識をぶち壊す行動の数々にNUMBER GIRLの非常識さに憧憬を抱いた中学生の頃の感情を思い出しました
元々、NUMBER GIRLに多大な影響を受けていた中学生の頃の自分も連れて行く心意気だったんですが、
この時ばかりは自分もリアルに思春期の頃のマインドに若返っていた気がしました...涙
そうそう、この意味不明だけど格好良い感じがツボだったんだよなあ、と。
 ただ、
肝心の演奏自体も良かったですよ
サビの良い具合の感傷的な雰囲気も爆発力があって素晴らしかった
「さァーとなるカンジ」という歌詞は一見雑に見えるけどこれ以上ないくらい的確だとも感じた。
向井さんの鬼みたいなギターも聴けて大満足、2回目の「透明少女」を挟み、第二部へ。
(余談ですが、
休憩タイムだったのにも関わらず、
歴代のアーティスト写真が「SUPER YOUNG」と共に流れやがるので、
トイレ行きたくても行けなかったじゃねーか!!爆笑
最後には、
超絶盛られたプリクラ画像までも披露と笑いも忘れない姿勢も良かったです)。。










すいません、
ここまでで約5000字です。。
長いですよね?(汗)140字が主流の時代に申し訳ない思いでいっぱいです。
ただ、解散ライブなのと、曲数も30曲越えだったので仕方ない部分もあります(言い訳乙)。
 第2部は「BRUTAL NUMBER GIRL」からスタート。
「一九九五年から自力を信じてます その指令を無視しろ」という歌詞がとても印象的で、
聴いていて気持ちがストレートに鼓舞されました
ナカケンの高速ベースに、
間奏のひさ子さんのギターも強烈だった「裸足の季節」、
一体感のあるバンドアンサンブルも気持ち良くギターロックの良さが如実に出ていましたね。
ここから、
「ウェイ?」「排水管」とマニアックゾーン(主観です)に突入、
どっちも生で聴くのは初めて・・・?でも、十分に楽しめた記憶があります

「転校生」.....堪らなかったですね
この楽曲の時も36のおっさんが中学生に若返ってましたね笑
この曲、J-POP育ちという事もあり元々ポップなメロディが光ってて大好きなんですよ
ナンバーガールってこういう曲もやれるんだ!みたいな意外性がありました
その上、
歌詞もこれ以上ないくらい青春性に満ちていて・・・
渋みのあるギターフレーズと向井さんのいつも以上に素直な歌に感化されて、
恐らくこの日一番涙腺を刺激されてた楽曲の様に想う
間奏のひさ子さんの泣きのギターも素晴らしく、物語に惹き込まれるようなカタルシスに満ちていました。
 そこからの、
「日常に生きる少女」もスゴかった。
他の方の感想でも見ましたけど、
些細な日常のおセンチな瞬間を、あそこまで衝撃的な爆音で表現出来るセンスは凄まじかった。
確かに、爆音、轟音、激しいロックには怒りだとかアグレッシヴさが付き物だけど、
「日常に生きる少女」はそれらとは真逆の感情を爆音で表現してるので、
ホントに発明的だな。。って自分も改めて感じたりしました。
演奏から来る振動で足にビリビリくるあの感じは、
まさに電気ショックそのもので素晴らしいロックンロール体験をしたなぁ、と純粋に。

3度目の「透明少女」、
この時のひさ子さんのイントロのギターはハッとするぐらいに鮮烈的で陶酔してしまいました
大好きな楽曲は何度でも演奏してもいいじゃん。という意志も感じたりしました
またも、
ひさ子さんの轟音ギターサウンドに耳が釘付けになった「TATTOOあり」、
ギターソロもキレッキレで改めてひさ子さんのギターの素晴らしさをこの日は終始感じてた気がする
トリップ感の強い歌詞も素敵でこの曲はアリーナなのにライブハウスで聴いてるような感覚でしたね。
 向井さんの熱きシャウトが光っていた「タッチ」もエモーショナルな仕上がりで、
そして・・・
本編最後の「I don't know」。
個人的には、この日この曲が最もナンバガの凄味が宿ってる様に感じた。
定番曲なんですけど、今までにも感じた事の無いような極悪過ぎる大爆音・・・
正直、
聴いてる最中に「あれ、ここアリーナだよね...?」と何度も感じてしまったくらいに、
耳をつんざくようなエゲつない轟音が耳を襲って来て改めて物凄い衝撃を受けてしまいました。
誇張抜きに、
❝世界を切り裂くような音❞と言いますか、
メンバー全員容赦の無い大爆音だしその塊になってる感覚もスゴいし、
シャウトは前の楽曲で調子も上がってたのかこの日随一に絶好調に感じたし...
人が個々で抱えているペーソスの重さと威力を音楽の力で真っ当に証明してた気もしていて。
ベタな言い方ではありますが、聴いていて気持ち救われるような感覚にもなってました
本編最後でNUMBER GIRLの神髄を垣間見て、
最新の衝撃を味わえた。
それが、やっぱりこの日一番印象に残っていてかつ嬉しかったシーンでありました。
(今想えばアリーナだから「こそ」世界を切り裂く~といったスケールの感覚が得られたのかもしれない)。

よく、
アンコールに関してはいつの間にかお決まりになっている~等言われますけど、
逆に複数回クライマックスの印象的な瞬間が味わえる。とか考えると、
それも全然良いんじゃない?って管理人的には思ったりも。
少なくとも、この公演に関してはアンコールがなければここまでの感動は得られなかった。
本当に、
素晴らしいロックコンサートを魅せてくれて大感謝でございます。
ありがとうございました!!!!










(第1部)
大あたりの季節
透明少女
OMOIDE IN MY HEAD
ZEGEN VS UNDERCOVER
鉄風 鋭くなって
EIGHT BEATER
DESTRUCTION BABY
NUM-AMI-DABUTZ
CIBICCOさん
桜のダンス
水色革命
TRAMPOLINE GIRL
YOUNG GIRL SEVENTEEN SEXUAL KNOWING
delayed brain
MANGA SICK
U-REI
透明少女
 
(第2部)
BRUTAL NUMBER GIRL
裸足の季節
ウェイ?
排水管
転校生
日常に生きる少女
透明少女
TATTOOあり
タッチ
I don't know

はいから狂い
IGGY POP FANCLUB
トランポリンガール

透明少女














アンコールでは、
向井さんがこれからのメンバーの予定を各自に喋らせて、
未来に向かって行く流れがエモくてそこも良かったですね。。
衝動も光る「はいから狂い」、
ナカケンさんのベースが特に好きだった「IGGY POP FANCLUB」、
まさかの両方演奏した「トランポリンガール」・・・とアンコールの内容も濃かったですね。
本当は、
MCとかも書こうかな?と思ってたけど正直音楽の事だけで精一杯でした。
このレポもわざわざレッドブル飲んで一生懸命書いてる位だし(笑
それは兎も角、
案の定えらい長い感想になってしまいましたが、
このレポで少しでも行ったような気分になって貰えればこれ幸い
4月には、
この公演のBDもリリース予定なのでそちらも是非・・・という感じですね
それと、今後もメンバーの活動に関してはライブハウス等で観ていくと思います
ナカケンさんはブランキーの中村達也さんとユニット組んでたりするんでそちらもおススメです
去年ライブ観る機会あったんですがベースの可能性を存分に感じるライブでした。

最後の最後、
4度目(!!)の「透明少女」もホントに凄かった
観客もこれで本当に最後なのを肌で感じてたのか盛り上がりも半端なかったし、
自分も出し尽くすつもりでめっちゃ飛び跳ねて音の渦に身を任せて...
ちょっぴり切ないけど、
それが痛気持ち良くもあって、
最高にロックンロールで。最後までNUMBER GIRLは独自性の高いロックバンドでした。
このライブで、中学生の頃の自分もすっごい喜んでたし、
今の自分だから感じれた事もあったし、
自分の青春にしっかりとケリを付けられた感覚もあったし、
その感覚はこれからの人生でも心の中に宝物として仕舞って置ける気もしたし。
自分の青春性を余す事なくこの公演で解消出来たのは自分の人生に於いても大きな出来事でした。




最後に、
約8000字と懸念してた通り削る事が出来ずえらい長い記事になってしまいましたけど(土下座)、
それでも最初から最後まで読んでくれた奇特な方に全力で感謝いたします。
本当に本当にありがとうございました。。




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