ひびレビ

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相棒14 第5話「2045」

2015-11-19 00:00:25 | 相棒シリーズ
相棒14 第5話「2045」

 相変わらず冠城くんへの当たりが強い米沢さん。次回もきつそうです(笑。

 さて今回は人工知能の話。人工知能というと、相棒11の「棋風」を思い出しますね。あれも面白い話でした。
人工知能の名は「ジェームズ」。かつて「ビリーバー」で右京さんが使ったコテハンと同じですね。「ボンド」との掛け合いはもう見られないんだなぁ・・・と(涙。

 犯罪捜査に関わる人工知能。ありとあらゆるデータを集め、コンピューターの性能も向上すれば、いずれ人間を越え、動機すら推理できるようになる・・・少なくとも数件の事件で活躍していたということから、その性能は確かなものだったのでしょう。しかし使う者次第で人工知能は善にも悪にもなる。様々な事件のデータを用いれば、容疑者不在となる犯罪を実行することも可能になると・・・深遠を覗く時は、深遠もこちらを見つめている・・・そんな話に通じるものがあるかもしれません。

 子供のように手塩にかけてジェームズを育てた菜美子。最後の最後には子供を守るために、ジェームズを広大なネットの世界に逃がすことに成功しました。右京さんがこのように出し抜かれるのも珍しいですね。それでもサイバー犯罪対策課なら、彼らなら何とか・・・してくれることを祈ります。
 「ありがとう。菜美子。さよなら」の言葉には、これまでの電子音声とは違い、どこか感情がこもっているように感じました。あれは子供から育ての母に対する純粋な感謝か、はたまた自分が利用されているとも知らずに逃がした女への皮肉か・・・いずれにしろ、あのシーンはゾクッとさせられました。狂ったように泣き、笑う菜美子の演技もですが、次々に起こる緑色の砂嵐?も怖かったです。
 いつの日にか成長したジェームズが警察の前に立ちはだかり、右京さんにとって最大の敵になる日が来るのかもしれません。それは犯罪者のみならず、警察の捜査方法も知り尽くし、右京さんのやり方すらも吸収している可能性が考えられます。

 人工知能を成長させるだけでなく、人工知能を取り扱う人間自身もまた成長していかなければならない。追いつき、追い越し、そんな繰り返しで、人間も人工知能も成長していくといいですね。伊丹さんのように、人工知能に負けじと頑張る人間がいる限り、きっと大丈夫でしょう。人工知能は与えられた情報で、無限に成長できる。人間は覚えられる量に限界があるかもしれませんが、それはチームとして集まることで解決できると思います。

 タバコの火を求められた際、右京さんの真似をする冠城も面白かったところでまた次回。
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