ひびレビ

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「デジモンアドベンチャーtri 第3章『告白』」を見て

2016-11-08 07:32:40 | デジモンシリーズ
「デジモンアドベンチャーtri 第3章『告白』」を見ました。

 突如凶暴化したメイクーモンによるレオモン殺害のショックは大きく、また、デジタル機器への影響も深刻化していた。
 光子郎は感染の原因の特定を急ぐ一方で既にパタモンが感染してしまっており、一時的に凶暴化しタケルを襲う事態にまで発展してしまう。タケルはそれを芽心以外には隠し、パタモンと一緒にいる時間を増やそうとする。だがパタモン自身も既に感染には気づいており、万が一の時は自分を倒して欲しいという。


感想
 全6章のtriもいよいよ折り返し地点。ハラハラさせられっぱなしの第3章は、タケル&パタモン、光子郎&テントモンが主役でした。

 いち早くパタモンの感染に気づいたものの、それをなかなか告白できずにいたタケル。万が一の時はパタモンを倒さなければならない。パタモン自身も仲間に倒されることを望んではいたものの、ただでさえ一度タケルとの別れを経験しているパタモンをそう易々と倒せるわけもないでしょう。努めて明るく振舞おうとするパタモンが何とも健気で・・・

 タケルはまたしてもパタモンとの別れを経験してしまい、芽心が感染を知りながらも黙っていたのに対し、何かしら思う所があったようです。しかしパタモンが自分のせいでみんなが悲しむのは嫌だと言っていたことを思い出し、芽心を気遣っていました。自分の思いばかりを優先させるのではなく、相手の気持ちにも寄り添う。それが大人になることなのかもしれませんね。
 芽心も悪気があって黙っていたわけではなく、言えずにいた芽心自身も辛かった・・・と彼女に寄り添ったタケルでしたが、芽心にとってはそれが逆に辛く、デジタルワールドにも行きませんでした。かつてはメイクーモンにも自分は強いと言っていた芽心。果たして今後彼女はどう立ち直っていくのやら・・・

 光子郎もまた、事態を収束するべく寝ずにあれこれと頑張っていました。けれども、そこにテントモンの知っている楽しそうに新しいことを知ろうとする光子郎の姿はなく、見ているのは嫌だとテントモン。これまでだって、知らないことを目の前にしても何とかしようと頑張ってきた・・・この辺の件は、アポカリモンに分解された時のやり取りを思い出しますね。
 苦難を乗り越えて「何が出来なかったかじゃない、何をするかだよ」と前向きに考えられるようになった光子郎。そんな彼だからこそ、テントモンをヘラクルカブテリモンへと進化させることができたのでしょう。その巨体で仲間たちを一喝し、一時的にでも正気に近い状態に引き戻し、歪みの中へと連れ去っていく様は非常にかっこよかったです。

 
 今回執り行われた「リブート」は、スペシャルブックレットによると「デジタルワールドのシステムを再起動するシステム」とのこと。ブックレットにはヒカリ(ホメオスタシス)と姫川の説明も掲載されているので助かります。それにしてもホメオスタシス、よっぽどヒカリの体が借りやすいんでしょうね(苦笑。
 リアルワールドが残っていれば、デジタルワールドをやり直せる。それがリブート。感染デジモンは本来のデジタルワールドにはいない存在だから、リブートすれば元に戻る。最後の手段だったはずのそれは、メイクーモンの出現と同時に実行されることになってしまいました。

 リブートによる記憶の消失。それにいち早く気づいたのはテイルモンでした。真面目な会話の端々でアグモンが若干アホの子っぽくなってましたが、昔からこんなに食い意地張ってましたっけ?(汗。
 「記憶を無くすことは苦しい。何より怖いのは過去を失った苦しみさえ忘れてしまうことだ」と語るテイルモン。かつて他のパートナーデジモンたちと離れ離れになり、ヴァンデモンの手によって虐げられ、いつしか自分が選ばれし子供のパートナーデジモンであることも忘れてしまったテイルモンだからこそ、リブートの怖さも、記憶の大事さも知っているのでしょう。


 最後には緊迫したメイクーモン、感染したパートナーデジモンたちとの戦いが繰り広げられることとなりました。メイクーモンもなかなかに強く、完全体?に進化してからは更に凶悪な風貌となっていました。
 そして恐れていたエンジェモンの発症。ヘブンズナックル乱射のエンジェモンがちょっと怖かったです(汗。アグモンやテントモンといった兆候があったデジモンのみならず、バードラモンやトゲモン、イッカクモン、ガルルモン、エンジェウーモンといった兆候がなかったデジモンにまで感染が及び、敵となって襲ってくるシーンは非常にハラハラさせられました。

 戦いの最中、一時的ではありますがメタルグレイモンとカブテリモンのコンビが結成されることに。「ぼくらのウォーゲーム!」でもコンビを組んでいたので、懐かしくもありました。ですがその後すぐに、メタルグレイモンは感染し、おまけにウォーグレイモンへと究極進化。体格は小柄になりましたが、なんでしょうね、あの絶望感(汗。「敵はメタルグレイモン!」だけでも洒落にならないというのに、「敵はウォーグレイモン!」では勝ち目が見えません。
 ヘラクルカブテリモンのおかげで事なきは得たものの、デジモンたちの記憶はリセットされる羽目に・・・しかし、ヒカリが持っていた笛を持って、幼年期の姿として登場。あの笛ってテイルモンがデジタルワールドで無くしたとかいう話をどこかで目にしたような・・・だからデジタルワールドがリブートされた際に、笛も一緒に再構築されたんですかね。


 そしてまさかのジエスモン登場!CV武内駿輔さんなハックモンが進化したであろう、究極体の聖騎士型デジモン・ジエスモンの登場は嬉しい限りです。しかし何故同じ勢力のアルファモンと争っているのでしょうか?ハックモンはメイクーモンの動向を探っており、誰かと通信していたようですが、その通信相手が誰なのか気になるところ。

 更にデジモンカイザーの服装をした一乗寺賢だと思われていた人物が、ゲンナイっぽい人物であったことも発覚し、おまけに姫川とも知り合い。一体何がどうなっているのやら・・・案外姫川というのは偽名で、実は及川でした!とか、何と及川の娘でした!なんて展開になったり・・・?

 失ったこと、知らないことを恐れずに前へと歩き出した子供たち。次回第4章は「喪失」。ホウオウモンとムゲンドラモン、それとバクモンらしきデジモンが映っていますが、まさかあの可愛すぎる「タンメン?」がまた聞けるのか!?(笑。
 ムゲンドラモンといえばダークマスターズの一角。「デジモンは再び解き放たれる」という不穏なメッセージも気になりますが、果たして・・・
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