ひびレビ

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カードキャプターさくら 第60話「さくらと大切なお友達」

2017-03-17 07:26:21 | カードキャプターさくら
カードキャプターさくら 第60話「さくらと大切なお友達」

 ・・・やめて!出社前の俺の涙腺を刺激しないで!(涙。やっぱりゆかなさんは最高よ!

 再登場を果たした苺鈴。小狼のことが大好きな彼女は、大好きだからこそ誰よりも小狼の変化に敏感でした。以前の小狼は姉たちと苺鈴しか名前で呼んでいなかったのに対し、今の小狼は「さくら」と呼ぶ。他の子ならばいざ知らず、大好きな小狼がそんな風に呼ぶということは・・・と気づいてしまったのでしょう。
 ちなみに小狼が「苺鈴」と呼ぶに至った過程は分かりませんが、「婚約したんだから下の名前で呼んで!」と苺鈴が迫ったのか、はたまた小狼自身が呼び始めたのか。

 苺鈴の動揺にいち早く気づいたのが知世でした。さくらが別のことに気が散っていたというのもありますが、知世も人の表情をよく見ていますね。ひたすらに泣きじゃくる苺鈴を、ただただ優しく見つめ、涙を膝で受け止める知世がこれまた良いんだ・・・小狼の相談役となり、加えて苺鈴の涙の受け止め役でもある。本当に頼もしい人物です。

 苺鈴は精一杯恋をしていたからこそ、あそこまで涙を流していたのだと思います。そんな彼女に「かわいそう」という言葉をかけるのは何かが違う気がしますね。
 小狼との婚約が解消されたことに泣き、それでも小狼の好きな人であると同時に自分の大切な友人でもあるさくらを嫌いになれず、むしろ好きになるのは理解できる。さくらが悪い子だったら嫌いになることも出来たでしょうが、さくらが本当に良い子だからこそあふれ出る様々な感情の行き場所が無く、結果涙として流れ出ていたのだと感じました。一瞬悲しい顔を見せるものの、小狼に対しては努めて明るく「婚約解消だね!」と告げる。知世の家に行く前に、ちゃんと偉がいれてくれたお茶を飲み干してから出かける。本当に優しい子だと思います。

 さくらのことが好きだと言い、苺鈴との婚約を解消した小狼。小狼はその事を伝えてから、苺鈴に対して殆ど声をかけることが出来ませんでした。素直に解消してくれたことに対しての「ありがとう」、婚約を解消したことへの「ごめんなさい」、苺鈴の今後を気遣う「元気で」・・・どの言葉もあの場においては相応しくないと思います。どんな風に声をかけても、苺鈴に気を遣わせてしまったり、下手をすると傷つけてしまう可能性だってあります。何をどう話したものか、迷う小狼の姿もまた印象的でした。

 ラスト、苺鈴からさくら宛の手紙には恐らく「親友のさくらちゃんへ」的なことが書かれていたのだと思います。もしくは小狼と同じく「大切な友人」でしょうか。さくらに言葉の意味は分からない、けれどもとても素敵なことが書いてあるのは分かる。今の時代ならばネットでパッと翻訳もできるでしょうが、仮に出来たとしても必要ないくらい気持ちのこもった手紙だったのでしょう。
 そして小狼の手紙には「友人」として幸せを願うという文章が綴られていました。手紙にすることでさくらと小狼への思いを整理したのでしょう。恋敵ともいえるさくらを親友と呼び、大好きな人だった小狼を「友人」と呼ぶ・・・こうして大人になっていくのだと感じたシーンでもありました。


 次回は再び「鏡」かな?

 それにしても、今回はやけに動いていましたね。苺鈴が次々に飛んでくるペンギンの像を拳で撃退するシーン、飛んできた像を回避する小狼の動きは見ごたえがありました。
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