ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
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仮面ライダーゼロワン 第5話「カレの情熱まんが道」

2019-09-29 13:29:58 | 仮面ライダーゼロワン
仮面ライダーゼロワン 第5話「カレの情熱まんが道」

 或人は幼い頃から大ファンの漫画家・石墨超一郎のもとに漫画のアシスタントヒューマギアを届けに行くことに。だが作者の石墨は全ての仕事をヒューマギアと担当編集に任せきりになってしまい、すっかり漫画を描くことへの情熱を無くしてしていることや、ヒューマギアを乱暴に扱っていることを知り、ショックを受ける。
 
 納得がいかないまま石墨宅を立ち去ろうとした或人だったが、そこへ迅が現れてアシスタントの1人「ジーペン」をビカリアマギアへと変身させる。この騒動により全てのアシスタントヒューマギアを失った石墨は新たなヒューマギアを発注するが・・・

感想
 容姿や身長も自由自在に選べるプランが存在するってことは、実在する人間と同じ姿形をしたヒューマギアも少なからず存在してそうな予感。幼い子を失った親が、毎年新しいヒューマギアへと買い換えているとか、そんな話もあるんですかね・・・
 今回チラッと登場した多澤青次社長と、声優ヒューマギアの「セイネ」ですが、名前が似ています。もしかして「セイネ」は夢をかなえる前に亡くなった娘の名前であり、娘に似せたヒューマギア「セイネ」に夢を託しているんでしょうか・・・


 さて今回は漫画のアシスタントヒューマギアが登場。これまではヒューマギア側に注目した話でしたが、今回はヒューマギアを使う人間に焦点を当てたお話でした。
 多少のラーニング等は必要だとしても、漫画は全てヒューマギアが描いてくれるし、ストーリーは担当編集をメインにヒューマギアも考えてくれるから、石墨は指示を出すだけで良いと・・・それを「漫画家」といって良いのかどうか。

 ヒューマギアを人間のパートナーとして見ている或人にしてみれば、情熱もなく、ヒューマギアを道具や奴隷のようにこき使う石墨には好感を持てず。
 「情熱」が無くてもヒューマギアを扱うことは出来るは事実。けれども「情熱を持って仕事をしている全ての人々を助ける」のが先代社長である是之助の想い。或人はしっかりとその精神を受け継いでいたんですね。そしてイズもまた、そんな先代の想いをメモリーから呼び覚まし、自らの判断で代替機の発注を中止・・・これ、もう自我に目覚めていると思うんですけど、何で狙われないんですかね、イズちゃん・・・無差別にヒューマギアを暴走させていたビカリアマギアも、イズちゃんだけは狙っていませんでしたし。もしかして元々人類滅亡のためのヒューマギアだったのが、暴走状態に陥ったことで逆に冷静沈着な社長秘書ヒューマギアとして働いているとか・・・?

 そして、石墨に対する或人の「漫画家は、人の心を動かす凄いお仕事なんですよ」「もし人間に情熱が無くなったら、AIの勤勉さに負けるだけじゃないでしょうか」という言葉が強く印象に残りました。
 漫画家は椅子に座って指示を出す仕事じゃない。人の心を動かす凄い仕事である。実際にファンだった或人が言うからこそ、その言葉にも説得力があります。

 そこからの「もし人間に情熱が無くなったら、AIの勤勉さに負けるだけじゃないでしょうか」という一言が痛烈でしたね。情熱があるからこそ、様々な仕事に打ち込み、様々な技術を発展させてきた。ヒューマギアもまた「情熱」あってこその産物でしょう。
 ヒューマギアが誕生した今となっては、情熱が無くとも漫画は描ける。警備も出来るし、寿司も握れる。ありとあらゆる仕事をヒューマギアに任せて生活することだって可能なのかもしれません。ですが、それをしてしまったが最後、人間には何が残るのか。ただ生きて、ヒューマギアが壊れたら取り替えて、それだけ。それはまさに「AIの勤勉さに負ける」だけの人生になってしまう・・・これほどまでに虚しいことは無いでしょう。
 ヒューマギアは「道具」でも「奴隷」でも「破壊対象」でもなく、あくまでも「人間のパートナー」だというのが或人の考え。あくまでも人間ありきのヒューマギアだという考えが伝わる話でした。


 情熱を持って社長を務める或人は、新たに得たフレイミングタイガーの力でビカリアマギアを撃破。漫画家の話だったために、漫画のコマの中でゼロワンが戦う様を描いたのもまた印象に残った話でした。
 にしても諫、フレイミングタイガー変身直後の或人が炎の制御に戸惑っているのを見て「ギャグが冴えてんなぁ~」と笑ってましたが、もしかして「ひぃ!」を「火!」、「うぉぉぉ!いやぁぁぁ!」を「ファイヤー」にかけてると思ってたんですかね・・・もう或人の言うことなら何でも笑うんじゃないだろうか、この人(汗。

 また、今回初めてライジングホッパーを介さず直接フライングファルコンに変身していました。てっきりライジングホッパーからの変身だから、他のフォームに変身してもライジングホッパー要素が残っているのかと思っていたので、他フォームに直接変身する際もライジングホッパー要素は残るのはちょっと意外でした。まぁいちいちベース変えてたらフィギュア関連も色々と大変そうですしね(汗。

 
 一連の騒動を経て、再び漫画を描く情熱を取り戻した石墨。背景を新しいヒューマギアを雇っており、彼が「頑張ってくれている」と発言したのが好印象でした。ヒューマギアを使うことは決して悪いことではなく、ヒューマギアを乱暴に扱ったり、ヒューマギアに頼りきりになってしまうのが問題なわけですからね。


 イズちゃんの「アルトじゃないと!」が超可愛かったところで、また次回。ところで「滅」って「ほろび」だったんですね・・・「めつ」だと思ってました・・・(汗。
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スター☆トゥインクルプリキュア 第34話「つながるキモチ☆えれなとサボテン星人!」

2019-09-29 12:37:10 | スター☆トゥインクルプリキュア
スター☆トゥインクルプリキュア 第34話「つながるキモチ☆えれなとサボテン星人!」

 星空連合から地球に視察員のサボローがやってくることに。予定の時間を過ぎてからようやくやってきたサボローは、サボテンのような姿をしている、言葉を発さない宇宙人だった。
 サボローはジェスチャーで思いを伝えようとするが、理解に苦しむひかるたち。そんな中、サボローの思いに気づいたえれなは、少しずつ彼と打ち解けていく。しかし実家である花屋を案内すると、サボローは怒って宇宙船に戻ってしまい・・・


感想
 正直パワーアップフォームは、映画に出るっぽいプリンセスの力をその身に宿したフォームが良かったかなぁと。正直どこがどう変わったのか、じっくり見られるシーンも無いですし・・・

 それはそれとして、今回はえれなと視察員のサボローのお話。これまで何人もの宇宙人と出会ってきましたが、会話できたのはスターカラーペンダントのおかげ・・・そういえばそうでしたね(汗。
 誰も彼もが言葉の通じる相手でしたが、今回のサボローは喋らない宇宙人。必死にジェスチャーで想いを伝えてくれようとはしており、それを理解できたえれなも、彼の気持ちにまでは気づくことは出来ませんでした。

 サボローが売られている花を見るなり怒ったのは、花が好きだからこそ、ですかね。「自然に咲いている花を切って売る」という、地球人にしてみれば当たり前の行為が理解出来なかったのでしょう。「自分にとっての当たり前が、相手にとっての当たり前と考えてはいけない」という教訓が込められているように感じます。

 通訳をしているえれなのお母さんからは「外国語が上手に話せても分かり合えないことがある。だからこそ相手のことをもっとよく理解することが大事」とのアドバイスが送られました。
 これに関しては、最初期のひかるとララを見ていても伝わってきますね。ペンダントのおかげで会話は出来ても、互いの想いは伝わらない。そんな2人の間に割って入ってくれたのが、えれなでした。言葉が通じる相手に言葉と思いを伝えてきたえれなが、今度は言葉が通じない相手に思いを届けようと必死になる。この話の主役にえれなが据えられた理由がよく分かります。

 今回やってきたサボローとは最終的には分かり合えましたが、今度また同じサボテン宇宙人がやってきたとしても、サボローと同じだと考えてはいけないのでしょう。サボローはサボローとして、新しく来た宇宙人は新しく来た宇宙人として理解していかなければならない。国や星、地域で一くくりにするのではなく、相手を一個人として尊重し、理解することの難しさと大事さが込められていたお話でした。

 サボローは最後まで一言も発することはありませんでしたが、とても良いキャラだったなーと。
 最初に全身が顕になった際、結構慌てた様子だったところを見ると「元々は帽子もコートも身につけずに星々を周っていたものの、体中のトゲを怖がって誰も友達になってくれなかったから、帽子等で隠すようになった」のではないか?という想像も膨らみますし、「元々は体中が花で覆われていたけれども、誰も友達になってくれない寂しさから、いつしかつぼみに戻ってしまったのでは」・・・など、喋らない分、回想込みであれこれ想像が膨らむキャラクターだなーと。
 ただ、その想像はあくまでも私の想像。そうに違いないと決めつけてかかるのは「理解」とはいえない。そんなことも感じた第34話でした。


 そして次回は生徒会選挙。ひかるが立候補するようですが、果たして。
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