仮面ライダー555 第48話
木場率いるライオトルーパー部隊が照夫を狙うことに動揺する海堂だが、木場は何も答えない。そんな木場のやり方に反発した海堂は、彼への憧れを告げて木場と絶交。三原と共にライオトルーパー部隊と交戦するが・・・
一方頭痛にさいなまれる頻度が増してきた草加のもとには花形が現われ、これ以上のカイザへの変身は危険だと警告し・・・
感想
さて今回はライオトルーパー部隊との戦いから!と思いきや、海堂が木場に反発し、草加が現場に駆け付けた以降の戦いの内容は描かれませんでした。コメントによれば次々回が最終回とのことですから、だいぶ駆け足になっている影響ですかね?
最初はライオトルーパーに変身し、木場の指示に従っていた海堂ですが、照夫が狙われていること、その理由を木場が話してくれないこと、そして木場が人間と決別してしまったことを知った海堂は彼の元を離反。別れ際に自分への憧れを告げられた木場さんは口でこそ「くだらない」と一蹴していましたが、目をそらすあたり、複雑な気持ちだったんでしょうね・・・
これまで自分の想いを素直に口に出さなかった海堂が、自ら本心を語るのがどういった意味を持つのか、そしてそれが嘘偽りではないことは他の誰よりも海堂と長く過ごしていた木場さんが一番よく理解しているでしょうし。照夫を狙う理由を話さなかったのは「海堂は自分の指示に従うことでしか居場所を見つけられないのだから、話しても話さなくても同じ」と考えていたとか?
海堂は自らライオトルーパーのベルトを投げ返し、更に三原と組んでライオトルーパー部隊と衝突。巧も同意してくれそうではありますが、巧がオルフェノクだと知ってなお共に戦っている点や、一時的とはいえ照夫の面倒を見ていてくれた三原に頼るというのが印象的でした。そして三原も三原で、花形に会う約束があったにも関わらず、海堂の土下座を目の当たりにして、海堂と共に行動することを決断。ベルトを持つ3人の仲では最も一般人といった印象がある三原ですが、随分と精神的にたくましい人物になったなぁ・・・と。
そんな三原と海堂の戦いに駆け付けた巧。ファイズエッジを手にして、アクセルフォームですれ違いざまに撃破!確かこのシーンのフィギュアありませんでしたっけ。中古店で買った記憶があるのですが、あれどこに行ったんだろう・・・(汗。
また、花形の口からオルフェノクは人間の進化系ではあるものの、一方で急激な進化故に肉体が滅びる、いわば死に至る病であることが明らかとなりました。本来時間をかけて「進化」していくものが、急激に「進化してしまった」「進化させられた」存在がオルフェノク。人間が手を出すまでもなく、オルフェノクはいずれ滅びる。人間とオルフェノクの共存は出来ない。だからこそ、花形はオルフェノクの王を倒し、滅びの道を歩もうとし、滅びの道を歩める存在として木場を選んだと・・・確かに木場さんは共存を望んでいた頃もありましたが、かといって自ら滅びることを良しとしていたかというと、それはまた別なような・・・
オルフェノクが短命だとすれば、巧や海堂もまた同様なのでしょうか。それとも、オルフェノクとしての力を振るわない限りは、普通の人間と同じように暮らしていけるとか?
そして今回の主役といっても過言ではない男・草加雅人。花形から変身を止められたにも関わらず、真理たちに花形を会わせないために、最期の変身を決心していた草加ですが、花形は草加が手を出すまでもなく灰化してしまいました・・・この時「父さん」と駆け寄っていることから、やはり草加であっても父親のように慕っていた花形に手を出すのは相当の抵抗があったのでしょう。花形の灰を握りしめた後に振り払う様は、親の遺言である「生きろ」を受け止めつつ、オルフェノクと戦い続ける覚悟が感じ取れました。
が、「生きて戦う」ことを決断した草加のもとにかかってきたのは、真理をさらったという木場の電話。呼び出された場所で待ち受けるのは、ラッキークローバーの面々。変身すれば最後だと知りつつ、一瞬ためらいつつも真理のために変身し、戦う様はカッコよかったです。
しかし戦力差は絶望的。巧たちもライオトルーパー部隊と戦っていたために間に合わず、目を覚ました真理が探してくれたものの、草加が真理に見つけてもらえることはなく。ボロボロで、それでも生きようと足掻く草加にトドメを刺したのは、皮肉にも彼が最も頼りにしていた力であるカイザ(木場)でした。おそらく最も看取られたくない、殺されたくない相手に殺された草加の心境は如何ほどだったのか・・・カイザに変身した木場以外、誰にも最期を見られることなく、灰となって散っていった草加・・・
草加雅人といえば、ファイズ視聴前から断片的に話題は目にしていましたが、いざ実際にファイズを見て改めてヤベーやつだと知りました(汗。
巧と真理・啓太郎の仲を裂こうとしたり、巧と木場が仲良くなるのを邪魔したり、真理に過剰なまでに執着し、巧がオルフェノクだと知ると容赦なく倒そうとし、真理が巧を受け入れた後もたびたび皮肉を言い・・・本当、味方なのかと疑いたくなってしまう言動・行動が多々ありました。
そうした「嫌なやつ」としての側面もある一方で、一貫して「オルフェノクは人類の敵であり、倒すべき存在」という信念を貫き通した男でもあったなと、そう感じました。真理や啓太郎が巧がオルフェノクだと知って接し方に迷い、巧もオルフェノクにも人間の心を残している存在がいるのではと迷い、三原が戦いを避ける中で、終始一貫して迷わず戦い続けたのが草加でした。
真理への想いも過剰ではあったものの一途でしたし、真理のために死を覚悟しての変身を遂げたわけですから、良くも悪くも「信念」を貫き通した男、それが草加雅人だったなという印象を、ここまでファイズを見てきて抱きました。
巧は「理想(夢)」、三原は「安定(日常)」のために戦っている印象です。
戦いにおいては頼もしく、日常においては厄介極まりない。それでも人間のため、自分の復讐のため、オルフェノクと戦い続けた男・草加雅人。
そんな彼の最期は孤独なものでした。真理がさらわれたと知った時点で、巧か三原に協力を要請していれば、あるいは・・・オルフェノクであっても「乾巧」を信じていれば、もしかして・・・と思わずにはいられません。ですが、真理を助けるためとはいえ、草加が三原はともかく巧に助けを求めるとは考えづらいところはありますし、真理は自分の手で救うという強い意志があったんでしょうね。
草加からの執拗なアプローチに辟易した時もありましたが、行方不明になった草加を必死に探す真理の声を聴いて、草加は少しは救われたのでしょうか。それとも、真理の目に自分が映らない、真理が自分を見つけてくれないことに絶望したのでしょうか・・・
ともあれ、仮面ライダー555に欠かせない、物語を良くも悪くも動かした存在・草加雅人が今回で退場。残り話数もあと僅か。どうなることやら・・・
木場率いるライオトルーパー部隊が照夫を狙うことに動揺する海堂だが、木場は何も答えない。そんな木場のやり方に反発した海堂は、彼への憧れを告げて木場と絶交。三原と共にライオトルーパー部隊と交戦するが・・・
一方頭痛にさいなまれる頻度が増してきた草加のもとには花形が現われ、これ以上のカイザへの変身は危険だと警告し・・・
感想
さて今回はライオトルーパー部隊との戦いから!と思いきや、海堂が木場に反発し、草加が現場に駆け付けた以降の戦いの内容は描かれませんでした。コメントによれば次々回が最終回とのことですから、だいぶ駆け足になっている影響ですかね?
最初はライオトルーパーに変身し、木場の指示に従っていた海堂ですが、照夫が狙われていること、その理由を木場が話してくれないこと、そして木場が人間と決別してしまったことを知った海堂は彼の元を離反。別れ際に自分への憧れを告げられた木場さんは口でこそ「くだらない」と一蹴していましたが、目をそらすあたり、複雑な気持ちだったんでしょうね・・・
これまで自分の想いを素直に口に出さなかった海堂が、自ら本心を語るのがどういった意味を持つのか、そしてそれが嘘偽りではないことは他の誰よりも海堂と長く過ごしていた木場さんが一番よく理解しているでしょうし。照夫を狙う理由を話さなかったのは「海堂は自分の指示に従うことでしか居場所を見つけられないのだから、話しても話さなくても同じ」と考えていたとか?
海堂は自らライオトルーパーのベルトを投げ返し、更に三原と組んでライオトルーパー部隊と衝突。巧も同意してくれそうではありますが、巧がオルフェノクだと知ってなお共に戦っている点や、一時的とはいえ照夫の面倒を見ていてくれた三原に頼るというのが印象的でした。そして三原も三原で、花形に会う約束があったにも関わらず、海堂の土下座を目の当たりにして、海堂と共に行動することを決断。ベルトを持つ3人の仲では最も一般人といった印象がある三原ですが、随分と精神的にたくましい人物になったなぁ・・・と。
そんな三原と海堂の戦いに駆け付けた巧。ファイズエッジを手にして、アクセルフォームですれ違いざまに撃破!確かこのシーンのフィギュアありませんでしたっけ。中古店で買った記憶があるのですが、あれどこに行ったんだろう・・・(汗。
また、花形の口からオルフェノクは人間の進化系ではあるものの、一方で急激な進化故に肉体が滅びる、いわば死に至る病であることが明らかとなりました。本来時間をかけて「進化」していくものが、急激に「進化してしまった」「進化させられた」存在がオルフェノク。人間が手を出すまでもなく、オルフェノクはいずれ滅びる。人間とオルフェノクの共存は出来ない。だからこそ、花形はオルフェノクの王を倒し、滅びの道を歩もうとし、滅びの道を歩める存在として木場を選んだと・・・確かに木場さんは共存を望んでいた頃もありましたが、かといって自ら滅びることを良しとしていたかというと、それはまた別なような・・・
オルフェノクが短命だとすれば、巧や海堂もまた同様なのでしょうか。それとも、オルフェノクとしての力を振るわない限りは、普通の人間と同じように暮らしていけるとか?
そして今回の主役といっても過言ではない男・草加雅人。花形から変身を止められたにも関わらず、真理たちに花形を会わせないために、最期の変身を決心していた草加ですが、花形は草加が手を出すまでもなく灰化してしまいました・・・この時「父さん」と駆け寄っていることから、やはり草加であっても父親のように慕っていた花形に手を出すのは相当の抵抗があったのでしょう。花形の灰を握りしめた後に振り払う様は、親の遺言である「生きろ」を受け止めつつ、オルフェノクと戦い続ける覚悟が感じ取れました。
が、「生きて戦う」ことを決断した草加のもとにかかってきたのは、真理をさらったという木場の電話。呼び出された場所で待ち受けるのは、ラッキークローバーの面々。変身すれば最後だと知りつつ、一瞬ためらいつつも真理のために変身し、戦う様はカッコよかったです。
しかし戦力差は絶望的。巧たちもライオトルーパー部隊と戦っていたために間に合わず、目を覚ました真理が探してくれたものの、草加が真理に見つけてもらえることはなく。ボロボロで、それでも生きようと足掻く草加にトドメを刺したのは、皮肉にも彼が最も頼りにしていた力であるカイザ(木場)でした。おそらく最も看取られたくない、殺されたくない相手に殺された草加の心境は如何ほどだったのか・・・カイザに変身した木場以外、誰にも最期を見られることなく、灰となって散っていった草加・・・
草加雅人といえば、ファイズ視聴前から断片的に話題は目にしていましたが、いざ実際にファイズを見て改めてヤベーやつだと知りました(汗。
巧と真理・啓太郎の仲を裂こうとしたり、巧と木場が仲良くなるのを邪魔したり、真理に過剰なまでに執着し、巧がオルフェノクだと知ると容赦なく倒そうとし、真理が巧を受け入れた後もたびたび皮肉を言い・・・本当、味方なのかと疑いたくなってしまう言動・行動が多々ありました。
そうした「嫌なやつ」としての側面もある一方で、一貫して「オルフェノクは人類の敵であり、倒すべき存在」という信念を貫き通した男でもあったなと、そう感じました。真理や啓太郎が巧がオルフェノクだと知って接し方に迷い、巧もオルフェノクにも人間の心を残している存在がいるのではと迷い、三原が戦いを避ける中で、終始一貫して迷わず戦い続けたのが草加でした。
真理への想いも過剰ではあったものの一途でしたし、真理のために死を覚悟しての変身を遂げたわけですから、良くも悪くも「信念」を貫き通した男、それが草加雅人だったなという印象を、ここまでファイズを見てきて抱きました。
巧は「理想(夢)」、三原は「安定(日常)」のために戦っている印象です。
戦いにおいては頼もしく、日常においては厄介極まりない。それでも人間のため、自分の復讐のため、オルフェノクと戦い続けた男・草加雅人。
そんな彼の最期は孤独なものでした。真理がさらわれたと知った時点で、巧か三原に協力を要請していれば、あるいは・・・オルフェノクであっても「乾巧」を信じていれば、もしかして・・・と思わずにはいられません。ですが、真理を助けるためとはいえ、草加が三原はともかく巧に助けを求めるとは考えづらいところはありますし、真理は自分の手で救うという強い意志があったんでしょうね。
草加からの執拗なアプローチに辟易した時もありましたが、行方不明になった草加を必死に探す真理の声を聴いて、草加は少しは救われたのでしょうか。それとも、真理の目に自分が映らない、真理が自分を見つけてくれないことに絶望したのでしょうか・・・
ともあれ、仮面ライダー555に欠かせない、物語を良くも悪くも動かした存在・草加雅人が今回で退場。残り話数もあと僅か。どうなることやら・・・