ひびレビ

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相棒18 第20話(最終回)「ディープフェイク・エクスペリメント」

2020-03-19 08:07:21 | 相棒シリーズ
相棒18 第20話(最終回)「ディープフェイク・エクスペリメント」

 「推理力減退症候群」。かつて「花の里」が無くなった時、右京は一時的に体調が良くなかった時期があった。その話を神戸から聞いた冠城は、再び「花の里」が無くなったことで、右京の推理力が減退していると感じていた。
 話を聴いた周囲の人間が右京を案じる中、如何にも特命係が興味を持ちそうな事件が勃発。特命係も関与したドローン爆弾事件の際、捜査の手が伸びていた桂川宗佐が自宅で何者かに刺殺されたのだ。加えて現場には内閣情報調査室の柾庸子と親しくしている映像まで残されていた。右京はその映像が「ディープフェイク」、本物と見分けがつかない偽物の映像ではないかと考えるが、柾本人は否定しておらず・・・


感想
 最終回・・・最終回?といった感じの相棒18最終回は、まんまサブタイトルどおりの「ディープフェイク・エクスペリメント」でした。

 瞬く間に広まっていった右京さんの「推理力減退症候群」の噂。減退の兆候に気づいたのは冠城くんでしたが、それに「花の里」が関わっていると気づいたのは、かつての相棒・神戸くんだったとのこと。本人の顔出し出演は無く、会話の中で名前が挙がった程度ではありましたが、亀山くん共々名前が出てくると嬉しくなりますね。
 神戸くんが相棒だった頃の「つきすぎている女」、月本幸子さんの再々登場回でも同じように「推理力の減退」が幸子さんから指摘されており、右京さん自身も「体の調子が良くない(悪くない)」「頭が冴えない、ピンとくることがない」と自身の異変を周囲に漏らしていました。
 今回右京さんは「花の里」の欠落を克服していると豪語していたものの、右京さんが考えているよりも遥かに「花の里」は大事な場所というのは証明済みですからね・・・詳しくは相棒10の「つきすぎている女」見よう!な!今見ると「何でこうなったかなぁ・・・」という思いも少なからず生まれるけども!(汗。

 まぁ右京さんの「僕としたことが!」は「花の里」があっても無くても時折発せられている気はしますが(苦笑。でもそんな右京さんの口癖に対して「それって自分が優秀な人間だって前提に立った、謙虚さがこれっぽっちもない物言いですからね。結構、感じ悪いですよ」と冠城くんがはっきりと指摘したことには驚きました。いつものことだなーと思ってましたけど、言われてみればそういう風にも受け取れるんですよね。右京さんにしてみればそんな意図はなく、自分のうっかりミスを認めているだけなのかもしれませんが。
 今回は美彌子も「私としたことが」と呟いていましたが・・・演じているのが仲間由紀恵さんということもあって「まぁ山田だし・・・」と思ってしまうTRICK視聴者が私です(苦笑。


 その代わりとなる店は見つかるのか。「花の里」を誰かが引き継ぐのか。誰が女将をやるのか。約1年間店の代わりは見つからなかったわけですが、このたび峯秋の紹介により、小出茉梨が営む「家庭料理 こてまり」が新たな「花の里」候補になることとなりました。
 落ち着いていたたまきさん、おっちょこちょいなところもあった幸子さんたちと比べると、茉梨は活発かつなかなかに気が強そうな女性に思えます。今回登場した鶴田官房長官をはじめ、著名人とも繋がりがあるとのことなので、今後彼女を通して様々な人物とコンタクトを取ったり、時には彼女が事件に巻き込まれたりすることもあるんでしょうかね。何というか、たまきさんや幸子さんと比べると「事件に関わりやすそうな人物」という印象を抱いてしまいました(汗。
 これまでの女将とは趣が異なる茉梨の「こてまり」での一時が、今後の「相棒」にどう影響を及ぼしていくのか、それは次のシーズンのお楽しみといったところのようで・・・


 さて今回の事件では珍しく青木が全面協力してくれることに。特命係を去った後も特命係に入り浸っているために一派だと思われてしまい、特命係が興味を持ちそうな事件には関与させてもらえなくなったために、ならばいっそのことと全面協力すると・・・本当、以前とはだいぶ雰囲気が変わってきたというか、特命係への復讐やら貶めるつもりはあるのかと、変に不安になってしまいますね(苦笑。
 何だかんだで冠城・青木も良いコンビだなーと思ってしまうのも、良いんだか悪いんだか・・・青木が「警察嫌い」の本領を発揮する時がいつかまた来るのではと思っているので、微妙にハラハラした感じが残り続けているんですよね・・・

 で、肝心の事件ですが・・・何というか、最終回っぽくない事件だったようにも思えます(汗。いや最終回に相応しい事件って何だと言われると困るのですが。
 話自体は「偽物と断言できない映像は本物として扱われてしまい、それが証拠としての能力を持ってしまうことへの危惧」やら「ディープフェイクを利用せんとする内閣情報調査室により仕掛けられた迷宮入りの罠」「新たな敵としての鶴田内閣官房長官の登場」といった緊迫する要素もあるんですが、如何せん右京さんの推理力減退症候群の話で場が和んでしまうので、緊迫感に欠けたと言いますか。内閣官房長官を絡めなければ1話に収まりそうだなーとか、南井の話が最終回でも良かったのではと思わなくもなく。

 今回が前哨戦で、またいずれ鶴田や鬼石たちと対峙する時が来るのでしょうか。だとすると、ブラックパールの女に続いてまたも厄介な人物が増えてしまったような。いずれ全員と決着をつけるのか、はたまた忘れ去られていくのか・・・


 ともあれ、相棒18はこれにて終わり。シーズン18は以前の事件に関わった人物が出てくることが比較的多かった印象を受けました。一方で最終回にして小出茉梨という新しい出会いを経て、これからの相棒はどうなっていくのか、気になるところです。
 また10月頃に会えることを願いつつ、今シーズンもありがとうございました!
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