ウルトラマンコスモス 第50話「怪獣密輸！？」

ウルトラマンコスモス　第50話「怪獣密輸！？」

　野生動物の密輸をしている悪人たちが日本に運び入れた2匹のバデータ。うち1匹は鑑識が似合いそうな刑事らにより小さいまま捕獲されるも、残り1匹は悪人の手に残ったまま。しかも成長抑止剤HKPがバデータにとっては急激に成長させる薬とは知らずに投与したことで、バデータは巨大化・暴走し…というのが今回の話。

　自分の都合で生物の成長を抑止させることに怒りを覚えるムサシに対し、フブキは「俺たちも同じようなことしてねぇか、怪獣に」「もともと住んでた場所から捕獲して、自分たちの都合のいい場所に移して飼ってるだろ」と疑問を投げかけていました。完全に間違っているとは言い切れないためか、ムサシもすぐに反論は出来ずじまい。
　前回のアルケラといい、最近のフブキは改めて「怪獣保護とは何か」について真剣に向き合っているように感じます。気づけばコスモスも50話。そろそろ「怪獣保護」について見つめ直し、総括する時期に来ている…ということでもあるのかなと。

　しかし自身の都合だけで動き、動物や怪獣のことなど売り物ぐらいにしか考えていない彼らの一方で、ムサシたちEYESは怪獣たちのことを真剣に考えているという点で決定的に違うでしょう。そうした彼らの想いを理解しているからこそ、リドリアスは何度もムサシを助けに現れてくれているのだと思います。怪獣たちにとって現状は一番いい環境では無いかもしれない。けれども、彼らのためにより良い環境を整えようと考えている限り、EYESと密輸業者たちは同じとは言えないでしょうね。

　当の密輸怪獣バデータ…いや密輸怪獣って肩書ひどいな！？…まぁそれはそれとして、バデータ戦ではコスモスも体に傷を負うことに。これが原因でますますムサシとコスモスの関係性が疑われるのでは？と思ったら、あっさり治したので驚きました。
　元々は温和な怪獣だったのでしょう。一件落着したあと、飛び去って行くコスモスに手を振るバデータはとても可愛かったですね。

　
　次回は遂に登場カオスの敵・マザルガス！