ひびレビ

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2つのポケスペXY

2022-03-18 08:17:35 | ポケモンシリーズ
 先日「ポケットモンスターSPECIAL」第61巻を購入しました。第55巻から繰り広げられたXY編も一段落…したかと思いましたが、次巻予告によるとマギアナの話を経てからORAS編に映る模様。

 で、このポケスペXY編。2014年から2017年にかけて「コロコロコミックス」として全6巻で発売されているのですが、「てんとう虫コミックススペシャル」版には、コロコロコミックス版に収録されていない話がいくつか掲載されています。
 
 未掲載なのは、例えば「ニンフィア、魅せる」「オンバット、妨げる」「ヘイガニ、はさむ」といった、XYのミニゲームなどが元になっている話の他にも、「オーロット、突く」「ヘラクロス、化わる」「サーナイト、通じる(通わす)」「ディアンシー、光る」といった、コンコンブル、コルニ、カルネらの動向が描かれた話が挙げられます。
 前者は本筋に深く関わらない寄り道的な話という印象があり、全体的に重たい雰囲気が漂うXY編においては比較的明るめの話となっています。一方で後者は本筋にガッツリ絡んでくるものの、エックスら主人公組が全く出てきません。全6巻のコロコロコミックス版は、本筋メインかつエックスたちの動向に絞って構成されているのかなと。

 その他、てんとう虫コミックス版の「チゴラス、砕く」ではパルファム宮殿の全景が分かるようにコマが差し代わっていたり、「ライボルト、化わる」ではメガストーンリストのうち「ギャラドスナイトが入手済み」であることが分かりやすくなっているといった、微妙な違いもあります。
 加えて、コロコロコミックス版では終盤突然登場したように見えるカツラについても、てんとう虫コミックス版の「カイロス、にらむ」の最後にカツラがカロスに来た経緯や戦いの場に遅れてきた理由などが描かれています。バトルシャトレーヌ4姉妹もこの時に登場していました。こちらはコンコンブルらの動向以上に、XY編だけを読んでいる人には「カツラって誰?」となりかねませんから、敢えて省略したのかなーと。

 また、エックスがフラダリとの決戦時、ミストフィールド下であることを理解したうえでメガガルーラに「げきりん」を指示していたシーン。ここが「メガトンパンチ」に変わっていました。後のシーンでは変わらず「げきりん」を放っていますが、ミストフィールドの効果が切れたとも捉えられるかなと。「かみなり」は…ほら、目くらまし的な…

 そして、個人的にてんとう虫コミックス版を読むべきだと感じた一番の理由が「フラダリ戦」にあります。戦いの結末自体は変わらないものの、てんとう虫コミックス版では決着後のフラダリの安否について触れられているほか、パキラのカルネに対する本心が語られています。たった2ページではありますが、割と重要なシーンだと思います。

 
 といった具合で、コロコロコミックス版は本筋メインでかつエックスたちの動向が中心、てんとう虫コミックス版はエックスたち以外の動向にも触れており、これまでポケスペを読んできた方向け…といった違いがあるように感じました。既にコロコロコミックス版を買われている方でも、てんとう虫コミックス版を読むのもアリだと思います。フラダリの安否について知りたい方はぜひ読んでいただきたいですね。
 しかし、ポケスペも61巻。コロコロコミックス版XY編1巻が出たのが8年近く前……早いもので。
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