ひびレビ

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「くノ一ツバキの胸の内」を見て

2022-07-06 07:36:05 | 2022年アニメ
 2022年春アニメ「くノ一ツバキの胸の内」全13話を視聴しました。

 あかね組のくノ一・ツバキ、サザンカ、アサガオ、リンドウら戌班を中心に、十人十色のくノ一が登場する本作。「男は怖いもの」「恐れるべきもの」だと先生から教わってはいるものの、年頃のツバキはまだ見ぬ男に興味津々。そんな想いを胸に秘めつつ、あかね組でのドタバタした日常が繰り広げられました。

 最初は「男への畏怖」を強調したり、「男を軽視する態度」を延々と引っ張るのであれば、そんなに楽しめなさそうかなーと思いました。私が男だからとかは関係なく、「男に対する勘違い」を見せられてもそんなに面白くないと言いますか……なので、初回だから已むを得ないとはいえ「男」が話の中核を担っている第1話「危険な男」や、蛇を男に見立てて追いかけるだけの第9話Aパート「ヘビと男」は正直あまり楽しめなかったです(苦笑。
 第3話Bパート「男鬼ごっこ」や第4話Aパート「男と女」のように、「男を怖いものとして教える理由」が明かされる話や、第11話「もて術」「モテたい」のように共感できるものであれば見ていて面白いんですけどね。

 ですが、話が進むに連れて、ベニスモモやヒナギク、モクレンなど大勢のくノ一にスポットがあたるに連れて話はどんどん面白くなっていきました。
 個性豊かなくノ一たち、分かりやすいストーリー、短いながらも見ごたえのあるアクションシーン、アニメではメイン回が無かった班もEDを担当し、そしてアニオリ?ながらも原作要素を上手いこと絡み合わせた最終回……と、気づけば最後まで楽しませてもらいました。
 
 個人的な推しの話は以前もしたとおり、ベニスモモ、モクレン、ヒナギクの3人となります。しかしまさか、最終回でもベニスモモの株が爆上がりするとは思わなんだ。ツバキとの共闘もカッコよすぎるんよ……また、ヒナギクは相変わらずの不憫さでしたが、男?と戦うことを真っ先に提案する大胆さはカッコよかったですね。
 一方、残念ながら寅班(フキ、イタドリ、ウメ)や卯班(カゲツ、ムクゲ、ホトトギス)、辰班(ヒギリ、スズシロ、ハス)らは出番こそあれ、原作の主役回はアニメ化されませんでした。ですが、それぞれが担当したEDで関係性が表現されており、少なからずフォローされていたのは好印象です。他にも最終回では男?との戦いで辰班が先陣を切り、寅班は虎に変化、卯班は第11話冒頭で短いながらも歌唱していたりといった出番が用意されていたのも良かったです。各班に注目して見返すのも面白そうですね。

 個人的に好きな話を挙げるとすれば……大体ベニスモモ担当回になるので、それはそれとして。
 一番インパクトがあったのは言うまでも無く第6話Aパート「転入生」ですね。お面を被ったくノ一・リンドウが転入してくる話なのですが、問題はそこではなく……いやー、あの言葉をあれほどまでに連呼されるとは思わなんだ(汗。聴いてるこっちが恥ずかしくなるレベルでしたね。リアルタイムで見ていたため、眠気が吹っ飛んでしまいましたとも…
 また、第9話Cパートはおよそ2分間、酉班のアザミとタンポポがひたすら駄弁る様が遠巻きに描写されていたのも印象的です。本編で描写されたように、スミレが透明化してアザミとタンポポの会話を聴いているようなシチュエーションでした。班長のスミレの厳しさや特訓名のセンスの無さを指摘しつつも、「ウチら酉班の3人がいれば~」とスミレを好きなことが伝わってくる会話の内容が良き……

 といった感じの「くノ一ツバキの胸の内」。始まった当初の心配はどこへやら、すっかりお気に入りの作品となりました。出来ることならばベニスモモの看病、モクレンの喧嘩の仲裁、ヒナギクまさかの羊班加入?などなど、アニメで見たい話があるので、いずれ続きがあると良いなぁ……
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