機動新世紀ガンダムX、第8話「あの子、許さない!」と第9話「巷に雨の降るごとく」の感想です。
まずは第8話「あの子、許さない!」から。「勘違いするな。お前を倒すのは俺だ!」という展開はいつ見ても熱く、その後も引き続き共闘していく流れを予想させられるものですが、フロスト兄弟に関してはマジで倒す気満々だから困り者です(苦笑。
さて今回もテクスさんの言葉が染み入ります。ジャミルの見舞いに来たティファをキッと見つめるサラには「顔きつくなったな。艦長代理は激務だからな。仕方ないか」と、サラから目線を逸らしてその場を離れたティファには「さっきのあれ、良くないな。あんな真似されたら、誰だっていい気分はしない」と告げていました。
年長者のサラには間接的に自ら己を見つめ直すように諭し、まだ幼いティファには直接的に、何がどのようにダメだったのかをちゃんと教える。相手によって物の言い方を変えているのが伺えますね。
「大人になるとな、人に言えないこと沢山抱えて生きなきゃならん」。テクスさんが言うように、ウィッツ、ロアビィ、トニヤ、サラもそれぞれ人には言えないことを抱えていました。いつものように接しても、タイミング次第では険悪になってしまうことがあるほか、自分ではそんなつもりが無くても、相手の大事な領域に土足で踏み込んでしまうこともある。謝ったところで解決するものではなく、他人に話せるものでもない。
ウィッツとトニヤ、ロアビィとサラのやり取りは、人に言えない秘密や後悔といったものを抱えてしまうシーンだったなと。
ガロードの孤独に付け込むエニル、GXに乗ったガロードを倒すことに執念を燃やすフロスト兄弟。そんな2組の狙いが偶然合致した結果、フリーデンは窮地に追い込まれることに。「行くしかないのか…」と戸惑っていたガロードが「行くしかないんだ!」と覚悟を決める様はカッコよかったところで、次回に続く。
そして第9話「巷に雨の降るごとく」。
フリーデンの窮地に駆け付けたガロードの、あの精いっぱい虚勢を張っている感じがたまらなく好きです。到着するまでに、どう切り出したら良いものか、必死に考えたけどどうにもまとまらなくて、結果あんな感じになったんだろうなーと。誰だって急に大人にはなれませんから、ここから少しずつ成長していくのがガロードの魅力的なところですね。
しかし一難去ってまた一難。サラの判断が思わぬピンチに足を踏み入れることとなってしまいました。ティファに対する感情も相まってか、彼女の意見に耳を貸せなかったサラ。ここで冷静になっていれば、ジャミルのような判断を下せたかもしれません。ティファに特別な力が無かったにしても、ああも都合よく道が開けていれば疑ってかかるのは当然。激務だからこそ自分を見つめ直し、冷静にならなければならないのでしょうね。戦闘後には口紅を変える心の余裕も出来たようですから、少しずつ彼女も変わり始めているのが伺えます。
灼熱の湖における絶体絶命の窮地を乗り切るのはサテライトキャノン!……かと思いきや……そうそう、このシーン!この水面に立つガンダムXがめちゃくちゃカッコいいんですよ!足元に小さな波紋が出来ているのがまた良いんですよね!
一件落着した後の、ジャミルとテクスさんの大人のやり取りもまた良いんですよ……テクスさんを有能にし過ぎないところも好印象です。
そしてとあるペナルティを受けたガロードとティファのやり取り。全てを包み隠さず話そうとする少年ガロードと、他人の心の理解に努めようとした結果、彼が秘密を秘密のまま抱えることを許容したティファ。不慣れな集団生活におけるトラブルから発展した一連の流れも、今回で一区切り。こうした旅を、経験を経て少年少女のみならず、大人もまた成長していく過程が印象的な作品です。
一方のエニルはといえば……孤独に付け込もうとした彼女が孤独になってしまうという皮肉な結果に。今はガロードが彼女の帰る場所なんでしょうね……
次回は新たなニュータイプ登場!ベルティゴは良いぞ…
まずは第8話「あの子、許さない!」から。「勘違いするな。お前を倒すのは俺だ!」という展開はいつ見ても熱く、その後も引き続き共闘していく流れを予想させられるものですが、フロスト兄弟に関してはマジで倒す気満々だから困り者です(苦笑。
さて今回もテクスさんの言葉が染み入ります。ジャミルの見舞いに来たティファをキッと見つめるサラには「顔きつくなったな。艦長代理は激務だからな。仕方ないか」と、サラから目線を逸らしてその場を離れたティファには「さっきのあれ、良くないな。あんな真似されたら、誰だっていい気分はしない」と告げていました。
年長者のサラには間接的に自ら己を見つめ直すように諭し、まだ幼いティファには直接的に、何がどのようにダメだったのかをちゃんと教える。相手によって物の言い方を変えているのが伺えますね。
「大人になるとな、人に言えないこと沢山抱えて生きなきゃならん」。テクスさんが言うように、ウィッツ、ロアビィ、トニヤ、サラもそれぞれ人には言えないことを抱えていました。いつものように接しても、タイミング次第では険悪になってしまうことがあるほか、自分ではそんなつもりが無くても、相手の大事な領域に土足で踏み込んでしまうこともある。謝ったところで解決するものではなく、他人に話せるものでもない。
ウィッツとトニヤ、ロアビィとサラのやり取りは、人に言えない秘密や後悔といったものを抱えてしまうシーンだったなと。
ガロードの孤独に付け込むエニル、GXに乗ったガロードを倒すことに執念を燃やすフロスト兄弟。そんな2組の狙いが偶然合致した結果、フリーデンは窮地に追い込まれることに。「行くしかないのか…」と戸惑っていたガロードが「行くしかないんだ!」と覚悟を決める様はカッコよかったところで、次回に続く。
そして第9話「巷に雨の降るごとく」。
フリーデンの窮地に駆け付けたガロードの、あの精いっぱい虚勢を張っている感じがたまらなく好きです。到着するまでに、どう切り出したら良いものか、必死に考えたけどどうにもまとまらなくて、結果あんな感じになったんだろうなーと。誰だって急に大人にはなれませんから、ここから少しずつ成長していくのがガロードの魅力的なところですね。
しかし一難去ってまた一難。サラの判断が思わぬピンチに足を踏み入れることとなってしまいました。ティファに対する感情も相まってか、彼女の意見に耳を貸せなかったサラ。ここで冷静になっていれば、ジャミルのような判断を下せたかもしれません。ティファに特別な力が無かったにしても、ああも都合よく道が開けていれば疑ってかかるのは当然。激務だからこそ自分を見つめ直し、冷静にならなければならないのでしょうね。戦闘後には口紅を変える心の余裕も出来たようですから、少しずつ彼女も変わり始めているのが伺えます。
灼熱の湖における絶体絶命の窮地を乗り切るのはサテライトキャノン!……かと思いきや……そうそう、このシーン!この水面に立つガンダムXがめちゃくちゃカッコいいんですよ!足元に小さな波紋が出来ているのがまた良いんですよね!
一件落着した後の、ジャミルとテクスさんの大人のやり取りもまた良いんですよ……テクスさんを有能にし過ぎないところも好印象です。
そしてとあるペナルティを受けたガロードとティファのやり取り。全てを包み隠さず話そうとする少年ガロードと、他人の心の理解に努めようとした結果、彼が秘密を秘密のまま抱えることを許容したティファ。不慣れな集団生活におけるトラブルから発展した一連の流れも、今回で一区切り。こうした旅を、経験を経て少年少女のみならず、大人もまた成長していく過程が印象的な作品です。
一方のエニルはといえば……孤独に付け込もうとした彼女が孤独になってしまうという皮肉な結果に。今はガロードが彼女の帰る場所なんでしょうね……
次回は新たなニュータイプ登場!ベルティゴは良いぞ…