ひびレビ

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「めぞん一刻 移りゆく季節の中で」を見て

2022-10-04 07:47:43 | アニメ・ゲーム
 ※私は「めぞん一刻」原作・アニメ等を全てにおいて未見です。過度の期待はしないでください。

 というわけでBS12で「めぞん一刻 移りゆく季節の中で」を視聴しました。本作は全96話からなるアニメ「めぞん一刻」を約90分にまとめたダイジェスト。春夏秋冬、移り行く季節の中で、五代くんと響子さんを中心とした登場人物たちの心境が描かれています。

 まずは冒頭、響子さんの亡き夫・惣一郎さんのお墓参りのシーンから始まるのですが、ここで惣一郎さんのお父さんの言葉が胸に刺さりました。「まだ死んでない妻」未亡人となった響子さんは「死んでないのじゃない。生きているんだ」。響子さんの未来を想い、告げられた優しい言葉に一気に世界観に引き込まれました。
 そこから始まる春夏秋冬。春は五代くんと響子さん、そして三鷹さんの出会い。夏は八神の登場。秋は三鷹さんと響子さん、そして明日菜さん。冬は五代くんと響子さん……を中心に物語が展開されていきます。冬に至るまでは割と三鷹さんメインだった気がしないでも無いですね。

 これまで「めぞん一刻」に関しては、昔のアニメ特集などで話題をチラホラ聞いたりした程度。故に響子さんに対しては「亡き夫を想い続ける儚げな美人」という印象を抱いていたのですが、本作を見た後は「独占欲が強い、ちょっと面倒な美人」に変わりつつあります(苦笑。
 「本当のことは一つしかないと思い込み、誰かを好きになったら惣一郎さんへの想いは嘘になる」とは、八神の先生の談。響子さん自身も「みんな嘘になりそうで怖い」と呟いていました。こうした、融通の利かない一途さも響子さんの魅力なんだろうなとは思います。ですが、五代くんの想いを知り、三鷹さんからもアプローチされていながらも自分の想いはハッキリさせず、それでいて五代くんが他の女の子と一緒にいるのはショック……というのは、正直面倒に思えてしまいますね(汗。特に冬、朱美さんとの関係を誤解した時の行動が印象的です。
 ただ、面倒だとは思うものの、嫌いなキャラクターではありません。普段は丁寧な口調なのに、五代くんと喧嘩した際には言葉遣いが少々乱暴になるあたり、確実に距離は近くなっている感じがして好感がもてました。また、ダイジェストを見ただけで響子さんの全てを知った気になるのも違うでしょう。きっと本編では、ダイジェストには収まりきらなかった彼女の魅力が描かれているはず…!

 今回は響子さん中心でしたが、個人的には朱美さんや明日菜さん、八神も気になりました。特に明日菜さんは、三鷹さんとのその後について全く触れられていないため、そこら辺がどうなったのかを見たいなーと。八神も夏の終わりに響子さんに喝を入れて以降出番がありませんでしたし……後日談とか劇場版で登場しているそうですが。
 最初は酔っぱらった勢いで想いを叫んでいた五代くんが、次第に一人の男の頼もしさを見せていく様もカッコよかったです。


 といった感じで、前々から気になっていた「めぞん一刻」の一端に触れることができた作品でした。今回はおよそ90分のダイジェストでしたが、アニメ本編は96話とのことで、一体どれほどのトラブルが繰り広げられていたのか、非常に気にはなるところですが、手を出すとすればまずは原作からかな……と思う今日この頃でした。
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