ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
当ブログの記事をコピーした、怪しいサイトにご注意ください。

「まずさ」との邂逅

2022-10-18 07:16:06 | 日々の生活
 甘いお菓子、辛い料理、苦い薬に渋いお茶、酸っぱい果物……味にも色々ありますが、特に苦手な味はありません。病院で苦い薬を処方されても、「苦い」とは感じるものの「まずい」と感じたことはありませんでした。

 料理に関しては自炊・外食問わず、あまり冒険することはありません。未知の食べ物は口に入れた瞬間ゾワッとする感じが広がりますが、かといって食べられないこともなく。苦手な部類に入る牡蠣やカレーうどんも同様です。

 そんな具合でこれまでの人生において、幸運なことに「まずい」と感じる食べ物に出会ったことは殆どありませんでした。そう、殆ど。少なくとも二回、私は人生で「まずい」と記憶している料理に出会っています。

 具体的に何の料理かは避けますが、少なくとも10年、20年以上の月日が流れているにも関わらず、未だに強烈に「まずかった」という記憶が残り続けています。どこがどうまずかったのか、例えるならどんな味か……までは覚えていません。とにかく一口食べて甘い、辛い、苦い、渋い、酸っぱい……どの感想よりも先に「まずい」が飛び込んできたのは、覚えている限りではその二回だけです。

 二つのうち一つは「普段食べない食材が含まれていたから」という可能性が高いですが、もう一つは特に変わったものは入っていなかった……はず……なのに何故あんな味に……?当時ですら「これまずいんですけど」とか質問できるはずがありませんし、今となっては確かめる術もありませんが、ただただ「まずかった」。その記憶だけが強烈に残り続けています。

 とはいえ、そのまずさが必ずしも悪いことかというと、そうでもなく。「あれ、まずかったよねー」と共通の記憶で盛り上がれますし、何だかんだで食べた前後の出来事とセットで思い出されるわけですから、「まずさ」がきっかけで、あれやこれやと当時の出来事を思い出すことが出来ます。いや、出来ることなら「おいしい」をきっかけにあれこれ思い出せる方が良いんですけどね?(汗。

 それからしばらく「まずい」料理とは出会っていませんが、またいつか出会い、「あの味は無いわー」と会話のタネになる日は来るのでしょうか……来て欲しいような、来なくていいような。とりあえず安牌であろう食材を、特に冒険しないメニューを選び続ける限りは、そういった出会いは無さそうな今日この頃でした。
コメント (2)