ひびレビ

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「ラブライブ!スーパースター!!」2期を見て

2022-10-10 07:58:11 | 2022年アニメ
 というわけで「ラブライブ!スーパースター!!」2期を視聴しました。

 1期は終盤を除けば結構楽しめていましたが、2期はあまり楽しめませんでした。

 まず、かのんをあまりにも持ち上げすぎだと感じました。ライバル・マルガレーテのようにソロアイドル路線を貫いた結果、かのんだけに留学の話が来る。あるいは東京大会前後で宣伝動画を撮影し、その過程でかのんがソロ曲を披露する。そういった過程を経ているのならば、彼女だけに留学の話が来るのも理解出来ますが、9人で歌っていたにも関わらずかのんだけが評価されたのは何故なのか。
 かのんの歌の素晴らしさは1期から描かれていた要素ではあるものの、国際的に評価される過程がやや不十分だったように感じます。

 結果、最終回付近ではかのんが留学するか否かが中心となってしまい、1期の頃から目指していたはずの「ラブライブ!」は通過点扱い。東京大会で優勝したとはいえ「全員で歌うべきか否か」と悩んでいた雰囲気はどこにもなく、最早全国大会は消化試合のような扱いであり、感動も何もありませんでした。せめて東京大会ではサニーパッションへのリベンジ、全国大会ではマルガレーテと留学をかけて激突!ぐらいの盛り上がりは欲しかったです。

 そんな全国大会の盛り上がりを犠牲にしてまで展開した留学の話は、2期最終回ラストシーンという局面においてまさかの中止。からの3期決定。もうわけがわからないよ。
 1期のライバル・サニーパッションはマルガレーテに台詞内で敗北していたことが判明し、マルガレーテ自身は初登場からしばらくまともな出番が無く、悲願だったはずの「ラブライブ!」優勝は何の感慨も無いままに掴み取り、みんなで背中を押したはずの留学は中止……2期は一体何がしたかったんでしょうね……


 改めて振り返ると2期は……恋ちゃんがゲームにはまる話ぐらいですね、楽しめたのは。それ以外はとにかく悪いところばかりに目がいってしまいました。特に可可とすみれ。1期の頃は微笑ましいやり取りを繰り広げていたのに、2期になってからしばらくは可可がすみれのやること全てにいちゃもんをつけているだけにしか見えなかったため、見ていて気持ちの良いものではありませんでした。
 新たに加わった一年生組にしても、正直加入させる必要があったのかどうか……もっと「一年生がいて良かった!」と思える場面が欲しかったですね。正直加入するまでの印象の方が強く、全員揃った後は「一年生」でひとくくりにされていたように感じました。

 新たに登場したマルガレーテも初登場のインパクトこそあれ、久々に出てきたかと思えばあっさり敗北し、往生際の悪さを露呈。あれを「夢を叶えようと必死になる姿」と捉えれば良いんでしょうけども、あまり好感はもてませんでした。
 ライバルの座を奪われたサニーパッションは結局何だったんだろうなぁ……経歴そのものは華々しいものの、全て結果でしか語られないために実際にどれほどの実力者なのか伝わりづらく、マルガレーテが彼女らを上回ったといわれても凄さが分かりづらいです。


 総じて、2期は1期に比べて後半の盛り上がりに欠けていたと思います。「全員で歌うべきか否か」「かのんを送り出すか否か」など、誰かの夢を叶えることは、誰かの夢を奪うことになる……そんな話が展開されていたようにも思えますが、全体的に唐突さが目に付いてしまい、腰を据えてじっくりと作品のテーマを考えながら楽しむことは出来ませんでした。

 3期は……何をやるんですかね。「ラブライブ!」連覇を狙って、また同じような展開を繰り返すのでしょうか。はたまた、各々の夢について描くのでしょうか。普通に留学して、留学中の話を映画でやれば良いんじゃないのかな……
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