2016年春アニメ、ウルトラスーパーアニメタイム枠内の短編アニメ「宇宙パトロールルル子」全13話を視聴しました。
宇宙人と地球人が暮らす町・荻窪。そこに住む普通に憧れる少女ルル子は、ひょんなことから氷づけになってしまった父親に代わり、宇宙パトロールとして銃に変形して荻窪の治安を守ることになってしまった。
謎の少年にしてルル子の初恋の相手・ノヴァくんや、元悪人のミドリ、オーバージャスティス本部長らと捜査にあたっていたルル子だったが、突如現われた宇宙海賊にして母親のララ子に荻窪を万引きされてしまい、それが元となって様々な次元で荻窪を探すことになってしまう。
そしてとうとう宇宙パトロールの銀河指令本部にオリジナルの荻窪があることを突き止める。そこには人それぞれの荻窪が密集していた。ルル子たちは海賊たちから荻窪を守ったとして、銀河パトロール本部長から功績を称えられるも、それは本部長に化けたブラックホール星人の罠だった。加えてノヴァは空っぽで薄っぺらいナッシング星人であり、ブラックホール星人に命じられてルル子の初恋から生まれた「トキメキジュエル」を万引きした。
様々な価値のあるものを万引きしてきたブラックホール星人は、価値の無いものに価値があるんじゃないかという考えにたどり着き、宇宙一価値のある荻窪で生まれた宇宙一価値の無いルル子の初恋が狙われたのだ。
ルル子はノヴァに裏切られたショックで死に瀕するも、ノヴァが一度も嘘をついていないこと、ずっとノヴァだったことに気づかされた。自分の初恋が終わっていないと気づいたルル子は「何度だって初恋してやるんだ!」と立ち上がり、ララ子たちの力を借りてノヴァに思いを告白する。
何度盗まれても復活するルル子の思いはノヴァに届き、とうとうノヴァの心にも感情が生まれた。だがノヴァにはブラックホール星人がマイクロブラックホールを仕込んでおり、ルル子も一人の力ではブラックホール星人には敵わない。そこでノヴァは自身のマイクロブラックホールと相手のブラックホールをアレして消滅させることを提案。ルル子はいつかまた別の次元で会えることを信じ、ノヴァとの思い出が詰まった一撃でブラックホール星人を消滅させるのだった。
落ち込むルル子に父は「彼氏が出来たらお父さんに紹介するもんだぞ!普通はな」と、宇宙の果てまで追いかけるように告げる。戦いの最中で次元を超えてパトロールできる力を手に入れたルル子は、ノヴァを探しつつ、今日も銀河のパトロールに出かけるのでした・・・
「荻窪を万引きする」「宇宙の文化は一定レベルになると荻窪になり、価値がある」「人それぞれの荻窪がある」「オリジナルの荻窪はたった一つ」「万引きされた荻窪たちが宇宙に帰っていく」・・・とまぁ、荻窪がやたらと壮大なスケールで語られるうえに、よく分からない単語がサラッと出てくるのが宇宙パトロールルル子です(笑。
最初からテンポ良く楽しい作品だったのですが、終盤の盗まれた初恋、蘇る初恋、無敵の初恋と、ルル子のノヴァに対する熱い思いが引き金となって繰り広げられた戦いは非常に面白かったですね。ラストバトルの熱さとほろ苦さは秀逸です。また、ルル子の服装も学校の制服と宇宙パトロールの制服が入り混じっているのもカッコよかった。
普通を求めていたルル子が、いつしか普通じゃない出来事の数々に巻き込まれ、それでも「初恋」というごく普通の思いを届けるために立ち上がる。宇宙の平和や諸悪の根源を倒す、ということではなく、あくまでも立ち上がる理由がノヴァへの思いというのも、普通の女子中学生らしいと感じました。
単に「普通」というと、他と違いの無い、無個性のようにも感じられます。けれどもその「普通」も自分が自分で決めること、だからこそ大切なものであると教えてくれたおじさんもいました。おじさんは「何度だって初恋してやるんだ!」というルル子に対して「本当に大事なものはなくならない。目に見えないものなら、尚更な」「初恋をした中学生は無敵だ!相手に思いを伝えることができたのなら、残りの結果はおまけみたいなもんだ」とハードボイルドなことを言ってくれたのも印象的でしたね。
ちょくちょく歌詞が変わる勢いのあるOPに対し、EDは非常にゆったりとした感じでしたが、12話で使われたルル子がノヴァに思いを伝えた際に使用されたバージョンは、シーンと相まって非常に熱くなれました。
スケールの大きな話になったり、ブラックホール星人を倒す際も「アレして」と説明をざっくり省いたところもありますが、とにかくテンポ良く進んでいくので、理解が追いつかなくても面白さを肌で確かに感じ取れる作品、それが宇宙パトロールルル子だったと思います。笑えて、燃えて、ちょっと切なくなって。いい作品をありがとうございました!
宇宙人と地球人が暮らす町・荻窪。そこに住む普通に憧れる少女ルル子は、ひょんなことから氷づけになってしまった父親に代わり、宇宙パトロールとして銃に変形して荻窪の治安を守ることになってしまった。
謎の少年にしてルル子の初恋の相手・ノヴァくんや、元悪人のミドリ、オーバージャスティス本部長らと捜査にあたっていたルル子だったが、突如現われた宇宙海賊にして母親のララ子に荻窪を万引きされてしまい、それが元となって様々な次元で荻窪を探すことになってしまう。
そしてとうとう宇宙パトロールの銀河指令本部にオリジナルの荻窪があることを突き止める。そこには人それぞれの荻窪が密集していた。ルル子たちは海賊たちから荻窪を守ったとして、銀河パトロール本部長から功績を称えられるも、それは本部長に化けたブラックホール星人の罠だった。加えてノヴァは空っぽで薄っぺらいナッシング星人であり、ブラックホール星人に命じられてルル子の初恋から生まれた「トキメキジュエル」を万引きした。
様々な価値のあるものを万引きしてきたブラックホール星人は、価値の無いものに価値があるんじゃないかという考えにたどり着き、宇宙一価値のある荻窪で生まれた宇宙一価値の無いルル子の初恋が狙われたのだ。
ルル子はノヴァに裏切られたショックで死に瀕するも、ノヴァが一度も嘘をついていないこと、ずっとノヴァだったことに気づかされた。自分の初恋が終わっていないと気づいたルル子は「何度だって初恋してやるんだ!」と立ち上がり、ララ子たちの力を借りてノヴァに思いを告白する。
何度盗まれても復活するルル子の思いはノヴァに届き、とうとうノヴァの心にも感情が生まれた。だがノヴァにはブラックホール星人がマイクロブラックホールを仕込んでおり、ルル子も一人の力ではブラックホール星人には敵わない。そこでノヴァは自身のマイクロブラックホールと相手のブラックホールをアレして消滅させることを提案。ルル子はいつかまた別の次元で会えることを信じ、ノヴァとの思い出が詰まった一撃でブラックホール星人を消滅させるのだった。
落ち込むルル子に父は「彼氏が出来たらお父さんに紹介するもんだぞ!普通はな」と、宇宙の果てまで追いかけるように告げる。戦いの最中で次元を超えてパトロールできる力を手に入れたルル子は、ノヴァを探しつつ、今日も銀河のパトロールに出かけるのでした・・・
「荻窪を万引きする」「宇宙の文化は一定レベルになると荻窪になり、価値がある」「人それぞれの荻窪がある」「オリジナルの荻窪はたった一つ」「万引きされた荻窪たちが宇宙に帰っていく」・・・とまぁ、荻窪がやたらと壮大なスケールで語られるうえに、よく分からない単語がサラッと出てくるのが宇宙パトロールルル子です(笑。
最初からテンポ良く楽しい作品だったのですが、終盤の盗まれた初恋、蘇る初恋、無敵の初恋と、ルル子のノヴァに対する熱い思いが引き金となって繰り広げられた戦いは非常に面白かったですね。ラストバトルの熱さとほろ苦さは秀逸です。また、ルル子の服装も学校の制服と宇宙パトロールの制服が入り混じっているのもカッコよかった。
普通を求めていたルル子が、いつしか普通じゃない出来事の数々に巻き込まれ、それでも「初恋」というごく普通の思いを届けるために立ち上がる。宇宙の平和や諸悪の根源を倒す、ということではなく、あくまでも立ち上がる理由がノヴァへの思いというのも、普通の女子中学生らしいと感じました。
単に「普通」というと、他と違いの無い、無個性のようにも感じられます。けれどもその「普通」も自分が自分で決めること、だからこそ大切なものであると教えてくれたおじさんもいました。おじさんは「何度だって初恋してやるんだ!」というルル子に対して「本当に大事なものはなくならない。目に見えないものなら、尚更な」「初恋をした中学生は無敵だ!相手に思いを伝えることができたのなら、残りの結果はおまけみたいなもんだ」とハードボイルドなことを言ってくれたのも印象的でしたね。
ちょくちょく歌詞が変わる勢いのあるOPに対し、EDは非常にゆったりとした感じでしたが、12話で使われたルル子がノヴァに思いを伝えた際に使用されたバージョンは、シーンと相まって非常に熱くなれました。
スケールの大きな話になったり、ブラックホール星人を倒す際も「アレして」と説明をざっくり省いたところもありますが、とにかくテンポ良く進んでいくので、理解が追いつかなくても面白さを肌で確かに感じ取れる作品、それが宇宙パトロールルル子だったと思います。笑えて、燃えて、ちょっと切なくなって。いい作品をありがとうございました!