Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

「音質アップ」はシステム全体で考えるべき

2014年07月02日 | ピュアオーディオ

同じ事をやっても良かったと云う方、悪かったと云う方がいます。例えば「ヒューズ」をオーディオグレードヒューズに交換した場合、原理的には接触抵抗や線抵抗が減少して良くなるはずである。ところが「良かった」と「悪かった」と「変わらない」と云う評価が出て来る。これはなぜか?

原理的に良いモノは必ず効果が出て来るものだ。変わらないや効果がなかったと感じられる場合は、他の部分にもっと大きな「ネックポイント」が有ると云って良い。同じ事をやっても出て来る効果はシステム全体のネック部分で決まって来る。

機器にばかり捉われている方が多いが、ケーブル類は機器に匹敵する性能の加減が有る。電源ケーブルや電源系は、「音質の要」。これが判らない方は「試行錯誤」が続く事だろう。良くなっても「偶然」の産物で、機器やケーブル、部屋が変われば元の木阿弥。技術の獲得となっていない事が原因である。

原理を考えずに、機器の入れj替え・交換ばかり20年も30年もして、「オーディオ歴」は長いけれど「問題意識」と「技術意識」がないと進歩や成長がない。たかが趣味だからと遊び半分なら、「音質アップ」等考えない事だ。

「良い音楽を良い音質で楽しみたい」と考えて音質アップを続けて来たが、音は記憶する事が非常に難しい。それなりに鍛錬が要る。15分前に聴いたサウンドを覚えられない方は、訓練するしかない。これは年齢が行くほど記憶力が落ちて来るから始末に負えない。

システム全体のグレードを上げる様に、常に「ネックポイント」を意識して、階段を1歩づつ上がる様な地道な取り組みが求められる。

使用頻度も大きな問題だ。毎日2時間程聴く方は問題ないが、1回/週や数回/月に聴かれる様な方はシステムの「維持」が出来ていない。空気中に放置しているだけで「酸化」ははじまるのだ。銅線に緑青が付いて来る様だと「音質アップ」より前の段階、心構えが出来ていない事になる。「維持」(管理)と「改善」は同時並行的な両輪である。維持なくして改善はなく、改善するなら維持管理をすべきである。