オーディオのサウンドについて、良く「品質が良い」と云う言葉を聴きますが、チョッと違う使い方をされている様に思います。
「品質」(QC=クウォりティコントロール)は、同じ製品(商品)を作って如何に「バラツキ」を少なくするかであり、「品質が良い」とはバラツキが少ない状態を指します。バラツキには必ず「R」(幅)が有るモノです。
これに対して「音質」は、「音のグレード」の事を云っているので有って、「音質が良い」とは、音質グレードが高い事を指している。ただこれは「主観的な側面」が多々有る指標なので、有る方にとっては音質が高いかも知れないが、別な方にとっては音質が低いかも知れない。「音質」については「客観的な指標」がない訳でもない。再生周波数特性は広い程良いし、歪み(ノイズ)は少ない程優秀だと云える。エネルギー感の再生も有る方が無い方よりも音質が高いと云えるがそれだけではない。
オーディオの「音質の指標」が固まっていない事が大きな問題だと思う。オーディオ機器が誕生して100年経ってもその「管理指標」が固まっていない事、周知出来ていない事を考えると、まだ技術的には「発展途上」に有るのかも知れない。