Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

小型SP・中型SP・大型SPの違いは・・・

2014年07月19日 | ピュアオーディオ

小型SP・中型SP・大型SPの違いは「低音域の再生の違い」に有ると思います。SPのサイズも違って来ますが、本質的には「低域の再生」に有ると考えています。中域や高域は大型SPと変わらないユニットが使われている場合も有りますが、低域のエネルギーに見合うユニットでなければ単なる見かけ倒しだと思います。

SPユニットの再生帯域では良く30Hz~2000Hz(ウーハーのみ)ぐらいの表示が有ります。これが中型だと40Hz~、小型SPでは60Hz~、ミニSPでは100Hz~・・・とだいたい分かれています。問題はユニットの特性ではなく、実際に出せる再生限界値がどれくらいか?です。

音楽を聴くには最低再生域が40Hzも有れば使えます。但し重低音は望めません。30Hz出せる25cmウーハーのシステムと、40Hzしか出ないはずの38cmユニットを使ったシステムとで、「音の重心」が逆転現象なんて事が起きます。本当の30Hzが出ていれば25cmウーハーシステムの方が重心が低くなるはずですが、逆に40Hzしか出ないはずのユニットを使ったシステムの方が重心が低くなる事が有ります。

この現象は「中域」のユニットに起因する場合が有ります。25cmウーハーと1インチスロートのドライバーの組合せと、2インチスロートドライバーを使ったシステムでは完全に音の重心が違います。当然スケール感も違って来ます。この辺に2インチスロートドライバーの存在価値が有ります。

低域のエネルギーは対数に逆比例する様に、下がれば下がる程エネルギーが出て来ます。そうなると「振動」として「音変換効率」が落ちて来ます。この辺の対策をやらないと本来の性能を発揮させる事は難しいと思います。

中型や小型のSPを鳴らすのはそう難しく有りません。ドライブ力の強いアンプをあてがってやれば簡単に水準以上のサウンドが出て来ます。ただし「絶叫サウンド」で緊張感が有り好ましい音質に感じる事が出来ますが、本当のサウンドは「ゆったり」と出てきて初めて色艶や表情が出て来るものです。