Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

スピーカーだけはビンテージ品に目が向く

2016年12月03日 | ピュアオーディオ
ソース機器やアンプ類は出来るだけ2000年以降のモノを使いたいと思っている。FM放送を楽しんでいるが困った事も有る。出来るだけ良い音質で楽しみたいと思っているが、番組によっては古い録音(1950年代~1970年)頃の録音が出て来る。2000年以降の録音と1970年代以前の録音では明らかに「音数」が違う。最新の録音の方が「音数」が多い。出来れば最新録音盤で新しい演奏者のクラシック音楽を聴きたいモノだと思っている。

ソース機器もパッケージ型のモノが自分には合っている。PCを使ったモノは「音質的に疑問」が有るので、パッケージソフトがこれからもメインになる。しかし、世の中はPCを使ったダウンロードが主流になりつつある。便利なのは良いが、保存性や音質の面では納得していない。PC本体やHDD等のPCパーツの寿命は5年くらいだと思える。一生懸命に録音をダウンロードしてもHDDの寿命が5年くらいではやりきれなくなる。

デジタルレコーダーもこの先何年寿命が有るのかも分からない。また新しいソースが発明されて変わるのではないかとも思える。世の中の移り変わりが激しく、モノの良し悪しを判断しながら趣味をやらなければならない。

ソース機器やアンプ類はデジタル技術や回路技術によって日進月歩の進化をしているが、ことスピーカーについては「進歩」と言えるのだろうか?と疑問を持っている。今では本当の大型SPは数えるくらいしかないし、図体だけデカくて30㎝ユニットやドーム型ユニットを使ったモノばかりだ。本当にお金をつぎ込んで、技術をつぎ込んで作られたモノとは思えない。その例として単純にSPの前面になる「サランネット」の作りだ。ビンテージ品には手の込んだ格子を使ったモノや、一見SPとは思えない装飾をしたものが沢山あった。それらが簡単なサランネットになってしまった。コスト低減がそこまで徹底されている。それで夢の有る趣味と言えるのだろうか?

またユニットも、チャチな作りのユニットになってしまった。昔のタンノイのユニットはバックカバーも含めて非常にいい姿をしていたが、最近のモノは国産の40年前の安物ユニットと同じ「ブリキ」の作りに近い粗悪なものになってしまっている。いくら見えないからと言って、そこまで手を抜かれると使う気にもならない。

昔のSPユニットは単体で素晴らしいデザインがしてあった。見てほれぼれするようなデザインだったと今でも思う。そんなユニットが今ではお目にかかれなくなってしまった。