Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

ケーブルのグレードアップの考え方

2016年12月15日 | ピュアオーディオ
ある方から以下のような質問を受けました。それについての当方の回答を記して見ます。

<線材の太さに適正な長さがあるようですが、仮に1mで使用した場合、音質はどのように変化するものでしょうか。>

当方の経験では、
(1)線抵抗値は低い方が良い(スピード感・SN比) 
(2)線の断面積=伝送量(音数)
(3)材質(音数・音色)
が重要と思います。

線材の太さに適正な長さなどないと断言します。出来れば太く(断面積大)なるほど音のエネルギー感や音の厚みが出て来ます。前述(1)(2)(3)は相互に絡んで来ます。

もっと詳しく説明すると、
1)線抵抗値は低いほど良い・・・ケーブルの両端にテスターの端子を当て、抵抗値を測定して置く。線抵抗値は短いほど有利になる。 
2)断面積は大きいほど良い・・・1本のケーブルより、3~5本のケーブルを束ねて使う。1本ケーブルでは断面積を稼げない。 
3)材質・・・銅線より銀線の方が伝送容量大やスピードが速い。しかし、銅線には銅線にしか出ない質感が有り、銀線も又然り。2)の項で云った様に組み合わせるのが良い。 
4)最後は自分の好みの音に仕上げる事。
5)すべてのケーブルを揃えて初めてそのケーブルの真価が判る。 

どこか自分では関係ない部分と思っている所でも、1か所でもグレードが違うとその低いグレードの音に引きづられ、グレードが下がってしまう。

私は現在特殊な線材を自己開発し、可能な限り太くして(プラグ類に制約が出る)、特殊構造の鋼材入り銀線材を使っています。10~20mぐらいでは一般のテスターでは測定不能の低抵抗値です。それで電源ケーブル・ラインケーブル・SPケーブル・SP箱内配線・アンプ内配線・電源トランス付タップ内配線・クロック配線等、すべてのケーブルを同じ線材で統一して揃えて使っています。今までにケーブル類の総入れ替えを10回以上して来ました。ケーブルは奥が深いです。