続きです。
大神神社の「大神」は「ミワ」と読びます。三輪明神として祀っていますからね。
「三輪」は「巳輪」。「蛇の輪」。「とぐろを巻いた蛇」だから「三輪」と考えられます。そして三輪山が大神神社の御神体。山は蛇がとぐろを巻いている姿。つまり「山=蛇」。山神は蛇神です。勿論、三輪明神である大物主は蛇神となります。龍ではありません。
以前にも書きましたが、正月飾りの「鏡餅」は「とぐろを巻いた蛇」を示しています。餅の部分はとぐろを巻いた蛇。そして蜜柑は蛇の目です。
「ダイヤモンド富士」を思い出して欲しいのですが、あの姿はとぐろを巻いて目を光らせた大蛇の姿と古代の人は考えた。そのミニチュア版が「鏡餅」です。
出雲大社の場合、神の使いとされるのは沖縄から目を光らせ海を照らして出雲にやってくる背黒海蛇です。海蛇もまた蛇、龍ではありません。
アイヌ語で「神」を「カムイ」と読んでいますが、「カ=蛇」、「ム=産む」です。つまり「神=蛇産む=女の蛇」と取れます。
蛇は「カ」、または「カカ」。「母さん」も蛇を表しているし、田圃の案山子(カカシ)も「蛇の子」と取れます。案山子が一本足なのは蛇だからですし、山案山子と言う毒蛇も存在します。日本は蛇あっての国です。龍は存在していなかったのです。
縄文式土器も日本が蛇神信仰の国である事を証明しています。縄文式時は縄で模様を付けている事からその名が付いたのですが、その縄の模様は蛇を表しています。龍ではありません。今のところ私、龍の模様が入った縄文式土器は知りません。龍は日本にはいませんからある筈ないと思います。
龍発祥の中国だって元々は蛇神の国です。紀元前3350年に中国で誕生したとされるフッキとジョカはインドの竜王ナーガ・竜女ナーギとほぼ同じ姿です。人頭蛇尾、あるいは上半身が男女の人間、下半身から下が蛇ですから。
つまり蛇が神格化した存在が竜、もしくは龍であるとも言えます。これは蛇神を信仰する国の全てがそうだと言えます。
インドや西域から仏教の経典を持ち帰ったのは三蔵法師です。その経典を漢訳した教本に龍に付いて書かれていますが、その龍の特徴は蛇そのものです。
現在も生きていて上げ膳据え膳の生活をしていると言われる空海も、龍神の絵を残しています。その絵に描かれている龍神はインドのナーガ・ナーギ、中国のフッキ・ジョカ同様、上半身が人間で下半身が蛇の姿をしています。
つまり三蔵法師も空海も九似の特徴を持つ現在の龍の姿で龍神を把握・認識していないのです。それは実際に龍を見たことがないからだと言えます。
三蔵法師や空海が九似の龍を見たことがないのに、仙台市長町の某ピアノレストランで6~7人の女性ヒーラーが龍を見た。これ、本当だったら凄い事だと思います。大変な発見ですよ。
昔はテレビもネットもない。照明は蝋燭。命のやり取りが普通に有った。今より危険な時代です。当時の人々の精神力・直感力・霊感は現代人の比ではないと思います。その昔の人に見えない龍を現代を生きるヒーラーさんが見た。これは奇跡に等しいと思います。
私は龍を見たヒーラーさん達がその時のシーンをブログに書いたのではないかとネットで検索したのですが、誰も書いていないようです。
その一ヵ月後にも同じ場所でY氏のピアノトークショー兼講座??があったのですが、前回出席したヒーラーさんは商売にならないと思ったのか出席しなかった人が多かったです。
空海も三蔵法師も見たことがない龍を見たというのに出席しなかった。龍神様、龍神様言っているのに龍神様に会いに来なかった。これって本当に龍神を信仰しているのか甚だ疑問です。
そしてもし龍が見えた事が虚言であった。龍が見えるとして詐欺的スピリチュアル商売をしているのであったら、とんでもない罰当たりだと思います。神道と仏教を汚す行為です。これは絶対やってはいけない事だと思いますね。
続く。