諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

えっ、「神戸らんぷ亭」が全店閉店ですと!?

2015年08月14日 02時55分33秒 | ニュース

1993年末から1994年の5月まで、私は東京は飯田橋寄りの神保町で某タブロイド紙の編集・制作の仕事をしていた。創刊から廃刊までの半年間だった。

このタブロイド版は自分で言うのも何だが最低な新聞だった。ハッキリ言って新聞を経験しているのは私くらいなもの。他の連中は雑誌の編集経験者のみ。何のことは無い、雑誌編集の手法で新聞を創るのが売りの新聞だったのだ。編集者が創れば新聞もこれだけ読み易くなるとして。新聞なのに漫画雑誌みたいな感じで。

結果、地獄だった。私は雑誌の編集経験もあるが、毎日が締切日って絶対無理である。新聞の編集方針で無ければ。こんなことも判らない経営者はとてつもない馬鹿だと思う。

まっ、何だかんだで創刊から半年で35億円もすったのだから馬鹿なんでしょうけど、ここまでの馬鹿がカリスマ編集者から出版社を立ち上げ、ベストセラーを出したのだから世の中判らないものです。馬鹿じゃなければ出来ないと言う事も有るのでしょうけど。

このタブロイド紙での勤務時間は昼と夜の2交代制だったが、自宅に帰れる編集者は殆どいなかった。新聞の整理記者だった私なら簡単に出来たが、雑誌編集者上がりは新聞の創り方が判らない。だから出稿まで時間がかかり過ぎていた。殆ど狂乱寸前で仕事をしていた。

私は何とか帰宅出来たが、それでも夜の仕事は激務だった。なんたって午後9時出社で午後12時半帰宅である。ハッキリ言って死にますよ、これ。

12時半に会社を出て午後1時に食事。そして午後3時にアパートに着いて直ぐに就寝。そして午後7時に起床し、風呂に入り8時に家を出て9時に出版社到着と言うサイクルだった。つまり一日4時間しか寝ることが出来ないのである。もう頭に来た。

もっと頭に来たのはギャランデイ。時給で計算すると400円そこそこだったのである。

馬鹿馬鹿しい。もう辞めたい、もう辞めたい。早く辞めたい。馬鹿地獄だ。もう限界。もう駄目だぁーと思いながら半年間勤務した。そして半年でやっと廃刊となってくれた。廃刊にならなければ私が廃人になるところだった。

もう本当に潰れてくれて良かった。自分が編集に関わっていたが、こんなに廃刊になって良かったと思った事は無い。私は助かったのだ。勝ったのだ。あっははははははははっ、はぁーあ(大泣き)。

この半年間、私の楽しみは仕事終わりの食事だけだ。豪華に行こうと言う日は「いもや(神保町・飯田橋にとんかつ店、てんぷら店が数店ありました)」のとんかつ定食とてんぷら定食。でも、睡眠不足で食欲が湧かない。全部食べられない。とんこつラーメン店もあったが体が疲労で受け付けなくなっていた。そこで殆ど毎日食べてたのが「神戸らんぷ亭」の牛丼と鮭定食です。

地獄の半年間のオアシスが「神戸らんぷ亭」。そこで私一人、何時も一人で人生を悲観して食べていた牛丼と鮭定食。大変美味しゅうございました(涙)。

ハッキリ言います。牛丼も鮭定食も「神戸らんぷ亭」が一番美味しいです。これ、絶対に間違い無しです。らんぷ亭で食べたら他の牛丼チェーンでなんか馬鹿馬鹿しくて食べれません。本当に美味しかったです。

先ず、牛丼は牛肉が多い。他のチェーンの1.5倍位ある。勿論、並での話。しかも味がしっかりしている。間違いない。間違いなく美味しい。

鮭定食も焼き鮭が大きい。他のチェーンとは比べられないくらいに。それでいて他のチェーンよりも10円安い。牛丼も10円安くてお肉たっぷり。美味しい、美味しい。

仙台に戻って来たが、仙台には「神戸らんぷ亭」が無い。故に私は仙台に戻り20年近いが、牛丼は他のチェーンで4回程しか食べていない。それだけ味に差がある。本当に「神戸らんぷ亭」の牛丼は美味しかったのである。

その「神戸らんぷ亭」が全店閉店し、ラーメン屋になると言う。何か私の青春の店が閉店する感じで寂しいです。

らんぷ亭はダイエーが経営していたのですが、ダイエー同様どこかに吸収されて、こんな日が来るのではないかと思ってはいました。

らんぷ亭の牛丼も鮭定食も他の牛丼チェーンよりもコストがかかっていたのだと思います。私は他の牛丼よりも1.5倍高くても「神戸らんぷ亭」の方が絶対良いと思うのですが、そうはいかなかったのでしょうね。

旨くても商売は上手くいかない。ホント商売は難しい。

私の人生も閉店しているようなもんですが、どうしたらよいでしょうね。そろそろ再開したいと思っているのですが、「神戸らんぷ亭」でさえ閉店してしまう時代に生きていく自信がなくなっちゃいました。

あーあっ、人生は難しいですねぇー。出来ればもう一度らんぷ亭の牛丼が食べたかったですね。

さようなら、私の青春の「神戸らんぷ亭」。有難う「神戸らんぷ亭」。美味しかったよ。

 

ではでは。

コメント (4)
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