諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

消えたボス猫。その1

2016年03月20日 08時43分55秒 | 動物

今から35年以上前の話ですが、元下宿屋だった家を買いました。勿論、私の親父が。

その下宿屋だった家はバス通りに面してますが、それほど繁華街と言う訳ではないです。しかも道幅の拡張に合いまして、向かい側の家や店は全部立ち退きに。皆、相場の倍以上の立ち退き料を貰い、嬉々として引越しして行きました。

買った時点ではどちらが側が立ち退く事になるのか判りませんでしたが、向かい側が立ち退く事になってうちの親父は結構ガッカリしてましたわ。立ち退き料は高額ですから。

現に立ち退きが決まったのに新築した家や喫茶店を開業した店もあったのです。勿論、立ち退き料を跳ね上げる為です。まぁー仙台ですからそんなもんです。私の親父も賭けに出て買った節が見れますが・・・・・・・・・。

下宿屋はかなり老朽化してました。家屋の資産価値はゼロ。そして長く住んでいなかったみたいで可也痛んでいました。酷いもんでした。ガラス戸は数箇所割れてましたし・・・・・。

私はその下宿屋を見に行き、割れたガラス戸開けます。「うっ、何かがいる」と思った瞬間、うわぁっー。

何と数匹の猫が血相を変えて二階の階段を登っていったのです。多分、7匹程だったと思います。ビックリしましたわ。

でも犬好き猫好きの私です。「どれどれいるのかなぁー」と心で呟き階段を登っていったら、猫も逃げ場が無いのが判っていた様で、またまた血相を変えてパニック状態で私の脇を落ちる様に階段を下り、そのまま下宿屋から逃げて行きました。

こんなボロ下宿屋でも野良猫たちにとってはパラダイスだったと思います。猫は自分の住まいでは糞とか尿はしません。綺麗に住んでいたのです。それを私が分捕ってしまった。大切な野良猫の住みかを。結構罪悪感を覚えましたよ。しょうがないですけど。

その後、その下宿屋は少々リホームして二つの部屋を店舗に改装。家業だった新聞販売店の支店兼従業員の宿舎にしました。

私も証券会社を辞めてから暫く住んでいた事もあります。大量の本を貯蔵して。その大量の本は私が東京に出た時に親父に捨てられてしまいました。ガッカリしましたわ。今だったら可也貴重な本もあったので。今更悔やんでもしょうがないですけど・・・・・・・・・(大泣き)。

その後、新聞店を廃業。下宿屋だった支店は取り壊して駐車場に。そして私が東京からUターンして来て店舗付きのアパートを建築。そこで秘密の商売を開始しました。震災前まで。

商売は15年程続きましたが、店の周りには結構野良猫がたむろしてました。多分、下宿屋だった頃に住んでいた野良猫の子孫だったと思います。私はこそっと餌をやるようになりました。大切な住処を奪った罪悪感から。

ご近所さんに怒られちゃいますから本当にこそっと隠れてです。この程度しか罪滅ぼしは出来ませんからね。申し訳ないと思いながら・・・・・・・・・。

 

続く。

 

コメント
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