諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

なぜアマゴはヤマメより強いのか考えてみた。

2016年03月26日 10時47分40秒 | 動物

渓流釣りが解禁になりました。しかし、宮城県は放射能の影響で岩魚(イワナ)は釣っても食べて駄目。でも山女魚(ヤマメ)は釣って食べてもOKなんです。これ、私には判りません。

イワナとヤマメは同じサケ目サケ科の魚です。模様は違うけど姿も大変似ている。何故、イワナが駄目でヤマメがOKなのか全然判りません。多分、さかなクンでも判らないのではないでしょうか。

姿は似ていますが生態は大分違います。イワナはヤマメよりも多少上流に棲む。そして岩魚と書く様に川から岩場に上がって蛇の様に移動出来ます。ヤマメ等々の普通の魚は陸地に上げなれたら魚体を跳ねらせるだけですが、イワナはニョロニョロと移動出来るのです。蛇と魚の合いの子みたいな魚です。

でも、これが放射能に影響しているとは言えない。何だか判りません。国もその点について説明していないし、私は取り合えず川魚は全部食べるべきではないと思いますね。国は案外大雑把なものです。信じて馬鹿を見るのは何時も国民ですから。

さて、話はこれからです。東北にはヤマメがいるのですが、日本列島のほぼ中心点から西にはヤマメは基本的に生息しません。西にいるのは甘子(アマゴ)です。ヤマメと殆ど同じルックスの魚です。違いはアマゴの方にオレンジ色のパールマークが付いているだけです。

甘子(アマゴ)の由来は「食べると美味しいから。甘いと美味しいは同じ意味で」と言う説と、「雨子が甘子となった」説の二つが有ります。私は後者だと思います。渓流魚はアマゴに限らず雨や曇り空の方が釣れますから。雨だと餌が流されてきますし、釣り人の気配も判らなくなる。私は雨子説だと思いますね。

それは兎も角、たったオレンジのパールマークが有るか無いかの違いなのに、アマゴとヤマメは共存が出来ません。アマゴとヤマメを一緒にするとヤマメがいなくなるのです。勿論、アマゴがヤマメを食べるケースも有りますが、それだけが理由では有りません。

例えば西のアマゴが生息している川に養殖したヤマメを大量に放流する。それなのに数年後には完全にヤマメは消えます。全滅と言っていい。何故なのか。

答えはヤマメがアマゴになるからです。ヤマメとアマゴが交配するとアマゴだけが産まれる。それが理由です。遺伝子的にアマゴの方が強いと言う事です。

イワナの生息域にアマゴを放流するとイワナも激減するみたいです。やはり交配も原因の一つですが、アマゴがイワナを捕食するからと言われています。似ていてもアマゴはとんでもなく強い魚なんです。

例えば東北にアマゴを放流したらヤマメは絶滅する可能性があります。アマゴは日本古来の魚なのに、ブラックバスの様な外来種みたいに生態系を乱す恐れがある。何故それ程強いのか。

私、ネットで調べました。結果、どこにも載っていませんでした。うーん、困りました。

しょうがないので考えてみました、私が。見つかりました答えが。勿論、当たっていると断言は出来ませんけど。

ヤマメとアマゴの分布図とほぼ一致するものが有ります。それは樹林です。日本は東側が落葉樹林帯。西側が照葉樹林帯です。この違いがアマゴの強さの秘密なのではないでしょうか。

古来、縄文人は東に集中して住んでしました。その理由として鮭の遡上が挙げられます。縄文時代は漁業の技術は低い。そして鮭なら川を遡上する。手掴みで取れる。待っていれば毎年間違いなく獲れる。私が縄文人なら少し位寒いからと言って西に行く事は考えないです。鮭があちらから来てくれるので。

そして落葉樹林帯と言う事は土地が肥えている事を意味します。葉を落とす事で樹木も生長する。昆虫も増える。その昆虫を餌とする魚や鳥、小動物も増える。

縄文人だって肉や魚ばかり食べていた訳ではない。穀物としてドングリや栗を食べていた。落葉樹林帯は食料が豊富だった。研究者によるとその当時、世界で一番カロリーを摂取していたのは東の縄文人だそうです。縄文人にとって日本の東の地域は楽園だったと言えます。

楽園だったからこそ争いが起きなかった。アイヌ語にに武器の名称が存在しないのも、蝦夷の時代までそれが続いていたからだと私は思いますね。

話を戻します。元々はヤマメもアマゴも同一種であった。しかし餌が豊富な落葉樹林帯に棲むヤマメは楽に生きられたが、照葉樹林帯に棲むアマゴは生存競争が激しかった。それ故、遺伝子が強化された。その差がヤマメを駆逐するまでの強さの違いに繋がったのでは無いでしょうか。

今回の話ですが、私としては結構自信があるのですが、さかなクンの様な魚の研究者に取っては「何を今更」的な話かも知れません。

今回の記事は私が想像で書いた事ですので、全てに断言している訳ではございません。釣師であり、私の拙い縄文文化の知識から出した回答です。妄信はしないで下さい。

 

ではでは。

 

 

 

 

コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする