諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

河童は何故キュウリが好きなのだろうか。その2

2017年01月25日 21時49分08秒 | 伝説

続きます。

キュウリの瓜科の一年生のつる草で、発祥はインドのヒマラヤが原産。インドでは3000年以上前から栽培されていた。中国へは紀元前114前に西域(東・西トルキスタン、地中海沿岸)から伝わった。その西域の民族は当時「胡(エビス)」と言われた事から「胡の瓜」、「胡瓜(キュウリ)」となった。

日本への伝来は平安時代。キュウリと名付けられた謂れは「木宇瓜、黄瓜」と呼ばれたからみたいです。

江戸時代の園芸書には「これ瓜中の下品なり」と書いているので、江戸時代は食用とはされていなかった可能性があります。そういえば大河ドラマを見ていると戦国時代の夏のデザートとして瓜を食べているシーンをよく見ますが、キュウリを食べているシーンは見た事ないですね。勿論、西瓜も。

更に日本人で初めてラーメンを食べたと言う食通の水戸光圀はキュウリに付いて、「甚だ穢れ多し。食して仏神に参拝すべからず。また毒多くして能少し。植えるべからず、食べるべからす」と語っている。ここから考えると江戸時代のキュウリは食べられる代物じゃなかったと言えます。

人は食べないキュウリを河童は好む。この点に秘密がありそうです。

実は私にも食物アレルギーがあります。海老、バナナ、そして柿です。不思議なのですが子供の頃は大好きでよく食べていました。しかし18歳の時から食べられなくなった。急にアレルギーが出たのです。

特に強いアレルギーは柿です。子供の頃から大の柿好き。メロンよりも柿が好きなのですが、10代後半に柿を食べて3日間、七転八倒の胃痛を経験。それだけではなく喉の扁桃腺が物凄く痛み、唇が黒人のクンタキンテの様にぶっくりと膨れ上がったのです。

あれは酷かった。それ以来、30年以上柿は食べていません。あの苦しみは耐えられませんから。

バナナも海老も唇の腫れ、喉の痛みが出ます。不思議なことにバナナチップや干し柿は大丈夫です。海老は生でも焼いても出ます。

私が考えるに柿とバナナは渋みに問題があると思います。キュウリも渋みがある。その毒素が昔のキュウリは強かったのではないでしょうか。断言は出来ませんけど。

ここでふとふと思ったのですが、イザナギ命が黄泉醜女(あの世の力の有る女)達に追いかけられた時、筍を投げ、醜女達が貪り食べて時間稼ぎをした記述があります。

私、ブドウを投げたり桃を投げたりしているので、醜女達の好物だからだと思っていましたが間違っていたかも。

筍を煮る時に出る灰汁は毒です。昔は妊娠した女性が子供を中絶する為に飲んだと聞いています。

調べてみたら筍には青酸配糖体と言う植物毒が高濃度に配合されているそうです。だから食べるには灰汁抜きが必要。そしてそれらは桃や梅にも多く含まれている。

つまり黄泉醜女は毒が好物。その理由は毒は穢れている。そして黄泉の国の住人である黄泉醜女も穢れた存在。穢れた者は穢れている物を好むと言う事。

キュウリも穢れている。そして河童も穢れた存在。だから河童はキュウリが好物としたのではないだろうか。

以上が私の考えであります。

 

続く。

 

 

 

 

コメント (6)
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