諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

河童は何故キュウリが好きなのだろうか。その3

2017年01月28日 03時01分45秒 | 伝説

続きです。

それでは河童とキュウリについ書かれている虎の巻きを読んでいます。先ずはキュウリの民俗です。

キュウリは祇園信仰と結びついていて、岩手県江刺市の八雲神社ではキュウリを二本供えた。

初なりのキュウリには蛇が入っているとして川に流す習慣があった。それに付随して祇園の神が川から流れて来た瓜に乗りやって来る。瓜の中の蛇が祇園の神であるとした。

九州では川祭りの日に水神や河童に捧げる為にキュウリを流した。

福島ではヤマトタケル命がキュウリの蔦に絡まりゴマのワラで目を怪我したからキュウリを作らない。

宮城ではヤマトタケル命がキュウリ畠で敵と戦い苦戦したからキュウリを作らない。

また宮城では逆にスサノオ命が敵に追われキュウリ畠に隠れて助かったからキュウリを食べない。食べたら病になる。

鳥取では天王様はキュウリが大好きで畠で食べていたら蔓が目に入り失明したのでキュウリは作らない。

京都では祇園の日にキュウリ畠に入るとキュウリが腐る。

千葉ではキュウリを食べると家族が不幸になる。更にはスサノオ命が戦闘中に喉が渇いた。そこに老婆が現れ萎びたキュウリを貰った。美味しかった。それでキュウリは天王様の好物になった。

秋田では7月15日にキュウリを食べると赤痢になる。

広島では祇園の日にキュウリを食べると腹痛になる。

香川ではキュウリに名を書いて拝んでそれを抱いて寝ると病気が治る。

愛知では土用の丑の日にキュウリに名前と年齢を書いて奉納すると、災難と病気が避けられる。

大阪では紙に名前を書き、河童大明神、痔を治しておくれとと書いてキュウリと一緒に川に流すと痔が治る。

山形、キュウリの花を煎じて飲むと婦人病が治る。

岐阜、キュウリを煎じて飲むと淋病が治る。

富山、丑の日にキュウリの種を撒くと、キュウリが苦くなる。

新潟、キュウリの初なりを指差すと、指が腐る。

長野、山口、キュウリを数えると落ちる。

福島、キュウリの初なりを牛頭天王に供えると、熱病にかからない。

キュウリを多く食べれば熱病にかかりオデキが出来る。

等々を考えますと、スサノオ命はキュウリが大好きである事が判ります。牛頭天王、祇園信仰、丑の日もスサノオ命を示していますし。

逆にヤマトタケル命はキュウリが嫌いと言う事になります。これは何を示しているのでしょう。

調べてみるとスサノオ命は水神で河童であるとする説があります。うーん、どうなのでしょ。

八岐大蛇退治の話は斐伊川の治水工事の話であるとする説があります。八岐大蛇が暴れ川の斐伊川で、生贄に手名稚命・足名稚命の娘を差し出していた。それをスサノオ命が反乱を止める工事をしたと言うのです。

この場合、スサノオ命は治水の神かも知れませんが、やっぱり水神では無いと思います。水神は蛇神です。八岐大蛇退治をしたスサノオ命が水神の筈が無いです。

ましてやスサノオ命が河童の筈がないと思います。牛と河童は余りにも違いますので。

 

続く。

 

 

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする