今年の正月、参拝旅として福島県浜通りの神社をまわりました。そこで気が付きました。海沿いの神社は赤い社が多いと。
そう言えば3年前の正月、牡鹿半島の参拝旅でも赤い社が多かった。否、殆どが赤い社だった。
ユーチューブで調べてみたら「牡鹿半島の神社 全部巡ってみた」と言うタイトルがある。奇特な人が牡鹿半島の全ての神社を参拝しながら紹介していた。やはり赤い社ばかりだ。
検索したら赤は魔を祓う色。更に朱色は生命が燃え滾る色。だから鳥居は赤が多いのだそうです。
うーん、ちょっと違うのではないか。だったら何故、海沿いの神社に赤い社が集中しているのだ。
確かに赤は魔を祓う色だ。そして神社は神の鎮まる場所。神が怒ると魔となる。だから神社は赤で神を調伏し鎮めているとも考えられる。でも、それだけでは海沿いに赤い神社が多い事の証明にならない。
実は私、最初からピンと来ていました。既にその答えは、このブログで過去に書いております。「恵比寿様は何故に赤い真鯛を抱えているのか!?」と題して。
実際には恵比寿様は赤い鯛を抱えていたと言う伝承は有りません。記紀に置いて「漁(猟)に行っている」と言う記述だけです。誰かが恵比寿様に赤い鯛を抱えさせたのです。
その理由は恵比寿様、つまりイザナギ命とイザナミ命の最初の子である蛭子神は、生まれて3年経っても立ち上がる事が出来なかった。だから海に流された。蛭子神が住まう場所は深海。深海は霊場。
山里にとって霊場は当然、山。それが漁村の場合、霊場は海の底になると言えます。
そして深海に棲む魚の色は赤い。赤が深海では一番目立たない安全な迷彩色なので、赤い魚が多い。だから深海と言う霊場に住まう恵比寿様は、赤い鯛を抱えている。
つまり「深海=霊場=赤」となる。だから海沿いの社は赤い色をしているのではないでしょうか。結構、当たっていると自惚れているのですが。
もっとも、福島県と宮城県に限った話かも知れませんが。
ではでは。