諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

ホツマツタエが偽書とされる所以。【追加偏】

2023年11月29日 11時21分56秒 | 人を不幸にする禍のスピリチュアル。
以前、「ホツマツタエが偽書とされる所以」と題して記事を書きました。

肝心な事を書き忘れていました。ホツマツタエは昭和40年頃に古本屋で発見された写本からブームになった事をです。

版本は春日山紀と言う木版印刷会社??が出版していたみたいです。安永8年版と安永9年版があるそうです。

不思議ですよね。そんなに多く版本が出版されたとは思えないのですが、2つの版本があるなんて。これはつまり、誤字や脱字、そして訂正があったからだと思えます。

私、編集者だった経験があるのですが、やはり矛盾点や誤訳が有ったら変更されて二つの版本が存在するのではないかと考えます。

木版を作るのは大変です。それにホツマツタエは中々の長文。それをまた作り変える。それって原本は存在しない証拠になるのでなるのではないでしようか。

写本は数冊は存在しています。版本は確かに春日山紀が出しているのは間違いない。1779年にです。

なのに、その原本が存在していない。これは変です。原本は出版社の宝。それが無いのは甚だ疑問です。

春日山紀に原本が残っていないとしたら、ホツマツタエの原作者は春日山紀の関係者が書いたのか、書かせたのかとの疑いが生じます。原本が有れば何時頃書かれたのか分かりますから。

そして一番の疑問点はヲシテ文字で書かれているホツマツタエを、誰が現在の日本語に訳したのでしょう。

ホツマツタエは古事記・日本書紀よりも古い。ホツマツタエが記紀の原本だと話もあります。

でも、日本には文字は無かったのです。

紀元前1世紀頃に造られた中国の貨幣が、日本で発見されています。

漢字の伝来は4世紀後半頃と言われてますが、意味は分からずとも漢字はそれ以前に確認はされていた可能性はあります。

でも、ヲシテ文字は漢字がルーツと思える部分も有ります。それに誰がヲシテ文字を日本語に訳したのか。どうして訳せたのか。それが一番のネックです。

上記の話ですが、誰も説明が出来ません。説明が出来ないのであれば偽書であるとしか言えません。

編集の仕事をしていた者であるなら、誰だってその結論に達します。

私がホツマツタエの原作者であったなら、やはり古事記と日本書紀、そして多くの伝承と大祓祝詞を重ねて書きます。

ヲシテ文字は漢字に似ていると言いましたが、世界には中国語、ヘブライ語、英語、アラビア語、ハングル語等々、多くの文字があるのです。全然形が違います。

それなのにヲシテ文字が漢字に似ているのはおかしいでしょ。漢字ありきのヲシテ文字と言えるのではないか。

その点、ホツマツタエの原作者、若しくは和訳者は稚拙だと思えます。

それらの情報を網羅するとやはりホツマツタエの原作者は、1779年頃の春日山紀の関係者だと私は結論付けます。一つの空想スペクタクルとして出版したと思えます。

ホツマツタエに関する本を出していて親交があったO氏には申し訳ありませんが、歴史と学術的観点は絶対無視できません。

やはりホツマツタエは、偽書であるとしか考えられません。

勿論、記紀も偽書の面があります。神功皇后が三韓征伐したと言う歴史は存在しないので。勿論、記紀は漢字で書かれています。そこから考えると4世紀後半以降に書かれたのは間違いないです。

つまり、その頃から朝鮮と日本は仲が悪かった。付き合うべき国では無いと言う事を示しているのは確かだと思いますが。

まっ、この世の中「真実、嘘、誤解、誇張、無知」で成り立っています。どんな人間であっても社会であっても宗教であってもです。

だから全てを全面的に信じてはいけない。教典の編纂者の心情、歴史背景、誰に対しての教典なのか、その教典のメリット、そしてその宗教のメリットと目的を考える。

それが宗教の真実に近づく唯一の道です。

何事も妄信してはいけない。その宗教で権力と利益を得る者が必ずいる。

その事は絶対に忘れてはいけないと思います。騙されない為に。



ではでは。



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