令和3年2月16日
ワクチン接種、17日開始
まずは医療従事者4万人―副反応追跡調査へ
新型コロナウイルスのワクチン接種が17日、国内で始まる。
薬事承認された米製薬大手ファイザー製のワクチンが、全国の国立病院など100カ所で医療従事者約4万人を対象に先行接種される。
厚生労働省はこのうち約2万人の副反応を追跡調査して結果を公表する。国は65歳以上の高齢者について4月1日以降の接種開始を目指す。
医療従事者に届けられた新型コロナウイルスのワクチン
16日午後、東京都内の病院
今回のワクチン接種は、感染症のまん延防止のため緊急に行う予防接種法上の「臨時接種」に位置付けられている。
接種期間は17日から約1年間で費用は無料。
妊婦を除く16歳以上の人は接種を受ける「努力義務」が課されるが強制ではない。
ワクチンは原則3週間の間隔を空けて2回打つ必要がある。
厚労省によると、先行接種対象の医療従事者は、接種後28日間の体温の変化や倦怠(けんたい)感の有無などを記録してもらう。
結果は定期的に厚労省に報告され、データがまとまり次第公表される。
安全性に関する情報を提供し、一般の人が安心して接種を受けられるようにするのが狙いだ。
国は、その他の医療従事者ら約370万人について3月中旬から接種を始める方針。
高齢者約3600万人は4月1日からの開始を目指す。
その後、基礎疾患を持つ人などに順次拡大される。
新型コロナウイルスのワクチンを確認する医療従事者
16日午後、東京都内の医療機関
マイナス70℃以上であることを確認にしている様子です。
ただ、国が確保した大半の注射器では、ワクチン1瓶からの接種回数が当初予定の6回から5回に減ることが判明。
先行接種の約4万人分については、6回接種できる注射器の数は足りるがその後は5回接種の注射器を使わざるを得ない。
国がファイザーとの契約を基に想定した接種者数約7200万人は減る恐れがあり、接種計画には不透明な部分も多い。
17日から接種が始まる東京都内の病院には16日夕、1170人分のワクチンが到着した。
零下70度で保管する必要があるため、職員はワクチンを収めた容器内の温度が正常なことを確認し、慎重に搬入した。
◇ワクチン接種スケジュール
2月17日 医療従事者(国立病院など 100カ所で4万人)に先行接種開始
3月 7日 10都府県の緊急事態宣言期限
中旬 他の医療従事者ら(約370万人)に接種開始
4月 1日以降 65歳以上の高齢者(約3600万人)に接種開始
マイナンバーを活用した新たな接種管理システム稼働?
時期未定 基礎疾患を持つ人、高齢者施設の従事者、60~64歳の高齢者、一般に順次拡大
◇都道府県へのワクチン配分量、週内にも決定 河野行革相
政府は、新型コロナウイルスワクチンの国内接種を17日に始める。
政府内の調整を担う河野太郎行政改革相は16日、記者会見を開き、
推計約370万人の医療従事者向けの接種について、各都道府県に配分するワクチン量を週内にも決める考えを示した。
約3600万人の高齢者向けの開始は「4月から」とし、従来の説明のままだった。
文末まで読んでください。
接種は最優先とした国立病院機構など100カ所の医療機関の医療従事者向けに、17日から始まる。
これまでその人数を1万~2万人と想定してきたが、希望者が多く4万人になった。
うち2万人に計7週間、健康状態を記録してもらい、接種後の安全性の分析などに生かす。
来週中には全100カ所で始める方針だ。
使うのは14日に承認された米製薬大手ファイザー製のワクチン。
1瓶に6回分の原液が入っているが、日本で普及する注射器では5回分しかとれない。
河野氏は「貴重なワクチンを無駄にしない」などと述べ、4万人への接種では、1瓶あたり6回接種できる特殊な注射器を使うと説明。
今後も同じタイプの注射器の確保に努める考えを示した。
医療従事者向けは、4万人の優先接種者の2回分に十分な量を確保したうえで、
なお各医療機関に残れば、各機関の判断で2月中でも順次始められるとした。
市区町村が行う高齢者向けの接種日程については「現時点で付け加えることはない」と話した。
自治体から準備に必要な情報が十分に共有されないことへの不満が出ているが、
河野氏は「日程をなかなか伝えられないことをもどかしく思い、
ご迷惑をかけている部分は率直におわびしないといけない」と語った。
自国製造であれば、明らかにすることができるが、外国からの輸送となります。
自分ごととして考えて理解しました。