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「寺離れ」への危機感・・・歌で身近に感じてもらう取り組み

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今朝の新聞を見ていて、考えさせられてしまいました・・・

お寺さんとの付き合いが希薄になっている・・・

だから、仏教というものを身近に感じてほしいとの気持ちから、

難しい話を解りやすく歌に乗せて伝え、さらにはお経自体をレゲエのリズムに乗せて伝え・・・


この記事を読んでいて、果たして、私達が携わっている業界では如何なのだろうか?・・・と

私達も、私たちなりに努力をしているのは勿論なのですが・・・

もっと違う角度で見直さなければいけないのではないのか・・・と強く感じてしまいました。


今朝は、仏教界の取り組みに関した記事を紹介してみようと思います。

~以下、7月16日読売新聞朝刊より抜粋~

向陽寺住職の渡辺さん
ギターを手に説法する向陽寺住職の渡辺
さん。最近は観光ツアーのコースにも組み
込まれる(1日、熊本県上天草市で)
説法・お経 歌う住職たち
 歌の力を借りて仏教を説く住職達の活動が好評だ。ギターの弾き語り、シャンソン、そしてレゲエ……。ジャンルは様々だが、共通点は一般の人に仏教を身近に感じてもらいたいという思い。背景には「寺離れ」への危機感もあるようだ。

(赤池泰斗)

 熊本県上天草市の向陽寺。「あの世にはお金も宝石も持って行けません。持っていけるのは生き様だけ。いい人生だと思って往生することが最大の先祖供養」。住職の渡辺紀正(きしょう)さん(66)は、本堂に集まった約60人にこう語りかけ、ギターを抱えて自作の歌を披露し始めた。タイトルは「どうせ一度の人生ならば」。軽快なメロディーの人生賛歌だ。「べサメ・ムーチョ」や「ユー・アー・マイ・サンシャイン」など海外の有名曲も歌う。

 渡辺さんが説法で歌うようになったのは20年前。笑いの絶えない軽妙な話芸と相まって評判が口コミで広がり、「ギター和尚」と呼ばれるように。「難しい話を楽しく分かりやすく伝える責任が仏教者にはある。寺はもっと努力すべきなんです」と話す。

シャンソン、レゲエ……「仏教身近に」

 命の尊さをしっとりとした歌声に込める「シャンソン和尚」もいる。愛知県一宮市の観音寺住職、中野見夫(みるお)さん(74)は約1時間の説法の後、10曲ほど披露している。

 中学校教師を退職し、妻の実家の寺を継いだ後の2001年からシャンソンを習い始めた。長時間の法話や講演でも飽きないようにと04年から歌うようになった。1970年に長男を水難事故で亡くした経験から、命の大切さをテーマに歌うことが多い。「法話は頭で、シャンソンは心で聞いてもらう、車の両輪です」
ライブハウスで演奏するタリキエコー
ライブハウスで演奏するタリキエ
コー(昨年10月、大阪市内で)


 お経そのものをジャマイカ発祥の音楽・レゲエのリズムに乗せて聞かせるのは「住職ユニット」の「タリキエコー」。埼玉県春日部市の善巧(ぜんぎょう)寺住職、榎本明さん(41)と、島根県江津市の龍教寺住職、龍山一平さん(39)が3年前に結成した。昨年3月にアルバム「ブッダサウンド」を発売。仕事の合間を縫ってライブイベントに出演している。「お経の節回しに、レゲエがぴったりはまった」と榎本さん。

 CDについている文章では、お経の意味について説明している。「お経には、煩悩から解放され自由になるという前向きな内容が多い。車の中などで気軽に聞いてほしい」と話す。近く、2枚目のアルバムを出す予定だという。

 こうした住職達の取り組みの背景には、葬式や法事以外で寺と関わる機会が減っている現状に対する危機感がある。第一生命経済研究所(東京)が2009年に全国の40~69歳の600人に行った調査によると、お寺との付き合いが今後希薄になるという見方について、約7割が「そう思う」と回答している。

 仏教やお寺のあり方に詳しい東京工業大リベラルアーツセンター教授の上田紀行さんは「昔ながらの村落共同体やコミュニティーが衰退し、現代人にとっててらは縁遠い存在になるつつある。歌に限らず、一般の人に仏教に親しんでもらうための住職達の取り組みは今後も様々な形で現れてくるでしょう」と話している。
コメント (1)
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