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骨髄移植を受けた女性患者の肝臓から男性由来のY染色体にヒント!

2013-07-31 | 梅肉エキス


今朝は、昨日に続き肝硬変の再生医療についての記事を紹介してみようと思います。

昨日は、患者さんの一人を紹介していましたが、

今日は、その再生医療に取り組む一人の医師についての紹介です。

~以下、7月31日読売新聞朝刊より抜粋~

 医療ルネサンス
進む再生医療・骨髄② 


肝硬変 予想以上の改善
 山口鎮樹さん(66)の受けた山口大病院(山口県宇部市)での肝硬変の再生治療は今年6月、保険診療との併用が認められる「先進医療」に承認された。2003年から行われた臨床研究では、19人中17人でアルブミン値が上昇したり、腹水が消えたりする効果があった。先進医療で治療を行いながら効果を検証して、将来は保険で治療が受けられることを目指している。

 肝臓は70%切除しても、再生するのに、肝硬変で線維化すると治らないのはなぜ?」。この疑問が再生治療に取り組む山口大教授の坂井田功さん(58)の原点だ。症状の進行を抑えるだけの従来の治療法に限界を感じていた00年、一つの論文に衝撃を受けた。男性から骨髄移植を受けた女性の白血病患者の肝臓で、男性由来のY染色体が見つかったという内容だった。骨髄の細胞の一部が、肝臓の細胞に変化したことを示していた。
山口大医学部教授の坂井田さん
肝硬変患者に骨髄細胞を使った再生治療を行っている山口大
医学部教授の坂井田さん(山口県宇部市で)=久保敏郎撮影
 「いける」。直観的に感じた。母親のおなかの中で成長する胎生期には血液は肝臓で作られる。肝臓と血液、骨髄は近い関係にある。

 大学院生と二人、マウスの実験に取り組み、しっぽに骨髄の細胞を注射すると、細胞の一部が肝臓に定着して、肝硬変の症状を改善することを突き止めた。

 「本当に、骨髄の細胞が肝臓に定着するのか?」。自分でも半信半疑で、まして他人は信じなかった。
 何十回も実験を繰り返して、疑問を解消した。

 「許可が出たら、俺に最初に治療してくれ」。研究に取り組む真剣な姿を見ていた男性が、臨床研究の最初の患者になることに同意してくれた。

 何かあったら医師を辞める覚悟で、臨んだ初めての治療だったが、2週間後、患者の腹水が消えた。アルブミン値も上昇して、予想以上の効果に驚いた。

 今では、山形大と国立国際医療研究センター(東京)、沖縄の民間病院でも、この骨髄を使った再生治療の臨床研究が行われているほか、韓国やブラジル、エジプト、英国など海外でも治療が始まっている。

 現在の治療法は、腰付近から骨髄細胞を400cc採取して精製した後、静脈から患者に投与する。全身麻酔が必要となるため、症状が進行した人には難しい。

 そこで山口大では、局所麻酔で骨髄細胞を30ccだけ採取して、そこに含まれる「間葉系幹細胞」を培養・増殖させて治療に用いる臨床研究を計画している。

 坂井田さんは「患者の誰もが受けられる治療を目指して、研究をさらに進めていきたい」と話している。
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