怖い先天性風疹症候群 一斉接種で風疹排除を！！

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今年の風疹の患者数は、すでに昨年を大幅に上回っているといいます・・・

例年のピークは夏ごろらしいので、今後さらに増える可能性があるといいます。

しかし、ワクチンの病院在庫が少ないのが現状のようで・・・

「国内のメーカーがワクチンの生産を増やしても供給には限界がある。

海外から輸入して接種を希望する人に提供するのも1つの方法だと思う」と指摘する医師もいます。

昨年からの流行ですでに12人の新生児が先天性風疹症候群と診断されているといいますが、

これ以上、先天性風疹症候群のお子さんを増やさないよう、早急な対策を講じてほしいと思います。


今朝は、風疹についての記事を紹介してみようと思います。

～以下、7月1日スポーツ報知より抜粋～

怖い先天性風疹症候群 一斉接種で風疹排除を

h Ｎ Ｏ Ｗ

メ デ ィ カ ル

　風疹が猛威を振るっている。風疹ウイルスで感染し、2～3週間の潜伏期間を経て、微熱、頭痛、鼻水、せき、体のだるさなどの初期症状が表れて1～5日後に発疹が出る。発疹は最初、顔から耳の後ろの点状の赤くかゆみのある発疹が現れ、やがて全身に広がる。発疹は3～5日で消えるが、耳の後ろ、後頭部、首のリンパ節の腫れが1週間～数週間続く。

風疹ワクチン

　今年に入って感染者は1万人を超えるが、その8割前後が20～40代の男性だ。1995年3月まで風疹ワクチンの定期接種が女子中学生のみに行われ、男子中学生は風疹ワクチンを受けていなかったため。2011年度の感染症流行予測調査では、20代男性の10人に1人、30～50代前半の男性では5人に1人が免疫を持っていなかった。

　風疹が怖いのは、妊婦が感染すると、胎児も感染して心臓の奇形、難聴、白内障などの先天性風疹症候群が現れることだ。その確率は、妊娠10週までは90％、11～16週までは10～20％、妊娠20週以降の感染ではまれとされる。昨年からの流行では先週末までに、全国で12人の新生児が先天風疹症候群と診断されている。妊娠中に風疹に感染し、やむを得ず中絶したケースも少なくないだろう。

　対策は、20～40代の男女が一斉に風疹ワクチンを接種するか、免疫の有無を調べる抗体検査を受けることだ。前例がある。中南米各国では風疹の流行と先天性風疹症候群の発生をきっかけに成人に対するワクチンの緊急接種キャンペーンを展開し、09年2月の症例を最後に風疹排除に成功した。

　現在、各地の自治体は補助金を出して風疹ワクチンの接種を奨励しているが、
対象が

• 妊娠を予定または希望している女性とその夫
• 妊娠している女性の夫に限る

ケースが多い。
職場や人込みで感染する例も多いのだから、これでは不十分だ。しかも8月にワクチンの在庫が切れるという。今こそ風疹排除の好機だ。厚生労働省は海外からワクチンを緊急輸入し、無料でワクチン接種を行ってはどうか。

（医療ジャーナリスト・田中　皓）