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キハダマグロ 完全養殖間近!

2014-11-29 | 雑記
一口にマグロといっても、

クロマグロ、ミナミマグロ、キハダマグロ、メバチマグロ、ビンチョウマグロ・・・

その中でも、太平洋クロマグロが危機的な状況にあるといいます・・・

何故なのかと云いますと、

漁獲量の約90%近くが成魚ではないということのようですが、

各国それぞれの思惑もあり、中々、統一の見解が示されにくいようなのです・・・


日本のマグロの漁獲量と輸入量は、ともに世界最大で

それだけの量が日本人の胃袋に入っていくわけです・・・

確かに、クロマグロの稚魚(ヨコワ)はしつこく無くて美味しいですよね。

でも、資源が枯渇してしまう可能性を無視することは出来ません・・・


近畿大学の養殖マグロはすでにブランド化されているわけですが、

これは完全養殖ではないわけで・・・そこで、

完全養殖を目指してパナマ政府と近畿大とで共同研究していた成果結果が出たようです。


今朝は、このニュースを紹介てみようと思います。

~以下、11月28日読売新聞夕刊より抜粋~

キハダマグロ 完全養殖間近

近大・パナマ「卵から稚魚」成功
 【ペダシ(パナマ南西部)=中島達雄】近畿大とパナマ政府は27日、キハダマグロの完全養殖に向けた共同研究で、卵から稚魚に成長させることに成功したと、当地で発表した。稚魚への成長は、研究の最大の難関とされていた。来年にも成魚まで成長させ、完全養殖の実現を目指す。成功すれば、2002年に近畿大が日本で達成した世界初のクロマグロの完全養殖に続く快挙となる。
キハダマグロの制御から採取した卵から成長させた稚魚
キハダマグロの成魚から採取した卵から体長7
㌢にまで成長させた稚魚
(27日、パナマ南西部ペ
ダシ郊外のアチョチネス研究所で)=中島達雄撮影
 熱帯海域に生息するキハダマグロは世界のマグロ漁獲量の約65%を占め、刺し身や缶詰などに広く利用されている。しかし、乱獲で個体数が減少しており、国際自然保護連合(IUCN)は絶滅危惧種の一歩手前の「準絶滅危惧種」に分類している。養殖に成功すれば、乱獲防止と水産資源の安定供給に貢献できる。

乱獲防止、安定供給に期待

 近大が海外でマグロの完全養殖の研究に取り組んだのは初めてだ。
 マグロ類は、自然界でも卵から稚魚になる過程で99%以上が死ぬ。水温や餌などを工夫して、安定的に生きられる大きさの稚魚まで育てるのが、人工孵化(ふか)から育った成魚同士による受精卵から、稚魚を誕生させる完全養殖で最も困難な作業だ。

 10年からパナマ南西部ペダシ郊外の施設で進められてきた共同研究では、卵を孵化させ、水槽内で約50日間かけて、体長7㌢の稚魚を11匹育てた。

 現地で記者会見した近畿大水産研究所の沢田好史教授は、「登山で言えば7合目まで来た。さらに稚魚の数を増やし、来年の春頃には沖合のいけすで成長させ、完全養殖の実現を目指したい」と語った。

 研究には日本の国際協力機構(JICA)と科学技術振興機構(JST)が資機材の整備費や人件費など計約6億5000万円を支出している。
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