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関西と関東の寄席 見物する時、規制が緩やかなのは・・・

2015-03-15 | 雑記
毎日、リハビリに通っている整形外科の待合室で、

昨日、私より年配の女性二人がお話をされていました・・・

「私は、落語が好きやねん・・・でも、最近の若い人の落語は嫌いや・・・」


私は、いままで落語をまともに聞いたこともなく、ほとんど知らないので、

心の中で・・・「へぇ~、この時代でも落語が好きな人っているんや」・・・と聞き流していたんですが・・・

その時、「そうやっ!妻の妹の旦那さんもタブレットで落語を聞いていると云ってたなぁ!」と想い出し・・・

「ある程度の年齢になると落語が好きになるんかな?」・・・なんて考えていました・・・が、

よくよく考えてみれば、すでに私自身もそんな年齢になっているわけで、

結局は個人の趣味嗜好の問題なんだ・・・と変にに納得してしまいました。


落語と言えば、関西にも関東にも寄席があるんですが・・・

関西の方が気質的にも庶民的なんだと、勝手に思い込んでいたんです・・・が、

これがどうも、真逆のようで関東の方が見物する場合の規制が緩やかなようです。

今朝、転載しようと思っているコラムを読まれた後、皆さんは如何思われるでしょう・・・

私は、関西の落語が庶民の娯楽から遠のき始めてる・・・と感じたんですが・・・


今朝は、寄席に関するコラムを転載してみようと思います。

~以下、3月15日読売新聞朝刊より抜粋~

今日のノートのロゴ
 「客席での飲食はご遠慮ください」。関西のたいていの落語会では冒頭、携帯電話の電源切断とともに、こんな注意が繰り返される。先だって、ある会で「ビニール袋のガサガサする音」を禁止するアナウンスがあった。かばんから、物を取り出す音のことらしい。あめ玉やお茶も「飲食」に含まれるということか。

 という話を、関東の落語通に話すとビックリされた。「東京の寄席は基本、飲食自由ですよ。お酒を飲めるところもある」という。

 芝居も寄席もかつては飲み食いができた。今、関西でそんな雰囲気が味わえるのは相撲会場くらいか。

 大阪府立体育館で開催中の大相撲春場所。桟敷や椅子席で一杯やりながら観戦する人は多い。勝負の瞬間は土俵に集中するが、取り組みの間はあちこちで話の花が咲く。左党には、ぬるさが何とも心地よい。
鑑賞と見物


 何も、関西の落語会で酒を飲めるようにしてくれ、というのではない。他人に迷惑をかけない、マナーを守る。当然だ。ただ、落語は演劇や音楽とは違う。「我々同様」という庶民の泣き笑いを語る芸能だ。あめ玉を取り出す音まで規制するのはいかがか。

 芝居も相撲も、昔は「見物する」といった。今は歌舞伎や文楽は「鑑賞する」という方がしっくりする。もし、落語が鑑賞される芸能になったら。大切なものが失われるような気がする。

編集委員 滝北岳

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