私は運命論者ではない。
それでも、運とか時代の流れ、節目といった人の力の及ばぬところでの動きが、人の世になんらかの影響を与えていることは、漠然と自覚している。
これは、歴史を知れば知るほど、そう思わざる得ないからだ。たとえば400年ほど前、地球を襲った小氷河期により、北半球の平均気温は低下した。
これは農業生産に多大な影響を及ぼした。食糧供給は逼迫し、世界各地で飢饉がおこり、混乱が相次いだ。ヨーロッパでは100年戦争をはじめとして戦乱が断続的に起こり、既成の価値観(中世キリスト教)に対する叛乱が起こり、それはやがて近代国家への変貌につながる。
日本では、戦国時代がこの寒冷化の最盛期で、この時代に地方の領主たちは中央の指令なんぞ待っておらず、自分の判断で領土の繁栄を目指したものが、戦国大名として名を挙げる。
おかしなことに、このような飢餓の時代に、かえって人口は増加している。おそらくは、種としての生存本能が多産を促すのだろうが、厳しい時代にあって、さらに飢餓を増やすような人口増大の状況に対応できた国こそが、生き残って新たな国家として再生する。
これはシナの大陸でも同様で、大きな天災時には、新たな政権が生まれている。古来、シナでは天命思想とか易姓革命とかいって、不徳の王が統治する国には、天が天変地異を引き起こして、政権交代を促すとされている。
これはまったく故なきことではなく、大きな天災に際して、最適と思える治世をしたものが新たな統治者として君臨していた事実に根ざす思想だと思える。そして、それに失敗したものは歴史の流れから消えうせる。
今年の3月の東日本大震災では地震と津波。さらに原発事故とその風評被害。そして9月に入ると大型台風の襲来と、最大規模の被災の発生である。これに円高(人災でもあるが)を加えると、今年の日本は本当に災難続きとしか言いようが無い。
あたしゃ、あんまりクダラナイことは言いたくないが、この惨状をみていると、天が暗に政権交代を求めているように思えてならない。
駄目・菅政権が無為無策であったのはご承知のとおりだが、次の野田政権とて似たり寄ったりの可能性は高い。この戦後、最大クラスの災害が相次ぐ中、マニフェストがどうだこうだ、なんて国民は求めていない。
国民の声が聞こえない政権なんざ、民主主義国に相応しくないのは当然だ。はっきり言えば、天は民主党政権を見限った。もはや政権交代しかない。
一応、言っておくと民主党政権には長期政権を確立するチャンスはあった。東日本大震災で国民を納得させられる対応が出来たなら、それは決して夢ではなかった。しかし、出来なかった。
今回の台風襲来に関しても、驚くほど無為無策でチャンスを潰した。新・内閣になった直後であり、危機に有能な政権をアピールする絶好の機会でもあったはずだ。
しかし、なにもしなかった。国内流通の大動脈である中央高速や東名高速が大雨で長時間ストップした時、野田政権はなにをしていた。和歌山や三重で数十人が亡くなる災害直後、野田政権の閣僚の一人でも現地に赴いたのか。
民主党政権が、国民の生活に無関心なのが良く分る。ノーサイドだが何だか知らないが、自分たちの権力基盤を固めることにしか興味がないらしい。
今年は戦後最大級の災害が相次ぐ年になりそうだが、この時にあって誰が何をしていたのか、よくよく注視しておく必要があると思う。
願わくば、この危機に対して未来への展望をみせてくれる政治家が登場することを。かすかな希望だとは分っているが、それでも望まずにはいられない。
賢者の知恵、勇者の武勇、農民の勤勉さ、商人の実直さ、すべて揃えど、それを統べる政治なくして国家の安寧なし。そして、政治に対する無関心こそが、政治を堕落させることを、よくよく銘記して欲しいものです。
それでも、運とか時代の流れ、節目といった人の力の及ばぬところでの動きが、人の世になんらかの影響を与えていることは、漠然と自覚している。
これは、歴史を知れば知るほど、そう思わざる得ないからだ。たとえば400年ほど前、地球を襲った小氷河期により、北半球の平均気温は低下した。
これは農業生産に多大な影響を及ぼした。食糧供給は逼迫し、世界各地で飢饉がおこり、混乱が相次いだ。ヨーロッパでは100年戦争をはじめとして戦乱が断続的に起こり、既成の価値観(中世キリスト教)に対する叛乱が起こり、それはやがて近代国家への変貌につながる。
日本では、戦国時代がこの寒冷化の最盛期で、この時代に地方の領主たちは中央の指令なんぞ待っておらず、自分の判断で領土の繁栄を目指したものが、戦国大名として名を挙げる。
おかしなことに、このような飢餓の時代に、かえって人口は増加している。おそらくは、種としての生存本能が多産を促すのだろうが、厳しい時代にあって、さらに飢餓を増やすような人口増大の状況に対応できた国こそが、生き残って新たな国家として再生する。
これはシナの大陸でも同様で、大きな天災時には、新たな政権が生まれている。古来、シナでは天命思想とか易姓革命とかいって、不徳の王が統治する国には、天が天変地異を引き起こして、政権交代を促すとされている。
これはまったく故なきことではなく、大きな天災に際して、最適と思える治世をしたものが新たな統治者として君臨していた事実に根ざす思想だと思える。そして、それに失敗したものは歴史の流れから消えうせる。
今年の3月の東日本大震災では地震と津波。さらに原発事故とその風評被害。そして9月に入ると大型台風の襲来と、最大規模の被災の発生である。これに円高(人災でもあるが)を加えると、今年の日本は本当に災難続きとしか言いようが無い。
あたしゃ、あんまりクダラナイことは言いたくないが、この惨状をみていると、天が暗に政権交代を求めているように思えてならない。
駄目・菅政権が無為無策であったのはご承知のとおりだが、次の野田政権とて似たり寄ったりの可能性は高い。この戦後、最大クラスの災害が相次ぐ中、マニフェストがどうだこうだ、なんて国民は求めていない。
国民の声が聞こえない政権なんざ、民主主義国に相応しくないのは当然だ。はっきり言えば、天は民主党政権を見限った。もはや政権交代しかない。
一応、言っておくと民主党政権には長期政権を確立するチャンスはあった。東日本大震災で国民を納得させられる対応が出来たなら、それは決して夢ではなかった。しかし、出来なかった。
今回の台風襲来に関しても、驚くほど無為無策でチャンスを潰した。新・内閣になった直後であり、危機に有能な政権をアピールする絶好の機会でもあったはずだ。
しかし、なにもしなかった。国内流通の大動脈である中央高速や東名高速が大雨で長時間ストップした時、野田政権はなにをしていた。和歌山や三重で数十人が亡くなる災害直後、野田政権の閣僚の一人でも現地に赴いたのか。
民主党政権が、国民の生活に無関心なのが良く分る。ノーサイドだが何だか知らないが、自分たちの権力基盤を固めることにしか興味がないらしい。
今年は戦後最大級の災害が相次ぐ年になりそうだが、この時にあって誰が何をしていたのか、よくよく注視しておく必要があると思う。
願わくば、この危機に対して未来への展望をみせてくれる政治家が登場することを。かすかな希望だとは分っているが、それでも望まずにはいられない。
賢者の知恵、勇者の武勇、農民の勤勉さ、商人の実直さ、すべて揃えど、それを統べる政治なくして国家の安寧なし。そして、政治に対する無関心こそが、政治を堕落させることを、よくよく銘記して欲しいものです。