ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

顧客無視

2015-02-10 14:33:00 | 社会・政治・一般

馬鹿もいい加減にしろ。

TVのCMを見て、思わずつっこみたくなった。なにが「損保ジャパン、日本興亜、損保ジャパン、日本興亜~♪」だ。

そんな長ったらしい間抜けな社名、誰が付けた。誰が認めた。なんでも顧客に愛着のある名称なので残したかったとのことだが、そんな顧客がいるのか?

顧客というより、元の社名を残したいのは、他でもない各損保会社のお歴々であろう。顧客にとって大切なのは社名ではなく、保険サービスである。社名がいくら変わろうと、別に未練も愛着もありゃしない。

通常、組織というものは拡大基調にあるときは、子会社や関連会社を作っていく。一方、損失が拡大し、負債が増大するような下り調子の時には、組織を縮小するものだ。

損害保険会社がこのところ合併を繰り返しているのは、経営状況が悪いからに他ならない。もちろん本音では合併なんかしたくない。だが、保険業界全体の安定を要求する監督官庁である金融庁と、それを後押しする財務省の絶えざる要求に屈しての合併であることは容易に分かる。

嫌々の合併なので、どうしても社名に未練がある。だから、顧客のことなんざ全く考えずに、馬鹿らしくも長ったらしい間抜けな社名になったのだろう。想像だけど、どの旧社名を先頭にもってきて、次はどこかなんてクダラナい争いがあっただろうと意地悪な私は邪推している。

まァ、これは損害保険会社に限らないが、旧大蔵省の下で箸の上げ下げまで指導されたとされる日本の金融機関は、常に霞が関を覗いつつ、内部で足の引っ張り合いをすることが経営だと思っているらしい。

つまるところ、顧客のことなんざ念頭にない。

意地の悪い私の邪推であることは承知しているが、銀行にせよ保険会社にせよ、本当に大切に思っているのは監督官庁であり、社内の上司とOBたちでしかなく、顧客のことなんざ視野に入っていないのだろう。

CMで演技している若いイケメンのお兄ちゃんたちには罪はないだろうけど、私はこのCMを見かけるたびに悪態を吐きまくり。まったくもって精神衛生に悪いぞ。いっそうのこと、寿限無損保とでも名称を変更せんかい!

コメント
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