叩かれるのは仕方ないが、売上の低下には訳があると思う。
昨年来、マスコミから叩かれっぱなしの日本マクドナルドである。率直に言って、マスコミ報道には煽動的な部分がかなりあるし、日本のマスコミ様は、持ち上げておいて、下から引きづりおろしてぶっ叩くのが大好きだ。
だから、マスコミの報道はあまり当てにせず、自分で確かめるようにしている。そんな訳で久しぶりにマクドナルドで昼食をとってみた。日頃、滅多にジャンクフードは食べないので、多分10か月ぶりではないかと思う。
この時期は、年に一度しか会わないクライアントのもとを伺うために、東京近郊の地方都市へ行くことが多い。駅前が寂れているところが多く、昼食一つとるにもけっこう苦労する。
その日も、シャッターが下りたままの店舗が目立つ駅のターミナルで、30分たらずで昼食を取らねば、次の電車に間に合わない。さすがに立ち食いソバは避けたかったので、目についたのがマクドナルドであった。
久々だと思いつつ、頼んだのはビックマック・セットであった。これはけっこう好きで、頼むとしたら、いつもビックマックであった。昼時だというのに、空席が十分あるのが、少し気になった。
さて、ビックマックだが、これは変わらぬ味に思えた。しかし、私が首をひねったのは、付け合せのフライドポテトであった。こんなに不味かったっけ?美味しくないと思った原因の一つは、塩味が十分でないことだ。でも、私は減塩に慣れているので、それだけならさほど不味いと感じることはない。むしろポテトそのものの味や、食感が落ちているように思えたのだ。
正直、フライドポテトなら、これより美味いものはいくらでも他で売っているように思えた。昔はもう少し美味しかったように覚えている。というか、取り合いになり、追加で頼んだこともある。
中国でのチキン騒動の余波もあり、また異物混入問題などでマスコミから叩かれているのはともかく、この味では売り上げが落ちるのも当然に思えた。
ほんの数年前だが、マクドナルドは勝ち組であった。100円マックで客を引き寄せ、美味しくなったコーヒーでも話題になっており、フランチャイズ系飲食店の雄であったはずだ。
いったい、何時からこのような低落になったのか。
その数日後だが、やはり昼食場所に難儀して、仕方なくケンタッキーフライドチキンの店に入った。さすがに、ここのチキンはたまに食べたくなる美味しさである。ここは、フライドポテトも太めで美味しかったように覚えていたのだが、その店では「現在、ポテトの品質に問題があるので、取り扱いを中止しています」との表示があった。
残念ではあるが、諦めざるを得なかった。そこで再び思い出したのが、あのマクドナルドでの美味しくないフライドポテトであった。どうも今年は、ジャガイモ自体に何か問題が生じているらしい。
それでも無理して店頭に出したマクドナルドと、諦めたケンタッキーフライドチキン。どちらの選択が正しかったのか。どちらにも相応な言い分があるだろうと思うが、私は当分マクドナルドには行かないと思う。